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4話 王妃の資質2
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堅物過ぎて、学園でもリヒトに親しい友人がほとんど、出来なかったのも…
人の心を理解する努力を怠り、リヒト自身が歩み寄ろうとしなかったからだ。
『なぜ、どの方もリヒト様の優しさや、清らかさを理解しようとしないのでしょうか、とても悔しいです!』
在学2年目に入っても、リヒトに親しい友人が出来ないと…
心配するベータの従僕に、リヒトは豪語した。
『私は学園に、友人を作りに来たのではなく、学びに来たのだから、平気だよ!』
王太子に、可愛げが無いと、言われても…
首席の成績であれば、リヒトは何も問題は無いと、決めてかかっていた。
<今、思えが… 人の心も理解せずに、どうやって人の上に立つ王妃になれると言うのか? 傲慢にも限度がある>
自分は王太子以上に浅はかだったのだと、リヒトはようやく気がついたのだ。
「ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」
自分に失望し、リヒトは目を伏せてうなずく。
「フリーゲ殿下の側近たち、ブラウ公爵家の長男とリーラ公爵家の長男が関わっているのなら、証拠は完璧だろう、今さらどう足掻いても覆すのは難しい」
公爵は椅子から立つと窓際へ行き、どんよりとした曇り空を静かに眺める。
「はい、覚悟はしております」
プファオ公爵家、ブラウ公爵家、リーラ公爵家は…
シュメッターリング王国を立国した女神たちの子孫で、3公爵と呼ばれ王家に次ぎ、絶大な権力を有していた。
だが、現国王陛下とプファオ公爵は学園生時代からの親友で、何かと重用され信用も得ている。
そのうえ次の正妃が、プファオ公爵家から出るとなれば…
ブラウ公爵とリーラ公爵の2人は、3公爵家の権力の均衡が崩れると恐れているのだ。
何よりブラウ公爵家と、リーラ公爵家の令息たちも、"花の令息" の神託が下り、称号を与えられていた。
3人の"花の令息" の1人が正妃で、2人が側妃となる。
リヒトが正妃に選ばれたのは、たまたま王太子と年齢が同じだったからで…
残り2人の "花の令息" たちは、称号を得たのがリヒトよりも数年遅かった。
2人は今年、学園へ入学したばかりである。
公爵たちは密かに自分の息子を、正妃にしたいという野心も持っていた。
側妃とは違い正妃は非常時には、国王の代理をも務める重責を担っていて、生まれた子も正妃の子が王太子に選ばれることが多い。
ドウルヒファル男爵令息ギフトは、身分の低さから、本来なら正妃にはなれない。
公爵たちは後ろ盾のないギフトを正妃から引きずり落とすことなど、簡単だと考えていた。
その前に、婚約を長引かせ結婚させなければ良いのだ。
「リヒト! 私は当主としてお前を切り捨て、プファオ公爵家を護るつもりだ」
「はい… 父上、承知しております」
挫折感に打ちひしがれて、初めてリヒトは全てを受入れる覚悟が出来た。
自分の力不足と失態が、愛する家族に害を及ぼすことだけは避けたかった。
公爵は重い書斎の扉を開き、リヒトを一人残し静かに歩き去った。
人の心を理解する努力を怠り、リヒト自身が歩み寄ろうとしなかったからだ。
『なぜ、どの方もリヒト様の優しさや、清らかさを理解しようとしないのでしょうか、とても悔しいです!』
在学2年目に入っても、リヒトに親しい友人が出来ないと…
心配するベータの従僕に、リヒトは豪語した。
『私は学園に、友人を作りに来たのではなく、学びに来たのだから、平気だよ!』
王太子に、可愛げが無いと、言われても…
首席の成績であれば、リヒトは何も問題は無いと、決めてかかっていた。
<今、思えが… 人の心も理解せずに、どうやって人の上に立つ王妃になれると言うのか? 傲慢にも限度がある>
自分は王太子以上に浅はかだったのだと、リヒトはようやく気がついたのだ。
「ご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでした」
自分に失望し、リヒトは目を伏せてうなずく。
「フリーゲ殿下の側近たち、ブラウ公爵家の長男とリーラ公爵家の長男が関わっているのなら、証拠は完璧だろう、今さらどう足掻いても覆すのは難しい」
公爵は椅子から立つと窓際へ行き、どんよりとした曇り空を静かに眺める。
「はい、覚悟はしております」
プファオ公爵家、ブラウ公爵家、リーラ公爵家は…
シュメッターリング王国を立国した女神たちの子孫で、3公爵と呼ばれ王家に次ぎ、絶大な権力を有していた。
だが、現国王陛下とプファオ公爵は学園生時代からの親友で、何かと重用され信用も得ている。
そのうえ次の正妃が、プファオ公爵家から出るとなれば…
ブラウ公爵とリーラ公爵の2人は、3公爵家の権力の均衡が崩れると恐れているのだ。
何よりブラウ公爵家と、リーラ公爵家の令息たちも、"花の令息" の神託が下り、称号を与えられていた。
3人の"花の令息" の1人が正妃で、2人が側妃となる。
リヒトが正妃に選ばれたのは、たまたま王太子と年齢が同じだったからで…
残り2人の "花の令息" たちは、称号を得たのがリヒトよりも数年遅かった。
2人は今年、学園へ入学したばかりである。
公爵たちは密かに自分の息子を、正妃にしたいという野心も持っていた。
側妃とは違い正妃は非常時には、国王の代理をも務める重責を担っていて、生まれた子も正妃の子が王太子に選ばれることが多い。
ドウルヒファル男爵令息ギフトは、身分の低さから、本来なら正妃にはなれない。
公爵たちは後ろ盾のないギフトを正妃から引きずり落とすことなど、簡単だと考えていた。
その前に、婚約を長引かせ結婚させなければ良いのだ。
「リヒト! 私は当主としてお前を切り捨て、プファオ公爵家を護るつもりだ」
「はい… 父上、承知しております」
挫折感に打ちひしがれて、初めてリヒトは全てを受入れる覚悟が出来た。
自分の力不足と失態が、愛する家族に害を及ぼすことだけは避けたかった。
公爵は重い書斎の扉を開き、リヒトを一人残し静かに歩き去った。
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