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18、リレイvsコブリー剣2決着(ざまぁ)

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「そろそろ降参しない?、昼休みも半分くらい過ぎたしさ」

「じょ、冗談でしょ……まだまだ………」

「はぁ………」

何度剣を振ろうが、コブリーの攻撃は私に擦りもしない、それどころか、最小限の動きで躱し、相手の攻撃の時に生じる隙をつく、刀身の強度は信用ならないので、柄の部分で殴ったり、普通に拳や蹴りで攻撃する私、コブリーの攻撃は一発も当たらないが、私の攻撃は全てクリーンヒット、十発目を当てた辺りからコブリーの足取りがヨロヨロと千鳥足になっている、みかねた私は降参を進めるも、断るノルン。

「このッッッッ!!」

「足元がお留守だよ」

「ーーーーッッッッ??!!」

彼女はまだ戦意を失わず、剣で斬りかかってくる、私は不意にしゃがみ、彼女のよろついている足を自分の足で払い除け、転ばせる。

「嘘だろ、コブリーが手も足も出てないぜ?」

「何だあの動き、誰だよあいつ、騎士学院の生徒なのか?」

「いや、騎士学院は基本的に男しか入れない、女がなるためには代々女騎士の称号を持っている貴族じゃないと………」

観客達が全員驚いている………それも当然だ、さっき誰かが言っていたが、いくら強かろうが女は騎士を育成する騎士学院には入れない、代々女騎士の称号を持っている貴族なら話は違うが………そう、この魔法学院では魔法が重要視されている教育機関、魔法の実技ができている上で他の授業も高得点なら評価されるが、どんなにほかの教科が満点だったとしても、魔法の実技を全くできないのなら評価されないのだ。


「死…ねぇッッッ!!!」

「ーーーーシッッ」

コブリーは最後の悪あがきに上段から剣を振り下ろす、だが、大振りな攻撃は総じて読みやすい、難なく躱し、彼女の背後へと着地。

「ーーーガッッッッ??!!」

ーーー刹那、彼女はいきなり地面へと倒れ込む………すれ違いざまに首の後ろを柄で殴り、彼女を気絶させたのだ、この模擬戦場は対戦相手が気絶した場合も結界の外へと吐き出される、つまり私の勝利だ。

「す、すげぇ!!、刃折れの剣で勝っちまった!!」

「しかも超余裕で!!!」

「それに比べてコブリーは………白目剥いて倒れてるぜ」

観客達が湧き上がり、拍手喝采に包まれる私。

「すごいなリレは」

「へへ、だから言ったでしょ?、大丈夫だって」

コブリーをのした後、昼食は売店でパンを買って適当に済ませた後、午後の授業の鐘が鳴る前に教室へと急いで戻る私達。

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