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1章 ~この世界の現状~
15 ここって異世界なんだなぁ(再確認)
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満足げな顔の俺の前には、腰辺りまである枝の山が出来上がっていた。
枝集めを始めたのは三時間ぐらい前。
お陰で、腰まである枝の山が30個できたぜ。
……え?
ハッ!この俺が本気を出せばこんなの朝飯前だぜ!
別に、あの少女にノルマ課されて死ぬ気で集めた訳じゃないです。
「さて……」
ノルマが達s…
……森の枝が無くなりそうなので今日はこのくらいにしといてやる。
「終わりましたかー?」
寝床の方からなんとも府抜けた声が聞こえる。
俺は焚き火に使う枝集め、あいつはテント設営だそうだ。
明らかに俺の方が大変な仕事なんだが、“かよわいれでぃー”に何やらせる気なんだ、的な事を言われた。 あいつと出会ってからそのセリフを聞くのは何度目になるだろう。口癖のように言ってくる。
……馬鹿の一つ覚え、みたいなことわざがあったようななかったような。
「早く枝持ってきてください」
俺には考え事をする休みも無いようだ。
やれやれだぜ……┐(´-`)┌
®®®®®
テントに枝を運び込んだ俺は、その光景に唖然としていた。
別に、テントを建てるのに失敗しているわけではない。
テントも前の世界のに劣るが、そこまで変じゃない。
問題は……。
「これ、一人用じゃないか……?」
明らかに一人用だったことだ。
少女がきょとんとした顔をしている。
まさか、気づいてなかったのか……?
「当たり前じゃないですか、私、一人旅をしていたんですよ? なんで二人用の旅道具を持ってるって考えたんですか。馬鹿なんですか。」
気づいてなかったのは俺だったそうです。
畜生め。
「え…… じゃあ、一人が寝てるとき、もう一人はどうするんだ?」
「見張りに決まってるじゃないですか。馬鹿なんですか」
「畜生が」
声に出てしまったが、少女は言葉の意味がわからなかったみたいだ。よかった
®®®®®
少女は魔獣がでたら起こしてと言って先に寝てしまった。
正直、いまあの狼が出てきても俺には何もできない。
唯一出来ることと言えば少女を起こす事ぐらいだ。
まあ、あいつがなんか魔獣達が嫌がる匂いが出る道具を持ってるとかなんとかで、狼が出てくることはほとんどないらしい。
でも、念には念を、という名の不可抗力で見張りをしている。
一人用だから、入れないんだよ。寝れない。
けど、まぁ……。
ここ、異世界なんだなぁって改めて思ったよ。
理由は月が二個お空に浮いてることからだ。
今まで、風景なんて気にしてなかったけど、なかなかに綺麗な物だった。
空気が美味いし、星もめっちゃキラキラしてる。
なかなかに幻想的な光景だった。
絶景に見守られ…俺は……いつの…ま…にか……うとうと…し……てい…た…(スヤァ)
®®®®®
さ…ん
お……さ…
おにー……ん
「おにーさん!!」
「ふぇ!? なんだ! 飯か?!」
目覚めると、目の前に少女の顔があった。
「朝ですよ、ご飯は無いです。」
少女ははにかみながら言った。
「なんだ、飯は無いのか……。」
俺はまだ気付いていない。
一・晩・中・、・見・張・り・を・さ・せ・ら・れ・て・い・た・こ・と・を・…・…・!・!・
「いや、気付いてるからな。」
少女が必死に目をそらす。
まぁ、いつかこの貸しは返してもらおう。
「さて、行くか!」
俺の冒険は、ここからだ!!
「……まだ行きませんよ、今は魔獣が起き出して活発になってる時間ですから。」
……俺のでばなはせいだいにくじかれた。
枝集めを始めたのは三時間ぐらい前。
お陰で、腰まである枝の山が30個できたぜ。
……え?
ハッ!この俺が本気を出せばこんなの朝飯前だぜ!
別に、あの少女にノルマ課されて死ぬ気で集めた訳じゃないです。
「さて……」
ノルマが達s…
……森の枝が無くなりそうなので今日はこのくらいにしといてやる。
「終わりましたかー?」
寝床の方からなんとも府抜けた声が聞こえる。
俺は焚き火に使う枝集め、あいつはテント設営だそうだ。
明らかに俺の方が大変な仕事なんだが、“かよわいれでぃー”に何やらせる気なんだ、的な事を言われた。 あいつと出会ってからそのセリフを聞くのは何度目になるだろう。口癖のように言ってくる。
……馬鹿の一つ覚え、みたいなことわざがあったようななかったような。
「早く枝持ってきてください」
俺には考え事をする休みも無いようだ。
やれやれだぜ……┐(´-`)┌
®®®®®
テントに枝を運び込んだ俺は、その光景に唖然としていた。
別に、テントを建てるのに失敗しているわけではない。
テントも前の世界のに劣るが、そこまで変じゃない。
問題は……。
「これ、一人用じゃないか……?」
明らかに一人用だったことだ。
少女がきょとんとした顔をしている。
まさか、気づいてなかったのか……?
「当たり前じゃないですか、私、一人旅をしていたんですよ? なんで二人用の旅道具を持ってるって考えたんですか。馬鹿なんですか。」
気づいてなかったのは俺だったそうです。
畜生め。
「え…… じゃあ、一人が寝てるとき、もう一人はどうするんだ?」
「見張りに決まってるじゃないですか。馬鹿なんですか」
「畜生が」
声に出てしまったが、少女は言葉の意味がわからなかったみたいだ。よかった
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少女は魔獣がでたら起こしてと言って先に寝てしまった。
正直、いまあの狼が出てきても俺には何もできない。
唯一出来ることと言えば少女を起こす事ぐらいだ。
まあ、あいつがなんか魔獣達が嫌がる匂いが出る道具を持ってるとかなんとかで、狼が出てくることはほとんどないらしい。
でも、念には念を、という名の不可抗力で見張りをしている。
一人用だから、入れないんだよ。寝れない。
けど、まぁ……。
ここ、異世界なんだなぁって改めて思ったよ。
理由は月が二個お空に浮いてることからだ。
今まで、風景なんて気にしてなかったけど、なかなかに綺麗な物だった。
空気が美味いし、星もめっちゃキラキラしてる。
なかなかに幻想的な光景だった。
絶景に見守られ…俺は……いつの…ま…にか……うとうと…し……てい…た…(スヤァ)
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さ…ん
お……さ…
おにー……ん
「おにーさん!!」
「ふぇ!? なんだ! 飯か?!」
目覚めると、目の前に少女の顔があった。
「朝ですよ、ご飯は無いです。」
少女ははにかみながら言った。
「なんだ、飯は無いのか……。」
俺はまだ気付いていない。
一・晩・中・、・見・張・り・を・さ・せ・ら・れ・て・い・た・こ・と・を・…・…・!・!・
「いや、気付いてるからな。」
少女が必死に目をそらす。
まぁ、いつかこの貸しは返してもらおう。
「さて、行くか!」
俺の冒険は、ここからだ!!
「……まだ行きませんよ、今は魔獣が起き出して活発になってる時間ですから。」
……俺のでばなはせいだいにくじかれた。
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