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プロローグ
〜悪役令嬢たちの感想〜
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乙女ゲーム【エッダ物語~竜の加護を授けられじ乙女~】
タルタロス大陸ーこの大陸はその昔大小の国が興亡を繰り返していたが、現在は大陸間協定を結び国を挙げての戦争が無くなっていた。
大陸の中央には魔の森があり魔物が湧き出て大陸の民を脅かしていたが、600年前に魔道具により魔の森を覆う結界が張られ、中級上級の魔物は結界内に封じられている。
魔の森を管理するのは漆黒の塔。
四大元素ー水・火・風・土そして光と闇を操り魔法と魔術、魔道具師のエリートが大陸中から集まった集団。
この結界により国々は魔物に脅かされる事なく国々は発展していった。
この物語はアスガルズ王国の首都エッダにあるノルド学院に通う少年少女達の愛と友情を描いた話である。
「でもこれって友情はどこに?って疑問でしたわ。」
「あったじゃん。ヒロインと悪役令嬢の友情エンド☆
無理矢理感強すぎてユーザーに顰蹙モンだったけどね~」
「そうなの?」
「あ、そっか。ヒルダはこのゲーム知らないんだっけ☆」
「わたしゲームセンターの格闘ゲーム専門だったんだよ。
スマホでもそっち系だったから乙女ゲームはしたことないんだよね。」
「貴女の役柄は遊び好きのおサボり悪役令嬢ですわ。
夜な夜な邸から抜け出して夜会や仮面舞踏会で遊び呆けて勉強もせず婚約者に捨てられ殺されますのよ。」
「夜会や仮面舞踏会。·····それって楽しいの?」
「えっ?·····この世界では楽しい部類に入るのではないかしら?」
「その辺深く考えちゃダメだよ。スマホもテレビも何もない世界なんだから☆」
「じゃあヨルの役柄なんなの?」
「わたしの役柄は根暗ヤンデレ令嬢。
婚約者にちょっかいかけるヒロインをイビって婚約者にねっとりへばりつくの☆」
((転生先間違ってる))
「じゃあレイは?」
「わたくしは傲慢我儘令嬢ですの。ほら扇を口元にあててオーホッホッホって笑って婚約者は自分を愛してるって勘違いしてる王道悪役令嬢ですわ🎶」
「もう一回笑って。」
「オーホッホッホ」
「笑い方棒読みだし顔真っ赤だよ☆」
「し、仕方ないではありませんか!
一度やってみて下さいませ。
もの凄く恥ずかしいんですのよ!」
「でも強制力があるからやらなきゃ体が勝手に動くんでしょ。」
「そうなんですの。
この間婚約者の顔合わせで逃げようとしたら一歩も動けずゲームそのままの行動をとりましたのよ。
誰かに操られているようでゾッとしましたわ·····」
「顔が真っ青だよ。
深呼吸してジュースでも飲みなよ。」
「心配しないで。
やられるのは一人じゃないじゃん。
わたしらも一緒なんだから大丈夫☆」
「まったく大丈夫の根拠になっておりませんが。
ふふっ、そうですわね。
わたくし達は運命共同体のようなものですものね。」
「そうそう、同じ前世の記憶を持つ同士じゃん☆」
「それで竜はいつ出てくるの?」
「それは断罪後の二年生ですわ。」
「一年は悪役令嬢の断罪で二年で魔の森の竜退治なんだけど、ここで竜とヒロインが心を通わせて加護を授かるって訳。」
「魔の森の竜って意思疎通ができるの?
他の魔物は悪くて退治するのに竜だけ良い魔物って変じゃない?
