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王都近くの町エイブ
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「二人とも、準備はできているか? 問題なければ出るぞ」
私たちは、再び森の中にある村で一泊した。
研究所を出た後、辺りは暗くなっていて、体力や魔力にも問題があったからだ。
「それから主人、隣町までの地図をありがとう。これで迷わない」
「いえいえ、ゴーレムを倒されたそうで、誤作動で襲われでもしたらと考えると、こちらの方が助かりました」
この宿の主人は、私たちの次に行く町の出身らしかった。
森の中の探索時同様、町までの地図を作成してもらった。
「では世話になった。頑張って人気店にしてくれよ」
「はい! 私も皆様の無事を祈っております」
「ここが宿の主人が言っていたエイブという町か。ここから少し行くと、王都があるんだな」
「そのせいか、この町にも人は多いみたい。特に、大荷物を運ぶ人たちが。この町から、あちこち別の町へ移動するみたい」
この国は、王都を中心に動いている。
この国のものは、一度王都を経由して運ばれてくるとも。
「王都か~、俺も一度見てみたいんだよな」
「俺たち田舎もんは、あんな大都市に行ったら完全に浮くぞ? 見たことも聞いたこともないもんが、沢山あるんだろう」
それも予想でしかないんだが。
とは言え、私も王都には行ったことが無い。
噂では、住む世界が違うとか、ほんの一握りの人間しか生きていけないとか。
良いイメージより、悪い方が多いのは確かだ。
「それでリーダー、この町での聞き込みはするの?」
「そうだな、とりあえずギルドを見てみないか。情報はそこが一番多そうだからな」
「そうね、だったら早く探しましょう」
こうしてギルドを探すことになったが、見つからない。
森の中はわかるが、さすがにこの町でギルドが無いってことは……
このままだと遅くなっちゃう。
そこら辺の人に聞いてみるか。
「あの、この町のギルドはどこにあるか、知らないか?」
私は、この町の風呂屋の近くにいた男性に聞くことにした。
すると。
「あんた、この町は初めてみたいだね。ここではギルドが存在しないよ。なぜなら、すぐ近くに王都があるからね。問題があれば、すぐに兵士たちが来るってわけさ」
「そういう事か。すまない、助かった」
確かに、一般兵と王都の兵士たちとではレベルの差があるか。
それに、こんな場所で悪さすれば、ただで帰れるとは思えないだろう。
そうなれば、事件も減り、ギルドの存在もいらないのかも。
「リーダー、こちらフィオーラ。どうやらこの町にはギルドが無いようだ。この後どうする?」
私はリーダーに通信を入れる。
王都付近では魔力が強いのか、通信も綺麗に聞こえる。
「そうか、ならとりあえず集まろう。宿をとってから、改めて予定を決める」
「で、この後どうするか。ギルドが無い以上、商人たちの情報が頼りだが」
宿の部屋を取り、私たちはリーダーの部屋へ集まる。
「そうだリーダー! 王都が近いんだし、そっちで聞き込みしたら良いんじゃ無いか?」
「シェルにしては良い案だが、問題は許可がないという事。先ほど聞いたんだが、王都へは許可書がなければ行けないらしい」
それも無理なのか。
ならやはり、地味にでも聞き込みをするしか……
「このまま考えていても仕方ない! とりあえず美味いものでも食いに行こう」
それでいいのかリーダーよ。
すると、それを隣で見ていたシェルも。
「そうだな、王都の近くだし、美味いものありそうだ!」
数で負けてしまった。
食べ物屋を探しに外へ出ると、シェルが何かを見つけてはしゃぎ始める。
どうやら風呂屋だ。
私がさっき見つけた店だが、時間が経って混み始めている。
有名な店だったのだろうか。
「なぁ二人とも、実は俺こういう場所って初めてなんだよ。だからさ、風呂屋って行ってみたい」
シェルが興奮しながら言ってくる。
私とリーダーは顔を見合わせながら、どうするかと合図を送りあう。
「中には飯もあるらしいし、目的も達成できるじゃん。頼むよ~」
「飯があるなら拒否はしないが……フィオーラはどうする?」
私は少し考えて。
「たまには広い風呂もあり、ね。森の中では大変だったし、少しくらいゆっくりしてもいいわ」
「本当か!? よっしゃ、今すぐ行こう!」
嬉しそうにシェルが風呂屋へ走っていく。
