呟き

2021/04/10

　出産がどうこうと言っていた芸能人が結婚をした。その理由には事実婚ではまかなえないことがある(手術同意であったり、親権であったり)
　愕然とした。

　母が私を出産した歳を、今年超える。私の体は毎月何にもなれなかった卵が血と共に流れていく。

　出産することが怖いというよりも、私の体に私以外の命が共存することの異常さが理解できずにいる。
　人間を育ててみたいとは思う。産むことも中々経験できない感覚だとも思う。しかし、その興味を上回る、未知なる生命が宿る恐怖心。

　結婚を発表した彼女も同じ感覚なのかと思った。きっと、結婚したとしても、そこに妊娠出産は含まれていないのだと。
　結婚の理由として親権があったことを確認した私は、愕然とした。この人も、私の恐怖とは違ったのか。
　もちろん記事なんて本人の考えがうまく書かれていることは少ないだろう。けれども、親権という言葉が浮かんだということは、パートナーと子どもをつくることも考えているのではないか、と私は考えたのである。

　妊娠出産のことは調べているが、妊娠に対する恐怖で、私の感覚に近い人は未だ見つかっていない。