生態系とかどうなってんの?」
「あ~、竜は魔の森の頂点に君臨する邪龍なんだけど、ヒロインの光の魔法で聖竜になるんだよ。」
「じゃあ、全部の魔物を光の魔法で良い魔物?にすればいいんじゃない?」
「そうなったら魔物の素材が取れなくなってしまいますわ。
大体、浮気する男がヒーローなんですもの。
ご都合主義極まれりのゲームですわ。」
「そうそう、別の女の子を好きになったんなら婚約解消してから次にいくべきだね☆」
「なるほど、一年目はゲス話で、二年目が贔屓話と。」
「身も蓋もありませんがそうですわね。
絵と声優で人気があったゲームですから。」
「まあ、そんな世界の悪役令嬢なんだよね、私達☆」
「しかも強制力がありますから、悪役令嬢には辛い世界ですわ。
ですので協力して勝利を掴み取りましょう!」
「わかった、よろしく。」
「よろしくね☆」
「お願いしますわ。」
「あ、高笑い練習しときなよ。
幼稚園児でももっとマシだから☆」
「貴女こそ根暗ヤンデレ設定お忘れにならないでね。
根暗の根の字もありませんわよ!」
「まあまあ、二人とも落ち着いて。」
「「貴女は覇気がなさすぎ(ですわ)!」」
「えーー?」
タルタロス大陸ーこの大陸はその昔大小の国が興亡を繰り返していたが、現在は大陸間協定を結び国を挙げての戦争が無くなっていた。
大陸の中央には魔の森があり魔物が湧き出て大陸の民を脅かしていたが、600年前に魔道具により魔の森を覆う結界が張られ、中級上級の魔物は結界内に封じられている。
魔の森を管理するのは漆黒の塔。
四大元素ー水・火・風・土そして光と闇を操り魔法と魔術、魔道具師のエリートが大陸中から集まった集団。
この結界により国々は魔物に脅かされる事なく国々は発展していった。
この物語はアスガルズ王国の首都エッダにあるノルド学院に通う少年少女達の愛と友情を描いた話である。
「でもこれって友情はどこに?って疑問でしたわ。」
「あったじゃん。ヒロインと悪役令嬢の友情エンド☆
無理矢理感強すぎてユーザーに顰蹙モンだったけどね~」
「そうなの?」
「あ、そっか。ヒルダはこのゲーム知らないんだっけ☆」
「わたしゲームセンターの格闘ゲーム専門だったんだよ。
スマホでもそっち系だったから乙女ゲームはしたことないんだよね。」
「貴女の役柄は遊び好きのおサボり悪役令嬢ですわ。
夜な夜な邸から抜け出して夜会や仮面舞踏会で遊び呆けて勉強もせず婚約者に捨てられ殺されますのよ。」
「夜会や仮面舞踏会。·····それって楽しいの?」
「えっ?·····この世界では楽しい部類に入るのではないかしら?」
「その辺深く考えちゃダメだよ。スマホもテレビも何もない世界なんだから☆」
「じゃあヨルの役柄なんなの?」
「わたしの役柄は根暗ヤンデレ令嬢。
婚約者にちょっかいかけるヒロインをイビって婚約者にねっとりへばりつくの☆」
((転生先間違ってる))
「じゃあレイは?」
「わたくしは傲慢我儘令嬢ですの。ほら扇を口元にあててオーホッホッホって笑って婚約者は自分を愛してるって勘違いしてる王道悪役令嬢ですわ🎶」
「もう一回笑って。」
「オーホッホッホ」
「笑い方棒読みだし顔真っ赤だよ☆」
「し、仕方ないではありませんか!
一度やってみて下さいませ。
もの凄く恥ずかしいんですのよ!」
「でも強制力があるからやらなきゃ体が勝手に動くんでしょ。」
「そうなんですの。
この間婚約者の顔合わせで逃げようとしたら一歩も動けずゲームそのままの行動をとりましたのよ。
誰かに操られているようでゾッとしましたわ·····」
「顔が真っ青だよ。
深呼吸してジュースでも飲みなよ。」
「心配しないで。
やられるのは一人じゃないじゃん。
わたしらも一緒なんだから大丈夫☆」
「まったく大丈夫の根拠になっておりませんが。
ふふっ、そうですわね。
わたくし達は運命共同体のようなものですものね。」
「そうそう、同じ前世の記憶を持つ同士じゃん☆」
「それで竜はいつ出てくるの?」
「それは断罪後の二年生ですわ。」
「一年は悪役令嬢の断罪で二年で魔の森の竜退治なんだけど、ここで竜とヒロインが心を通わせて加護を授かるって訳。」
「魔の森の竜って意思疎通ができるの?
他の魔物は悪くて退治するのに竜だけ良い魔物って変じゃない?
生態系とかどうなってんの?」
「あ~、竜は魔の森の頂点に君臨する邪龍なんだけど、ヒロインの光の魔法で聖竜になるんだよ。」
「じゃあ、全部の魔物を光の魔法で良い魔物?にすればいいんじゃない?」
「そうなったら魔物の素材が取れなくなってしまいますわ。
大体、浮気する男がヒーローなんですもの。
ご都合主義極まれりのゲームですわ。」
「そうそう、別の女の子を好きになったんなら婚約解消してから次にいくべきだね☆」
「なるほど、一年目はゲス話で、二年目が贔屓話と。」
「身も蓋もありませんがそうですわね。
絵と声優で人気があったゲームですから。」
「まあ、そんな世界の悪役令嬢なんだよね、私達☆」
「しかも強制力がありますから、悪役令嬢には辛い世界ですわ。
ですので協力して勝利を掴み取りましょう!」
「わかった、よろしく。」
「よろしくね☆」
「お願いしますわ。」
「あ、高笑い練習しときなよ。
幼稚園児でももっとマシだから☆」
「貴女こそ根暗ヤンデレ設定お忘れにならないでね。
根暗の根の字もありませんわよ!」
「まあまあ、二人とも落ち着いて。」
「「貴女は覇気がなさすぎ(ですわ)!」」
「えーー?」
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