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3、ルーガス・サラマロス
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「俺の名前はビーストテイマーで炎狼族のルーガス・サラマロスだ、さっきは助けてくれてありがとうな!!」
「気にしないで、困った時はお互い様だからね」
どうやら彼は冒険者らしく、いつもと同じ、ゴブリン討伐をしていたら、オーガに出くわしてしまったらしい………オーガを倒した後、疲れたので街に戻る私達、お互い、冒険者ギルドに用事があるので、わざわざ別れる必要もない、適当に雑談しながら街を歩いている。
「………な、なぁ、アンタの名前はなんていうんだ?、さっきのを見る限り、すごい強いのはわかるんだが……もしかして凄腕冒険者だったりするのか?」
「私の名前はリフィル・ペンドラゴン、今から冒険者登録をしにいくから、新人未満ってところかな?」
「ーーあ、アンタ、あのリフィル・ペンドラゴンなのか??!!勇者パーティーの??!!」
「私の事知ってるの?」
「当たり前だ!!、勇者パーティーの『八つ裂き乱射竜』のリフィルを知らない奴なんてこの街にはいないぜ??!!」
「………『八つ裂き乱射竜』?」
「体からあらゆる武器や銃火器を乱射して敵を蜂の巣の八つ裂きにする戦い方をする竜人っていう噂からつけられた渾名」
「………否定できないのが悔しいな………」
確かに私は小さい時からジャンク品や屑鉄を食って、いつの日か機竜人となっていた、魔力が少ない私でも、そのお陰で体に蓄えたジャンク品や屑鉄と魔力を練り合わせて比較的低燃費で特殊な銃火器や武器を作り、体表面に展開して戦う事が出来る………流石に魔王軍幹部に効くような武器を作るなると消耗が激しいが…………まぁそれはひとまず置いといて、よもやそんな物騒な二つ名がつけられていたとは知らなかった………。
「……あれ、なんで勇者パーティーのアンタが冒険者登録なんてしてるんだ?」
「………勇者パーティークビになったから」
「えええ??!!、な、なんでだよ!!??」
「…………」
~~~~~ーーーー
「なんだよそれ………辛い、辛すぎるぜ…………」
「………」
つい、全部話してしまった………元はと言えばガンツのせいで片腕を斬り落とされ、機械義手と変えることになったのに、その機械義手を鉄臭くて、パーティーの役に立っていないから出て行け、あまつさえ私との婚約を破棄し、妹のシャーリーと結婚すると、目の前でイチャつかれ、装備を没収された後、嘲笑されながら退室した事を………。
………きっと誰かに聞いて欲しかったのだろう、喋ったら少し気が晴れた。
「聞いてくれてありがとう、少し気が晴れた………」
「そ、そうか、そりゃよかった……」
グスグスと号泣するルーガス……どうやら彼は涙脆く、人情深いらしい………。
「そ、その、よかったらでいいんだか………リフィル、俺と婚姻契約しないか?」
「婚姻契約?」
「ああ、俺、ビーストテイマーだからよ、動物、獣人や亜人と契約して、お互いの力を分け与えたり、契約したものに強力な強化魔法をかけることができるのさ」
「……君自身が人狼なのに?」
「人狼だからこそ……だよ、人族のビーストテイマーよりもスムーズに動物と意思疎通ができるし、獣人や亜人とも価値観を合わすことができるんだぜ」
「……なるほど……言われてみれば確かに一理ある………」
亜人や獣人の中には人族を嫌っている種族も少なからず存在している……それと比べれば人狼の方がまだ融通が効きそうだ。
「ま、まぁ、獣人のビーストテイマーなんかの契約する系の戦闘職にとって婚姻契約はそれだけの意味じゃないけどな……」
「うん?、どういう事?」
「い、いやその、俺達にとって婚姻契約ってのは、エンゲージリングと同等で、その、読んで字の通り、結婚って意味なんだよ!///」
「ふぇええ?!!?、ななな、なんで私なんかと……」
「そ、そりゃ、あんな風に絶体絶命のピンチに颯爽と現れて助けられたら……一目惚れしちゃっても……仕方ないだろ………」
「そ、そっか……////」
お互い、恥ずかしさから顔を逸らし合う。
「ま、まぁ、結婚って言っても……嫌になったら契約破棄もできる………し、したくなったら声かけててくれ」
「………ぼ、冒険者登録が無事成功した後にちゃんと返事するよ……多分断る事になると思うけど」
