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声
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「ぁ、ぁ、」
頭上から声が聞こえる。時間は決まって午後7時。ちょうど俺は仕事から帰り腰を下ろした時だ。
「あっ、ぁ、ぁ、」
微かに、しかし嫌に耳に響くその声は一ヶ月ほどまえから聞こえていた。
安さに見合った壁の薄さで、隣室の扉の開閉音程度が響く部屋だ。しかし、2年ほど暮らしているが、人の声と気配をこんなにも感じたことはなかった。
はじめはテレビの音が漏れて聞こえているのだと思っていたが、声にともない軋む天井は、頭上でナニかが行われていることを予感させる。
「あっ!」
8時ごろ、一際大きな声がした。およそ1時間聞こえていた声は、ぴたりと止んだ。
「あー」
かたくなった自身を感じ取り、渋々パソコンを起動させる。
真上の部屋に誰が住んでいるのかは知らない。わかるのは、その声が聞こえるのは午後7時だということだけだった。
頭上から声が聞こえる。時間は決まって午後7時。ちょうど俺は仕事から帰り腰を下ろした時だ。
「あっ、ぁ、ぁ、」
微かに、しかし嫌に耳に響くその声は一ヶ月ほどまえから聞こえていた。
安さに見合った壁の薄さで、隣室の扉の開閉音程度が響く部屋だ。しかし、2年ほど暮らしているが、人の声と気配をこんなにも感じたことはなかった。
はじめはテレビの音が漏れて聞こえているのだと思っていたが、声にともない軋む天井は、頭上でナニかが行われていることを予感させる。
「あっ!」
8時ごろ、一際大きな声がした。およそ1時間聞こえていた声は、ぴたりと止んだ。
「あー」
かたくなった自身を感じ取り、渋々パソコンを起動させる。
真上の部屋に誰が住んでいるのかは知らない。わかるのは、その声が聞こえるのは午後7時だということだけだった。
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