悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?

いりん

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第1章 誤解

畑へ2

ー翌日、恭平様と榊様と畑に来た。



恭平様は私の作業服を見て少し驚いた顔をしていたが、何も言わなかった。



「妻の美優だ。

隣の領地出身で畑の状態を見たいと言っている。説明してやってくれ。」



領民たちに向かってそう言って紹介された。



「宜しくお願いします。」



私は農家の方たちに挨拶をしながら、畑を紹介してもらった。



畑は思った以上に状態が悪く、

育てている作物との相性も良くないように思えた。



本当は、自分の出身である農家を何人か連れてきて、こちらの農家の人たちにアドバイスしてもらう予定だった。



しかし、まだ予定が合わず日にちは決まっていない。



農家の人たちがくるのを待ってられないなー。

私はそう思い、どんどん自分でアドバイスしていった。



「この作物はここの気候には合っていないかもしれません。○○とかがおすすめです」

「また、肥料や薬剤を変えた方がいいと思います。例えば…」



最初はなんでこんな貴族にアドバイスされないといけないんだ?という顔をしていた。



しかし、どんどんアドバイスするうちに、

思ったよりも私が作物に対しての知識があることに気付いたのか、真剣に聞いてくれるようになった。



私が一通りアドバイスをして、

少し休もうと座った瞬間、

「君がこんなに詳しいとは思わなかった」

と恭平様に声をかけられた。



恭平様がいたのをすっかり忘れていた。



一応恭平様と話すのが目的だったのに。

あまり貴族が作物について詳しいのはおかしいかな?と思い、

「ま、まだ勉強中ではあるのですが…」

と少し誤魔化して話した。



「ありがとう。助かった」



恭平様が昔と変わらない笑顔を向けてくれた。



私は嬉しくて泣きそうになりながら、

「どういたしまして」とだけ答えた。
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