「意外と辛辣!!………でも、なんかそこがツボに来てるかも……\\\」
しばらくしたら冒険者ギルドに着いた私達。
「気にしないで、困った時はお互い様だからね」
どうやら彼は冒険者らしく、いつもと同じ、ゴブリン討伐をしていたら、オーガに出くわしてしまったらしい………オーガを倒した後、疲れたので街に戻る私達、お互い、冒険者ギルドに用事があるので、わざわざ別れる必要もない、適当に雑談しながら街を歩いている。
「………な、なぁ、アンタの名前はなんていうんだ?、さっきのを見る限り、すごい強いのはわかるんだが……もしかして凄腕冒険者だったりするのか?」
「私の名前はリフィル・ペンドラゴン、今から冒険者登録をしにいくから、新人未満ってところかな?」
「ーーあ、アンタ、あのリフィル・ペンドラゴンなのか??!!勇者パーティーの??!!」
「私の事知ってるの?」
「当たり前だ!!、勇者パーティーの『八つ裂き乱射竜』のリフィルを知らない奴なんてこの街にはいないぜ??!!」
「………『八つ裂き乱射竜』?」
「体からあらゆる武器や銃火器を乱射して敵を蜂の巣の八つ裂きにする戦い方をする竜人っていう噂からつけられた渾名」
「………否定できないのが悔しいな………」
確かに私は小さい時からジャンク品や屑鉄を食って、いつの日か機竜人となっていた、魔力が少ない私でも、そのお陰で体に蓄えたジャンク品や屑鉄と魔力を練り合わせて比較的低燃費で特殊な銃火器や武器を作り、体表面に展開して戦う事が出来る………流石に魔王軍幹部に効くような武器を作るなると消耗が激しいが…………まぁそれはひとまず置いといて、よもやそんな物騒な二つ名がつけられていたとは知らなかった………。
「……あれ、なんで勇者パーティーのアンタが冒険者登録なんてしてるんだ?」
「………勇者パーティークビになったから」
「えええ??!!、な、なんでだよ!!??」
「…………」
~~~~~ーーーー
「なんだよそれ………辛い、辛すぎるぜ…………」
「………」
つい、全部話してしまった………元はと言えばガンツのせいで片腕を斬り落とされ、機械義手と変えることになったのに、その機械義手を鉄臭くて、パーティーの役に立っていないから出て行け、あまつさえ私との婚約を破棄し、妹のシャーリーと結婚すると、目の前でイチャつかれ、装備を没収された後、嘲笑されながら退室した事を………。
………きっと誰かに聞いて欲しかったのだろう、喋ったら少し気が晴れた。
「聞いてくれてありがとう、少し気が晴れた………」
「そ、そうか、そりゃよかった……」
グスグスと号泣するルーガス……どうやら彼は涙脆く、人情深いらしい………。
「そ、その、よかったらでいいんだか………リフィル、俺と婚姻契約しないか?」
「婚姻契約?」
「ああ、俺、ビーストテイマーだからよ、動物、獣人や亜人と契約して、お互いの力を分け与えたり、契約したものに強力な強化魔法をかけることができるのさ」
「……君自身が人狼なのに?」
「人狼だからこそ……だよ、人族のビーストテイマーよりもスムーズに動物と意思疎通ができるし、獣人や亜人とも価値観を合わすことができるんだぜ」
「……なるほど……言われてみれば確かに一理ある………」
亜人や獣人の中には人族を嫌っている種族も少なからず存在している……それと比べれば人狼の方がまだ融通が効きそうだ。
「ま、まぁ、獣人のビーストテイマーなんかの契約する系の戦闘職にとって婚姻契約はそれだけの意味じゃないけどな……」
「うん?、どういう事?」
「い、いやその、俺達にとって婚姻契約ってのは、エンゲージリングと同等で、その、読んで字の通り、結婚って意味なんだよ!///」
「ふぇええ?!!?、ななな、なんで私なんかと……」
「そ、そりゃ、あんな風に絶体絶命のピンチに颯爽と現れて助けられたら……一目惚れしちゃっても……仕方ないだろ………」
「そ、そっか……////」
お互い、恥ずかしさから顔を逸らし合う。
「ま、まぁ、結婚って言っても……嫌になったら契約破棄もできる………し、したくなったら声かけててくれ」
「………ぼ、冒険者登録が無事成功した後にちゃんと返事するよ……多分断る事になると思うけど」
「意外と辛辣!!………でも、なんかそこがツボに来てるかも……\\\」
しばらくしたら冒険者ギルドに着いた私達。
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