初めて僕を抱いたのは、寂しい目をした騎士だった

金剛@キット

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34話 番のように ※R18

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 うつ伏せになったアユダルは、腰をギュッ… とをつかまれ、最奥を力強くガツガツ突かれた。

 細い太ももまでぬるぬるにしたたるほど、淫密いんみつが大量にあふれ、オメガの性器… 蜜壺みつつぼの奥が、グチュチュッ… グチュチュッ… グチュッ… グチュッ… とレウニールが動く度に、派手に鳴る。 


「ふううっ… んんっ! ああっ…んんっ… 気持ち良い! レウニール様ぁ… んんっ…! お腹の奥が気持ち良いぃ…!」
 ああっ… すごいっ…! 今夜のレウニール様… すごくいっぱい僕の奥を突いて来る! どうしてこんなに激しいの?! でも… 良い! 良いぃ…! 奥まで熱いのでかき混ぜられて、頭の中までグチャグチャになるぅ―――っ!

「アユダル… アユダル…! 私もお前のここを可愛がると、気持ちい良い! お前のここが気持ち良い!!」
 ハァッ… ハァッ… ハァッ… ハァッ… と息を乱しながら、レウニールは背後からアユダルの耳を甘噛みし、かすれた声でささやいた。

「レウニール様! レウニール様ぁ!!」
 僕の奥の気持ちの良いところは、レウニール様も気持ち良いんだ?! うわぁぁ… 一緒に気持ち良いなんて、すごく嬉しいよぉ! 嬉しいよお~…

 感極まり… アユダルはギュウギュウと、最奥でレウニールをきつく締め付けてしまう。
  

「ああっ… くぅ…! アユダル… くっ!! ううっ…」

「レウニール様ぁ… んんっ…」
 もっと…! もっと…! レウニール様も気持ち良くなって…! たくさん気持ち良くなって!!

 自分の腰をつかむレウニールの手をなでて… アユダルはレウニールの動きに合わせて、夢中で腰をゆすった。


「アユダル… うなじを噛みたい! お前のうなじを噛みたい!」

「……レ… レウニール様…?」
 それは僕を“つがい” にしたいという意味ですか? でも、僕の身体には魔法がかけてあって… うなじを噛まれても、番にはなれない…

「お願いだ、アユダル…! アユダル!!」
 アユダルの耳元で、レウニールは懇願こんがんした。


「・・・っ」
 レウニール様は、僕を“番”にしたいというよりも… より深い快楽を得るために、僕のうなじを噛みたいだけで… あまり意味のないことなのかもしれない。


 他の客たちも、オメガの男娼のうなじを噛みながら、性器を挿入すると… オメガの生殖機能がうなじを噛まれた刺激に反応し、アルファの客は深い快楽を得られるのだと、アユダルは娼館の使用人に教えられた。

 その話を聞いた時は、客に抱かれること以上に、アユダルは衝撃を受けた。
 
 だが、うなじを噛みたがっているのは、レウニールである。

「噛んで下さい… レウニール様ぁ… 今だけあなたの“番”にして下さい!」
 本当の番になれなくても… 番のように抱かれたい! 


「アユダル…っ!」
 レウニールがうなじを噛んだ。

 強く… 強く… アユダルの細いうなじに、あとが残るほど強く噛んだ。
 





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