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11話 女を籠絡するのがお仕事…?
しおりを挟む執務室の中にもうひとつの扉があり、サインを済ませた私はそこへと連行されていた。
執務室よりも防音性が強い部屋なのだそうで、今から話す内容全てが秘匿性が高い訳ではないが念の為ということらしい。
執務室も秘匿性の高い書類とかありそうだから防犯対策をしっかりしてるだろうに、それよりも知られてはならないことなのだろうか……。
(あの日、あの場所でデビュタントを迎えたから、ヤバい人たちに目を付けられてしまったのだろうか……)
こんなことなら、まだ小規模で田舎貴族が集まるこぢんまりとした夜会でデビューすればよかった。
まさかこんなことになるなんて。
重厚な造りの黒い革張りの一人掛け椅子にとても美しい男が長い足を組み座っている。
肘掛けに肘を付いた手に顎を乗せると、身体を気怠そうに預けてこちらをジッと見つめていた。
その何もかもを見透かすような眼差しがプルメリアの全てに注がれているようで、落ち着かなくてそわそわとしてしまう。
(早く本題に入ってくれないかしら……緊張で吐きそう)
この姿で頭の上にヤギのような捻じれた角に黒いマントを羽織っていれば、リアル魔王様の出来上がりではないだろうか。ビジュアルは満点の文句ナシだ。この室内の装飾品も黒で統一されていることも魔王感が余計に出ている要素になっているのかもしれない。
何を語り始めるわけでもなく無言で見つめられているうちに、プルメリアのいろいろと限界を迎えそうだった脳内が保身に走り妄想モードへと切り替わる。
( あー、魔王もいいけど、これ前世でいうマフィアのドンでもいけそうね?)
イタリアマフィアってこんな感じなのかな。
もっと死の匂いがしてる感じかな? 嫡男様って死の匂いを放つ危険な男というよりも艷やかな夜の男って感じな気がする。
溢れて滴るほどに色気たっぷりな人だけど、不思議なことに女性にだらしない人特有の下半身が緩そうなイヤラシイ空気は出てないんだよね。
なんでだろう。美しいから?
プルメリアは思う存分に妄想の住人となっていたが、ゾクリと背筋に悪寒が走って現実に戻る。
(……何か寒い?)
ぞぞっとする気配を感じてその気配を探ると、嫡男様から発されたものだった。
「楽しかったかい?」
「……楽しい、ですか?」
「プルメリアは夢見がちなところがあるみたいだね。私が傍に居るというのに何処にいっていたのかな?」
「……申し訳ありません。緊張してしまって……」
「そう。緊張は仕方ない。プルメリアには全て初めてのことだからね。でも、今からの時間は集中して欲しいかな。とても重要で大切だから」
「はい、申し訳ありません」
「別に謝罪して欲しい訳ではないよ。集中してね」
何だろう、この眼差し。
生き物を観察するような……。
怯える様子を見せてしまうとさらに距離を詰めてきそうな気がする。
怖くない怖くない、平常心平常心……。
心頭滅却すれば火もまた涼しというじゃないの。……心は常に無よ、無。
無に徹したからか嫡男様の興味は別に移ったようだ。
ほっと息をつくと、また視線を感じた気がして慌てて気を引き締める。
油断ならない相手である。
そこに嫡男様の専属従者らしいライアンさんが「そろそろお話を始めますか?」と尋ねてきた。
「そうだね。では始めようか」
嫡男様……あ、クリスティアン様と呼ぶのだったわ。
頭の中でもそう呼ばないと間違ってしまいそう……気をつけよう。
クリスティアン様の言葉を受けてライアン様が話し出す。
まずはライアンさんからノヴァーク公爵家の長い歴史を端的に説明された。
「次期公爵の婚約者となるのであるならノヴァーク公爵家の歴史を全て余す所なく完璧に頭に入れて頂きたい所ではありますが、本日は掻い摘んでお話します。」と、ライアンさん。
明日から午前中は勉強の日々が始まるらしい。
私のスケジュール管理はライアンさんが組むそうで。
という事は、スケジュールを組まなければならない程に色々と学ばなければならないらしいという事……。
座学苦手なんだよね……。
一分の隙もない凛とした雰囲気とピンッと伸びた背筋。
金髪碧眼のライアンさんは、クリスティアン様と違った雰囲気の美男子だ。
