121 / 150
番外編 ~悪夢の世界で…
113話 惨劇 フィエブレside ※殺生あり、嫌いな方ご注意を!
しおりを挟む
新人騎士たちに、鍛錬と名付けた暴行を加えながら、フィエブレは悶々と欲望に囚われていた。
<ああ、クソッ! ドロガが欲しい! ドロガに溺れながら女を犯したい!! ああ、クソッ! クソッ! クソッ―――!!>
ドロガ(麻薬)の中毒症状が進み、フィエブレはドロガ無しでは禁断症状で苦しむようになっていた。
カナルが亡くなり、騎士団の執務を従者イロが引き継いでから金の支払いが滞り、奉仕の代金を支払えず、フィエブレは娼館から出入りを禁止されそうになる。
『そうですね、騎士団長様がエストレジャの花の原液が何処に保管されているかを、私に教えて下されば、今後もお楽しみ頂けるよう、特別に取り計らっても良いですよ?』
娼館の所有者に取り引きを持ち掛けられ、さすがにフィエブレも最初は断ったが、ドロガ(麻薬)への渇望に負け、受け入れた。
<クソッ!! アイツが…! オスクロ伯爵が私を挑発しなければ、こんなことにはならなかったのに!! 全部アイツが悪い!! クソッ!! クソッ!!>
『おやおや、今夜は騎士団長殿もお楽しみですかな?』
『オスクロ伯爵』
3日前、激務を終えたフィエブレが娼館を訪れると…
玄関フロアに置かれたソファセットで、両脇に座る娼婦の腰を抱きながら、ニヤニヤと醜悪な笑みを浮かべるオスクロ伯爵に声を掛けられた。
『私がアナタにこの娼館を教えた時は、まさかここまで気に入るようになるとは思いませんでしたよ? だってほら、アナタはお堅い騎士団に所属しておられたし… クッ… クッ… クッ…』
伯爵は香炉から漂うドロガ(麻薬)の影響を受け、理性が利かず口が軽くなっていた。
『騎士団長でも息抜きは必要だ』
不機嫌になったフィエブレが言い返すと…
『息抜きにしては、イタズラが過ぎるのではありませんか? アナタでしょう、エストレジャの花の原液が保管されている、貯蔵庫の場所をニエブラ人に教えたのは?』
ドロガに頭を毒されたオスクロ伯爵は、フィエブレの気持ちの変化を読むことも無く、ベラベラと話し続けた。
『ニエブラ人には教えていない!』
娼館の所有者にフィエブレが教えたことで、そこからドロガの取引相手であるニエブラ人へと情報が流されたのだ。
『ほらほら! やはり、図星でしょう?! クッ… クッ… クッ… お陰で私はエンペサル侯爵閣下に、大金を貸さなければならなくなりましたよ?』
『うるさいぞ、黙れ!』
『クッ… クッ… クッ… クッ… クッ… クッ…』
何が楽しいのかフィエブレを笑い続けるオスクロ伯爵に、カアッ… と燃えた怒りを抑えることが出来ず…
フィエブレは剣を抜き、オスクロ伯爵の口から、次の言葉が出る前に心臓を一突きした。
『グッ… ゥ…?!』
ズルリッ… と伯爵から剣を引き抜くと…
『キャアアアアア―――ッ!!』
『嫌ッ!! 誰かぁ―――っ!! キャアアアアア―――っ!!』
オスクロ伯爵の両脇にいた娼婦が甲高い叫び声を上げた。
それが妙にフィエブレの荒れた気持ちを逆なでしたため…
逃げ出そうとした娼婦も、その場で斬り捨てた。
ベッタリと剣に付いた血を、殺した娼婦のドレスで拭っていると…
『おい、何事だ?!』
娼婦の叫び声を聞いた客たちが、階段の上から顔を出し…
『ああ、私の姿を見た者は全員殺さないと、いけないな!』
娼館内に漂うドロガ(麻薬)に酔ったフィエブレは、殺人に何の躊躇も無い。
だが、ニエブラ人の騎士が3人出て来て、3対1ではフィエブレの方が分が悪いと、1人を斬りつけ娼館を出た。
