浮気な婚約者を忘れ、一夜の恋に僕を捧げる

金剛@キット

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19話 ナシオと僕

 


 両親にてた手紙をナシオに渡したあと… 僕は発情期の間、一歩も寝室から出ることなくベッドの上ですごした。

『発情期はオレに任せろ』 …と言ったナシオは、言葉通りに僕が発情の熱で苦痛を感じると、すぐに抱いて身体を楽にしてくれた。

 …眠っている時も、ナシオに抱かれて目覚めることがあったけどね。



 毎日、ヘトヘトに疲れるほどたっぷりと抱かれ、発情の熱が一時的にしずまっている間に、ナシオと2人で入浴をした。
 
 ジャスミンの甘い香りのオイルをたらした、温かいお湯の中で… ナシオは僕を自分のひざにのせて耳の裏を洗ってくれる。


「ナシオは僕のお兄様たちに負けないぐらい、すごく面倒見が良い人なんだね」

「ふふふっ… それは光栄だな。 なら、オレがもっと構ってもジェレミーは文句は言わないか?」

 僕の感想を聞き、すごく嬉しそうにナシオが笑う。

「文句なんて言えないよ! こんなに良くしてもらっているのに」
「ジェレミーは本当に可愛いなぁ」

「すぐに可愛いとか言うし…」
 本当にナシオはお兄様たちみたいだ。

 でも、ナシオの世話を受け取る側の僕は、何かされるたびに胸がギュン、ギュン、しちゃうから… ぜんぜんお兄様たちへの気持ちとは違うけど。 
 

 チャプンッ… チャプンッ… と水音と一緒に、僕は両親から返ってきた手紙の話をした。


「正直、僕の手紙を読んだ両親が怒ってすぐに迎えに来るのではないかと、おびえていたけれど……」 
 実際は僕の手紙を受け取った両親の反応は、僕の予想とは違っていたんだ。

「話が通じる柔軟じゅうなんな思考を持つ両親で良かったな」

「その点は確かにそうだけど… 柔軟じゅうなんと言っても礼儀作法には厳しいのに。 僕の両親にしては本当に珍しい反応なんだ」

 だって……

“マウリシオ卿のことはケンプトン男爵と話し合って解決するつもりだ。 ジェレミーは家のことは心配しなくても良いから、イグナシオ様の指示に従いなさい。 くれぐれも失礼の無いようにお行儀よくするんだよ“

 …という内容の手紙が両親から返って来た。 …これには本当に驚いた。

「マウリシオとかいうクズ野郎がジェレミーを傷つけたことを、ご両親は怒っているんだよ」

「そうかな?」
「そうだよ!」

「………」
 でも、今の僕はマウリシオ様を責められないよ。 だって一夜限りの初体験のつもりが… 毎日ナシオと過ごしているし。 コレって浮気になるよね?
 なんか不安だよ…

 フッ… と耳にナシオの熱い吐息といきを感じながら、オメガの性器に注がれた精液を長くてゴツゴツとした指でかき出されるうちに、僕の身体はお湯の中でヂクリと発情してしまう。

 
「ああ、もう! …本当に発情期ってヤツは……」

 僕の意志なんて関係ないんだから!!





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