長めの前髪と長さを合わせサイドの髪は頬の真ん中あたりで切り揃えてある。
髪の片側だけを耳にかけているため、とても理知的に見えた。
前世の言葉で例えていうなら、前下がりショートボブのような髪型になるのかな? 後ろの髪は襟足の長さで、女性的というのか中性的というのかそんな美しい容姿の男性だ。
主が神々しいほどに美しいなら、その従者も美しいのだな……と、ノヴァークの歴史を訊きつつぼんやり思った。
そう思ったあとにクリスティアン様の「集中して」の声が脳内で響き、慌てて背筋を伸ばして集中したのだった。
社交をずっと避け土いじりに情熱を傾けていた生活をしていたので、ノヴァーク公爵家の知識といえば凄い資産家だというのと、当主と嫡男の名前程度くらいしか知らない。
その名前だって貴族名鑑を丸覚えしないと母が修羅化したので、ひいひい言いながらも覚えようとしただけである。
母が厳しく監督していなければ勉学や淑女教育をすぐにサボりがちになる娘だった。
父と一緒になって鍬を持ち領民の手伝いにいそいそと向かう娘に、よく雷を落として説教していたけれど、怒ったところで直す様子もない娘に色々と察したのか諦めたのか、畑に行く交換条件として貴族名鑑丸暗記を提示された。覚えなければ鍬を隠すと脅されて、必死に頑張った記憶。
貴族名鑑の最初の一ページ、堂々トップを飾っていたのはノヴァーク公爵家だった。
だから、丸覚えしたものの最初の部分なら少しは覚えてそうだ。
パッと思い出せるだけでも、資産家で外交を一手に担っていう家で、子供は嫡男様お一人しかおらず、奥様も美しいくらいしか思い出せないが。あ、あと名前ね。
ライアンさんの説明を訊く限りでは、私が想像していた百倍くらいの桁違いの資産家で、物凄く大きい大商会を経営しており、その支店が諸外国のあちこちにあることから他国との交流が頻繁にあって公爵家独自の外交パイプが太いそうです。王家の許可の元にノヴァーク公爵家は専属騎士団も所持しているそうで……小規模ではなく中規模? 訊けば訊く程にヤバイ相手だというのが良く分かった。
王国の中にもう一つ小国があるようなものじゃないの……?
その私の心の声が聴こえたとでもいうのか、クリスティアン様が突然「王位は狙っていないかな。」と一言。
「も、勿論です。何故そのような事を仰るのか……」
「ふふ、顔に書いてあるからね。我が婚約者殿は素直な方であるらしい。」
えっ……出てた?
鏡でもあれば確認しておきたい所だけれど、生憎このマフィアの会合でもしてそうな黒い室内にそういった類のものは置いてなさそうである。
腹芸とは無縁の生活だったから、貴族の基本である“常に笑顔で受け流す”スキルとか私では何とも微妙なところだ。
「公爵家嫡男様の婚約者として相応しくない未熟者です……。ですから……あの……」
「まだ言うの? 書類にはサイン済みでしょ? 往生際が悪いね。プルメリアの今後は死にもの狂いでたくさん学んで貰うことだけ。後は私の婚約者らしく着飾って貰わないとね? 私が参加しなければならない夜会は、全て君も参加すること。」
「……死にもの狂い……」
クリスティアン様が他にも何か言ってるけどスルーしてしまう。
だって魔王かマフィアかに死にもの狂いと言われてしまえば、どんな過酷な日々が始まるのか悪い想像で頭がいっぱいになるではないか。
私、ちゃんと寝させて貰えますよね?
ご飯食べないと元気でないタイプなんです。ご飯もちゃんと出されますよね?
「ノヴァーク家の歴史を掻い摘んで説明させて頂いた所で、本題に入ります。」
ライアンさんの静かな声が室内に響いた。
「ノヴァーク家は、王家の“影”を古くから担ってきた家。王家の剣がリンデンベルグ公爵家であるならば、ノヴァーク家は盾でしょうか。内外のあらゆる毒虫から王国という体を守っている訳です。」
「影……?」
影とはアレかな、草の者というか…隠密とかそういう?
「影と一言でいっても多岐に渡ります。諜報が主ではありますが、ノヴァーク公爵家はそれだけに留まらずさまざまな事を担っております。詳細は次期公爵夫人としての教育にも出て来ますので、そこは追々ですね。」
「……はい。」
まさか次期公爵夫人教育に、諜報活動とか含まれてないよね…?
ライアンさんの含みのある笑顔に特大の胡散臭さを感じる。
えっ、ないよね?