<ああ、クソッ! ドロガが欲しい! ドロガに溺れながら女を犯したい!! ああ、クソッ! クソッ! クソッ―――!!>
ドロガ(麻薬)の中毒症状が進み、フィエブレはドロガ無しでは禁断症状で苦しむようになっていた。
カナルが亡くなり、騎士団の執務を従者イロが引き継いでから金の支払いが滞り、奉仕の代金を支払えず、フィエブレは娼館から出入りを禁止されそうになる。
『そうですね、騎士団長様がエストレジャの花の原液が何処に保管されているかを、私に教えて下されば、今後もお楽しみ頂けるよう、特別に取り計らっても良いですよ?』
娼館の所有者に取り引きを持ち掛けられ、さすがにフィエブレも最初は断ったが、ドロガ(麻薬)への渇望に負け、受け入れた。
<クソッ!! アイツが…! オスクロ伯爵が私を挑発しなければ、こんなことにはならなかったのに!! 全部アイツが悪い!! クソッ!! クソッ!!>
『おやおや、今夜は騎士団長殿もお楽しみですかな?』
『オスクロ伯爵』
3日前、激務を終えたフィエブレが娼館を訪れると…
玄関フロアに置かれたソファセットで、両脇に座る娼婦の腰を抱きながら、ニヤニヤと醜悪な笑みを浮かべるオスクロ伯爵に声を掛けられた。
『私がアナタにこの娼館を教えた時は、まさかここまで気に入るようになるとは思いませんでしたよ? だってほら、アナタはお堅い騎士団に所属しておられたし… クッ… クッ… クッ…』
伯爵は香炉から漂うドロガ(麻薬)の影響を受け、理性が利かず口が軽くなっていた。
『騎士団長でも息抜きは必要だ』
不機嫌になったフィエブレが言い返すと…
『息抜きにしては、イタズラが過ぎるのではありませんか? アナタでしょう、エストレジャの花の原液が保管されている、貯蔵庫の場所をニエブラ人に教えたのは?』
ドロガに頭を毒されたオスクロ伯爵は、フィエブレの気持ちの変化を読むことも無く、ベラベラと話し続けた。
『ニエブラ人には教えていない!』
娼館の所有者にフィエブレが教えたことで、そこからドロガの取引相手であるニエブラ人へと情報が流されたのだ。
『ほらほら! やはり、図星でしょう?! クッ… クッ… クッ… お陰で私はエンペサル侯爵閣下に、大金を貸さなければならなくなりましたよ?』
『うるさいぞ、黙れ!』
『クッ… クッ… クッ… クッ… クッ… クッ…』
何が楽しいのかフィエブレを笑い続けるオスクロ伯爵に、カアッ… と燃えた怒りを抑えることが出来ず…
フィエブレは剣を抜き、オスクロ伯爵の口から、次の言葉が出る前に心臓を一突きした。
『グッ… ゥ…?!』
ズルリッ… と伯爵から剣を引き抜くと…
『キャアアアアア―――ッ!!』
『嫌ッ!! 誰かぁ―――っ!! キャアアアアア―――っ!!』
オスクロ伯爵の両脇にいた娼婦が甲高い叫び声を上げた。
それが妙にフィエブレの荒れた気持ちを逆なでしたため…
逃げ出そうとした娼婦も、その場で斬り捨てた。
ベッタリと剣に付いた血を、殺した娼婦のドレスで拭っていると…
『おい、何事だ?!』
娼婦の叫び声を聞いた客たちが、階段の上から顔を出し…
『ああ、私の姿を見た者は全員殺さないと、いけないな!』
娼館内に漂うドロガ(麻薬)に酔ったフィエブレは、殺人に何の躊躇も無い。
だが、ニエブラ人の騎士が3人出て来て、3対1ではフィエブレの方が分が悪いと、1人を斬りつけ娼館を出た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
575
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる