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12話 密室 ※R18
深い森を連想させる深緑でまとめられた寝室には、天蓋付きのベッドが置かれていて、その上で僕は……
「ああっ… んんぅ…! ああっ… イ… イグナシオ様ぁぁ!!」
「ジェレミー… ナシオだ! ナシオと呼べと教えただろう?」
不本意な “番の契り” からうなじを保護するネックガード以外は… 服を全部ナシオに脱がされた。
婚約者を『初めて』の相手に選んだ他のオメガたちは、ネックガードを外して舞踏会に参加していたようだけど。
僕は結婚前にマウリシオ様の番になりたくなくて、しっかり装着して来た。
そんな僕は寝室に入って以来、イグナシオ様にしがみつき盛大によがり声を上げ続けている。
「ああんっ… やぁっ… ああっんんっ… そんなに激しくしたら ああああああっ!!」
グチュッ… グチュッ… グチュチュッ… と僕のお尻の奥にあるオメガの性器を鳴らして、下腹の奥深くを力強く突いていた長大な性器を、イグナシオ様は不意に腰を揺するのを止めて、ずるりと僕から引き抜いてしまう。
「やっ… 何で?!」
「…お仕置きだ」
「ええ? 何の?」
「何度も教えているのに… ナシオと呼ばないから」
「ああ……」
僕よりもずっと大人のアルファを愛称で呼ぶのは… 何となく気が引けて…
「ジェレミー…?」
僕から引き抜いた長大な性器でクチ… クチ… とオメガの性器の入り口をなでられ、イグナシオ様にヤラシク催促される。
……僕は欲望に負けて折れた。
「ああっ… んっ… ナ… ナシオ… お願い。 挿れてぇ……」
「ふふふっ… 上手におねだりできたな… ジェレミー…」
「ナシオ… 早く! お腹が熱くて辛い… んんんっ」
こんなに気持ち良くて最高な経験ができるとは思わなかった! それなのにデビュタントは『初めて』を終えたら、朝になる前に王宮を出る決まりなんだ。
こんなに素敵なことなのに今夜限定のイベントだから、1分1秒だって時間を無駄にしたくない。
「ジェレミー… せっかくだから違う体位を教えてやる」
「え?」
僕は仰向けからコロリと引っくり返され、ナシオにうつ伏せにさせられると背後からいっきに最奥まで挿入された。
「はああんんっ… ああっ!! んんっ…」
「ジェレミー! ううっくぅぅ!! そんなにきつく締め付けるな… イキそうだ!」
「んんっ… 我慢できない。 ナシオ… ああっんんっ」
「クソッ…! なんてヤラシイ身体だ… オレを喰いつくすつもりだな?」
僕の耳を甘噛みしながらナシオは荒々しく腰を揺すり、僕の最奥を長大な性器で突くのを再開した。
「ああんっ! はぁんっ! いい… ナシオ… ナシオ!!」
「ジェレミー! くぅ… もっと、もっと… 気が狂いそうになるほど良くしてやる!」
「ナシオ… ああっ…ん もっと… ああっ… 気持ちいい… あああっ!」
ナシオの硬い性器に僕の淫密が絡みつき、お腹の奥をかき混ぜる音が… グチュッ… グチュチュッ… グチュッ… グチュッ… とオメガの性器から絶え間なく聞こえる。
寝室内に僕を発情させるナシオのフェロモンが充満し… 僕が放ったナシオを興奮させるオメガの誘惑フェロモンも、たぶん同じように充満している。
「ああっ! ナシオ… 」
「ジェレミー… ジェレミー……ッ…!」
ナシオは僕のうなじの代わりに、肩をガッチリと噛んだ。
「はああんんっ……!!! ナシオもっと強く… 強く… 噛んでぇ!」
ナシオが噛んだとこが… 痛いけど気持ち良い……
「…ぐっ…! ぐっ…… うぅ…」
僕がネックガードを付けていなければ、間違いなくナシオは僕のうなじを噛み… 僕たちの “番の契り” が正立していただろう。
「あああっ… 出るぅぅ! 出るぅ―――っ!!」
体位を変えたナシオの激しい突き上げで、あっという間に僕は快楽の頂点にのぼりつめて、精を吐き出した。
今夜一晩で何度射精したかわからないが… ここまで際限ないのは初めてだった。
僕の身体は完全に発情していた。
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