「我が主であるクリスティアン様ですが、ノヴァーク次期当主として自ら諜報活動をされています。主にターゲットが参加する夜会などにて情報収集を行います。その際、婚約者であるプルメリア様には同伴者として必ず参加して頂きます。」
「分かりました。その際、私も情報収集などを……?」
「その必要は御座いません。収集の手法も分からぬうちに勝手に動かれますと、重要なターゲットを警戒させる事に繋がりますので絶対になさらないで下さい。」
それは確かに。警戒されてしまえば情報を入手出来るどころか、警戒され過ぎて夜会から去ってしまう可能性もあるかもしれない。それでは任務失敗もいいところだ。
素人は素人らしく余計なことをせず言われたことだけ守っておとなしくしておくに限る。
「そうですよね…おとなしくしておきます。」
「プルメリア様には、情報収集中のクリスティアン様の様子に嫉妬をして頂きます。」
「嫉妬…を? 」
カタッと椅子から立ち上がる音がした。
音がした方向を見るとクリスティアン様が立ち上がっている。
こちら側へと向かってくるクリスティアンの足取りはやけにゆっくりだ。
ただ歩いているだけなのに、クリスティアン様から目が少しも逸らせない。
「クリスティアン様…?」
「情報収集に用いる道具は私自身。プルメリアはハニートラップって知ってるかい? 性的な魅力で相手を魅了し籠絡する……」
夜の闇のような漆黒の髪、光に当たれば濡れ羽色のように青みがかった髪色になる。妖艶さを放つ切れ長の瞳に、内側から滲むような赤い唇。
段々と声が甘く小さく低くなり、囁くように語りかけながら、私の目の前に立った。
「ク、クリスティアン様、どうされました…?」
クリスティアン様は無言で長い両腕を伸ばして、私が座る肘掛けの両側に両手をついた。
整った鼻梁の上には宝石のように輝く瞳があり、蕩けるような熱い視線を向けてくる。
覆い被さられるような恰好に心臓がおかしなリズムを刻み始めた。
そのままクリスティアン様の顔が私に近づき――――
「美しい貴女、今宵私に一夜の夢を下さいませんか?」
距離感の近さに真っ赤になった耳元で、そう低く甘く囁かれた。
ひぇ…何、何!? 一夜の夢…!?
耳が燃えるようでさらに熱さを持ち始める。
低い声に揺らされた鼓膜がドクドクと鼓動を刻むようで、頭がクラクラとした。
飛び上がり逃げ出したいような羞恥を感じているのに、自分の硬直した身体はぴくりとも動かない。
( な、なにこれ…… )
戸惑っていると、頬にしっとりとした柔らかいものが触れた。
その柔らかいものが離れる瞬間、チュッとした音が鳴る。
こ、これ、頬にキスした!?
真っ赤になって何の反応も示さないプルメリアを長い睫毛を伏せて一瞥すると、クリスティアンはふっと笑って身体を起こした。
「こうやって情報収集をする。ターゲットと共に私が休憩室に消えるまで、我が婚約者殿は嫉妬に耐える健気で可哀想な女性を演じて貰おう。」
嫉妬する婚約者……。
「いいね?」
放心気味のプルメリアに、内心「初心過ぎだろう」と思いつつ、クリスティアンは念押しするように口にした。
「……はい。」
嫉妬って、ハンカチ噛んでキーッてするやつ?
私、きっと大根役者だと思うんですけど……やるのソレ。
私の顔色を読んだらしい、まだ近い距離にいるクリスティアン様に頬をスルリと指の背で撫でられた。
撫で方がいちいちいやらしい。
「……っ!」
「難しい仕事じゃないよ。この美しい瞳に熱い思いを滾らせその瞳で私をせつなく見つめるだけでいい」
…それをするのが一番難しいから大根なんじゃないの。
「良く分かりませんが努力致します。」
耳元で囁かれ頬に口づけはされ、どう反応していいか分からないプルメリアは素っ気なく返す。
その様が愉快だったのか、クリスティアンはくつくつと笑うと、
「一週間後、中規模の夜会に参加する。それまでに色々とライアンから学んでおくように。」
まだ半分屈んでいた身体を完全に起こしてそのままスッと背筋を伸ばし立つと、今までの甘ったるい雰囲気を一瞬で消し感情を排した無表情になった。そして、何事もなかったようにスッと離れた。
その纏う空気感の違いを肌で感じて、さっきは仕事モードだったんだなと思い至った。
( ターゲットの女性達、絶対勘違いしてそう。愛されてるのかもって思うほどに甘い瞳だったもの。あれが演技だなんて凄すぎる。)
仕事じゃない時のクリスティアン様は、あんな姿を見てしまえば何だか冷たい人のように見えた。
甘い空気を出された後だからその格差にそう感じてるんだろうか。
仕事の顔と仕事じゃない顔、その二つを切り替える瞬間を見た気がした。
クリスティアンはそのまま歩み去り、ライアンさんに何かを言づけると用は済んだとばかりに去っていった。
…女を籠絡するのが諜報活動という事なのだろう。
絶対失敗しないんだろうな…。
クリスティアン様が近づいたとき、そういえば凄くいい香りがしたな……。
その香りにうっとりしたのもあるけど、あとはすべて羞恥心でいっぱいで身体が全く動かなくなった。
あの芳しいクリスティアン様の温度を感じるような香り……。
プルメリアは頬を真っ赤にして思い返すのだった。
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