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46話 新婚初夜2日目の朝3 ※R18
しおりを挟む「ソレでどうする? 本当に西方に帰るか?」
「うう~ん… きっとアナタのお父様に嫌な顔をされるよね? 一度は婚約解消をしたのだし」
ヴィトーリアが怖気づいてしまう一番の理由はアーヴィの父親である。
「あの人はオレが誰を連れ帰っても、自分の決めた相手でなければ嫌な顔をするさ!」
吐き捨てるように言うアーヴィが気の毒になり、髪より少し濃い色の髭がチクチクとまばらに生えた顎をザリザリと撫で、ヴィトーリアはチュッとキスをする。
「第二騎士団の執務室に、私が全く関知してない、私の婚約者が2人も会いに来たコトがあるのだぞ?! 信じられるか? …相手の面目を保つために、"手紙の行き違いで私には既に婚約者がいる" と嘘までつく破目になったのだから?!」
「アーヴィはお父様が嫌いなの?」
自分の鼻をスリスリと、アーヴィの高い鼻に擦り付け、優しいラベンダー色の瞳を覗き込む。
「好き嫌い以前の問題で、あの人とは住んでいる世界が違うから理解できない… オウロ公爵の方がずっと分かるぐらいだ」
心配そうに自分を見るヴィトーリアを、アーヴィは愛おし気に目を細め微笑む。
「ウチのお父様も、アナタのお父様は怖い人だと言ってた気がする」
ヴィトーリアはアーヴィを慰めたくて話をしながら、何度も唇にキスをした。
「お前とは、数えるほどしか会ってないのに、スグに理解できるようになったのにな…」
キスを仕掛けたヴィトーリアの唇を、笑いながらチュッと吸い返すアーヴィ。
「私はアナタのコトが…今も分からないよ?」
チュク…ッ…チュチュ
唇を薄く開きヴィトーリアはアーヴィの舌を招き入れた。
「ヴィー… ソレはあんまりだ! お仕置きがまだまだ足りないな?」
ニヤニヤと笑い、昂り掛けているアーヴィ。
「ふふふっ…」
ゴツゴツと剣ダコで硬くなった長くカサついた指を、可愛く笑うヴィトーリアのネックガードの下に、差しいれアーヴィは項を撫でる。
「もう少し夫を可愛がってもらいたいモノだな…」
敏感な首周りへの刺激で、発情期のヴィトーリアから一気にフェロモンが立ち上り、アーヴィも発情仕掛けていた。
「うううんん~っ…?」
チュウッチュッチュク…ッ…チュチュチュチュ
気持ちよさそうに仰のけるヴィトーリアのネックガード周りの、首の付け根を唇を這わせて吸ってゆく。
「ヴィー…お前の項… 良い匂いがする…」
ネックガードの下での項を指でゆるゆると押し、刺激を強めるとヴィトーリアが…
「良いよ… アーヴィ…噛んで!! 私も我慢できない!!」
「ヴィー…!! 本当に? 嬉しいよ!!」
だが…
「ヴィー… ネックガードの鍵は… 何処にある?」
「私に持ち出す暇があったと思う?」
短く切り揃えた蜜色の髪を、アーヴィはガシガシと荒っぽく搔きむしり…
「ああクソッ!!!! だあぁぁぁ――――――っ!!!! クソッ!!!! 」
ヴィトーリアが今まで見たコト無いほど悔しそうな顔をする。
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