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9話 途方に暮れる
しおりを挟む眉間にシワを寄せ、パダムは…
「少しこのまま待て!」
全裸のままバタバタと、部屋を飛び出してゆく。
「ああ!! パダム様?!」
パダムが居ない間に服を着てしまおうと、ベッドから降りようとするが…
パダムを受け入れたソコがビリビリ、ヂクヂクと痛み呻いてまた身体を丸める。
「ううううっ… 急に動いたから…」
アイルの視界にも、白いシーツに残る自分が純潔を失った印の、血液の染みが思ったよりたくさん散っていて真っ赤になる。
どれだけ気にしないようにしていても、恥ずかしいモノは恥ずかしいのだ。
「コレをパダム様に見られたのね… あああ・・やだやだ・・・恥ずかしい!!」
ノロノロ、ヨロヨロと痛まないよう、ゆっくりベッドから降りて、服を掛けていた椅子にペタンと座る。
「ハアァァッ~っ…」
大きなため息をつき、頭から肌着を被り、ちょうど腕を通しているときに…
部屋の扉がバタンッと勢いよく開き、全裸のパダムが水差しと洗面用の器を持ってバタバタと大きな足音を立てて戻って来た。
「ひゃあっ!! やだっ…やだっ…やだっ…やだっ…」
慌てて肌着をグイグイ引っ張るが、もう片方の腕を通してないから、お腹までしか隠れず…
「ううっ!! …よいしょ! …ううんっ…!」
ソレどころか片方の乳房がもろに出てしまっていて、焦って乳房を隠そうと、もっとグイグイ肌着を引っ張るとビリビリビリッと音がして、脇に大きな穴が開いてしまう。
「うんしょっ…! もう少し…うんしょっ…! やだっ…」
何とか乳房は隠れたが、今度は反対側の乳房が脇の穴から、パダムに丸見えだったが、アイル自身は気付かなかった。
「ふう~っ…パダム様?」
紳士なら女性に恥をかかせてはイケナイと、あえてアイルには何も言わず、パダムは大きく頷き…
紅い瞳をキラキラ輝かせ、パダムは丸くてツンッと上向きの美しいアイルの乳房を黙って鑑賞した。
太腿をギュッと閉じて、魅惑の三角地帯にある秘部を細く小さな掌2枚で隠し、アイルは赤い顔で首を傾げながらパダムに訪ねる。
「パダム様? 何故お顔が白いのですか?!」
けしてパダムの顔色が良くなったワケではない。
白い粉で肌と髪が半分白くなっただけだ。
瞳をキラキラさせていたパダムは、急に渋い顔になる。
「ああ…コレはな…」
「どうしたのですかパダム様?」
淑女ならけして殿方のギンギンに猛ったアソコをじっくり見てはイケナイと、さりげなく視線を首から上だけに向けて…
椅子に座り片乳丸見えのまま、手で股間を隠すアイルが、可愛らしく再度尋ねた。
「この邸は普段、私以外は無人で… スグに破いてしまうから服は着ないで歩き回っているのだが…」
口が非常に重い、顔が半分白いパダムに、相槌を打つアイル。
「まぁ服が… ソレはお気の毒に」
「今日も、誰もいないと思って下へ行ったら、村から食事を用意する女が来ていて…」
渋い顔が、険しい顔へと変化する、半分白いパダム。
「あら、大変!」
自分の状況を忘れて、アイルは話に聞き入る。
「私の姿を見た途端、悪魔と叫び、神への祈りの言葉を唱えながら、台所にある物を次から次へと私に投げ付けて来たのだ」
顔や髪が半分白いのは、パンを作る材料の穀物の粉を、投げ付けられ、頭から被ったからだ。
頬が紅く染まり、屈辱で震えるパダム。
「ああ、パダム様 ソレはお辛かったでしょう!! お可哀そうに!!」
同情するアイルだが、椅子から一歩も動かず。
<ああ…どうしよう!! パダム様が戻ってこられて一歩も動けないわ!! ああ神様!>
パダムに同情している風に表面的には装いながらも、内心アイルは途方に暮れていた。
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