せっかくの旅なんだ、こういうのもありかな。
シェルを見ていると、そう思う。
私たちは、再び森の中にある村で一泊した。
研究所を出た後、辺りは暗くなっていて、体力や魔力にも問題があったからだ。
「それから主人、隣町までの地図をありがとう。これで迷わない」
「いえいえ、ゴーレムを倒されたそうで、誤作動で襲われでもしたらと考えると、こちらの方が助かりました」
この宿の主人は、私たちの次に行く町の出身らしかった。
森の中の探索時同様、町までの地図を作成してもらった。
「では世話になった。頑張って人気店にしてくれよ」
「はい! 私も皆様の無事を祈っております」
「ここが宿の主人が言っていたエイブという町か。ここから少し行くと、王都があるんだな」
「そのせいか、この町にも人は多いみたい。特に、大荷物を運ぶ人たちが。この町から、あちこち別の町へ移動するみたい」
この国は、王都を中心に動いている。
この国のものは、一度王都を経由して運ばれてくるとも。
「王都か~、俺も一度見てみたいんだよな」
「俺たち田舎もんは、あんな大都市に行ったら完全に浮くぞ? 見たことも聞いたこともないもんが、沢山あるんだろう」
それも予想でしかないんだが。
とは言え、私も王都には行ったことが無い。
噂では、住む世界が違うとか、ほんの一握りの人間しか生きていけないとか。
良いイメージより、悪い方が多いのは確かだ。
「それでリーダー、この町での聞き込みはするの?」
「そうだな、とりあえずギルドを見てみないか。情報はそこが一番多そうだからな」
「そうね、だったら早く探しましょう」
こうしてギルドを探すことになったが、見つからない。
森の中はわかるが、さすがにこの町でギルドが無いってことは……
このままだと遅くなっちゃう。
そこら辺の人に聞いてみるか。
「あの、この町のギルドはどこにあるか、知らないか?」
私は、この町の風呂屋の近くにいた男性に聞くことにした。
すると。
「あんた、この町は初めてみたいだね。ここではギルドが存在しないよ。なぜなら、すぐ近くに王都があるからね。問題があれば、すぐに兵士たちが来るってわけさ」
「そういう事か。すまない、助かった」
確かに、一般兵と王都の兵士たちとではレベルの差があるか。
それに、こんな場所で悪さすれば、ただで帰れるとは思えないだろう。
そうなれば、事件も減り、ギルドの存在もいらないのかも。
「リーダー、こちらフィオーラ。どうやらこの町にはギルドが無いようだ。この後どうする?」
私はリーダーに通信を入れる。
王都付近では魔力が強いのか、通信も綺麗に聞こえる。
「そうか、ならとりあえず集まろう。宿をとってから、改めて予定を決める」
「で、この後どうするか。ギルドが無い以上、商人たちの情報が頼りだが」
宿の部屋を取り、私たちはリーダーの部屋へ集まる。
「そうだリーダー! 王都が近いんだし、そっちで聞き込みしたら良いんじゃ無いか?」
「シェルにしては良い案だが、問題は許可がないという事。先ほど聞いたんだが、王都へは許可書がなければ行けないらしい」
それも無理なのか。
ならやはり、地味にでも聞き込みをするしか……
「このまま考えていても仕方ない! とりあえず美味いものでも食いに行こう」
それでいいのかリーダーよ。
すると、それを隣で見ていたシェルも。
「そうだな、王都の近くだし、美味いものありそうだ!」
数で負けてしまった。
食べ物屋を探しに外へ出ると、シェルが何かを見つけてはしゃぎ始める。
どうやら風呂屋だ。
私がさっき見つけた店だが、時間が経って混み始めている。
有名な店だったのだろうか。
「なぁ二人とも、実は俺こういう場所って初めてなんだよ。だからさ、風呂屋って行ってみたい」
シェルが興奮しながら言ってくる。
私とリーダーは顔を見合わせながら、どうするかと合図を送りあう。
「中には飯もあるらしいし、目的も達成できるじゃん。頼むよ~」
「飯があるなら拒否はしないが……フィオーラはどうする?」
私は少し考えて。
「たまには広い風呂もあり、ね。森の中では大変だったし、少しくらいゆっくりしてもいいわ」
「本当か!? よっしゃ、今すぐ行こう!」
嬉しそうにシェルが風呂屋へ走っていく。
せっかくの旅なんだ、こういうのもありかな。
シェルを見ていると、そう思う。
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