傷心オメガ、憧れのアルファを誘惑

金剛@キット

文字の大きさ
51 / 87

50話 結婚前の思い出作り2 ※R18

しおりを挟む
 宣言通り、デスチーノはみだらな音をたくさん立てて、アディの小さな乳首をみだらに可愛がり… みだらな甘い声でアディを鳴かせた。

 ヂュッ… ヂュ… チュ… ヂュルッ… ヂュルッ…
「ああっ… はあっ… デスチーノ…っ! んんっ… はあっ…! んんっ…!」

 長く節太の指がアディの太ももをくすぐりながら… 元気に立ち上がりとろとろと淫密いんみつをこぼすアディのペニスには触れず、その奥のもう一つの性器… 蜜壺みつつぼへとデスチーノの指が進む。

 蜜壺の入口を指の背で撫でられ、アディの小さな身体がビクッ… ビクッ… と震えてしまう。


<あっ…もっと…! 触れて欲しい…! デスチーノ、触れて欲しい…っ!>

 琥珀色こはくいろの瞳を潤ませて、アディは乳首を可愛がるデスチーノに目顔でうったえた。

 視線を感じたデスチーノは、チュチュッ… と強く吸ってから、唇をアディの胸から離す。


「アディ?」

「んんっ… デスチーノ…っ!」
<お願い、もっと触れて!! 僕のあそこに…! 中まで触れて!!>


「どうして欲しい、アディ?」

「お願い! お願い…っ デスチーノ… お願い!」
<ヂクヂクとうずいて我慢できない! 中まで全部、触れてくれないと死んじゃうよ…っ!!>


 淫密があふれるアディの蜜壺の入口を、ぬるぬるとデスチーノは指の背で軽く撫でるだけで…
 アディがの望むように、中まで触れてはくれなかった。


「アディ、君が私に求めることを、言葉にして言ってくれないと、私はとても不安だよ?」

「・・・・っ」
<あ…! 僕が恥ずかしがったから、悩ませてしまったの?!>


「だから君が、私のことで悩んでいるのが分かるのに、どんな理由で悩んでいるのか分からないのは、とても辛くて寂しい」


「・・・!?」
<ああ、僕がフーア様に嫉妬してると言わないから… 僕はそんなにデスチーノを傷つけてしまったの?! そんなつもりなかったのに!! ああ嫌だよ、また僕は… 僕は… 間違えた?!>

 実家の自室でデスチーノに嘘を見破られ、傷つけていたと気づいた時のことを思い出し、アディは怖くなった。

 恥ずかしくて、アディがぐずぐずと言えなかったことが… 急にどうでもよくなり、恥ずかしくなくなった。

 それよりも、デスチーノを悩ませてしまったことの方が、アディは気になるのだ。


「触って… 僕の中まで全部、デスチーノに触って欲しい!」

「ここを触って欲しい?」

 らして蜜壺の入口を撫でるだけだった、デスチーノの長い指がじわじわとアディの中へと潜り込んだ。

「ああっ…んんっ… もっと深く触って!」

「いい子だ、アディ! 嬉しいよ、もっと私にねだってくれ! 我がままも言って欲しい!」
 元妻フーアとの暗くみじめな経験から、デスチーノは特にベッドの上では、アディに気持ちを隠さないで欲しいと切実に願っていた。

 傲慢ごうまんなアルファでも、致命的ちめいてきな失敗を一度すれば、さすがに自信を無くすのだ。


 グチュッ… チュク…ッ… グチュ… チュ… チュチュ…ッ
 長い指を2本、3本と増やして差し入れ蜜壺の中を指で突く。

「痛くないか? アディ… 嫌なら教えてくれ?」

「んんっ… 気持ち良い! あっ… デスチーノ、もっとして!」
 たまらずアディは大きな手に押し付けるように、腰を揺すった。
 
 デスチーノは嬉しそうに笑い、アディの望みを叶える。

<こんなに…? 僕が恥ずかしがるのを止めただけで、こんなにデスチーノは喜んでくれるの? 僕がはしたない、おねだりをしても、本当に喜んでくれる?>

 らされた末に、待ちに待った場所への刺激で、たかぶりを抑えられずアディは叫び声をあげた。

「デスチーノ! ああっ… もう出ちゃう! 出ちゃうよぉ…!!」 

「可愛いアディ! 我慢しないで… もっと乱れる姿が見たい!!」

「僕を見て… んんっ… 僕だけを見ていて! デスチーノ… んんっ…!!」
<フーア様を忘れて、僕だけを見て欲しい―――っ!!>


「アディ! アディ―――ッ!!」

「あああああ―――――――――っ!!!!!」 
 ぶるぶると震え、アディは自分を見あげるスミレ色の瞳をみつめながら… ぴゅっ… と精液を放ち、ぶ厚い筋肉でおおわれたデスチーノの胸を汚した。

「アディ… 私のアディ…可愛い! すごくつやっぽくて綺麗だった!」

「僕…  僕も… ハァッ… デスチーノと見つめ合いながら… イクの… す… すごく嬉しかった! もっと… 僕を見て欲しい!」
 
 ハァッ… ハァッ… ハァッ… ハァッ… と荒い息を吐きながら…
 アディは自分が放った精液が散った、デスチーノのたくましい胸をチラリと見る。

<ひゃあ~っ… 危なかったよぉ~! デスチーノのカッコ良い顔に、僕の白いアレがかからなくて良かったぁ~ 気を付けないと!>


 赤い顔でアディは反省する。






しおりを挟む
感想 40

あなたにおすすめの小説

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

前世が教師だった少年は辺境で愛される

結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。 ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。 雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。

大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!

藤吉めぐみ
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。 そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。 初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが…… 架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。

処理中です...