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18、修羅場(フランvsハルバート)2
しおりを挟む「で?、ミレイ、誰なんだよ、アイツ」
「い、いや、ごめん、本当に誰かわからないんだ」
「わからない奴と一緒に寝てたのか………」
「そ、それは気づいたらもう隣にいて………」
ハルバートは私に矛先を変えて質問してくるが、私にも何が何だか分からず、まともな返答ができない。
「えぇ?、ひど~い、僕とは遊びだったの?」
「き、君、マセるのもその辺にーー」
「ーーー僕の名前をあんな情熱的に求めてきたのに、忘れちゃったの?」
「え?、も、もしかして…………ブランシェット?」
「当たり♪」
流石にマセすぎと、注意しようとすると、食い気味に言われた少年の発言………言われてみれば確かに夢であった少年と似ていると気づく。
「………まさかミレイがショタコンなんて………」
「へ?、いやいやいや、違う違う!!」
絶望に打ちのめされるように、床に膝をつきながら呟くハルバート、見過ごせない発言だったので否定を入れるも、聞く耳を持たない彼。
「フフッ、まぁ揶揄うのはこの辺にしとこうか………安心しなよ、ハルバートお兄さん、僕とミレイはそういう関係じゃないからさ」
「え?、ま、マジで?」
「うん、今までのはジョークだよ」
「よ、よかった~」
どうやら紛らわしい発言をして私達の反応を見て面白がっていたみたいだ………やっぱマセすぎだと思う。
「半分くらいは」
「………今なんか言わなかったか?」
「……何か聞こえた?」
……二人の空気が穏やかになりかけたが、少年の余計な一言でまた険悪になる。
「ーーーなるほどな………あの時の狼がお前だと……要はミレイの使い魔みたいなもんか?」
「まぁ大雑把に言えばその解釈で良いかな」
なんとか二人の間を取り持ちつつ、フランが聖剣に宿る精霊獣の意識の一つだと説明、なんとかハルバートを落ち着かせることに成功。
「え、えーーと、でも、君、夢であった時よりちょっと小さい気がするけど……」
「魔力を少しずつ消費するために、二回りくらい体を小さくしてるのさ、実物大を出すと一気に消費しすぎちゃって、あの子が空腹になって暴れるからね」
「消費するため?」
「実は君の退魔の剣は周りに影響が出ない程度のごく少量ずつだけど、空気中の魔力、魔素を吸っているのさ、今までは他の聖武器の強化に使って貯蔵量を調整してたから問題がなかったけど、魔力を全く使わず、二、三日放置され、膨大な魔力が蓄積すると困ったことになってしまうのさ」
「聖剣の吸収限界を超えてしまうってこと?」
「………簡単に言えばそうだね、万が一に限界を超えてなんらかの拍子にその魔力が噴き出し、炸裂したらどうなると思う?」
「え?………この家が吹っ飛ぶとか?」
「いや、そんなもんじゃ済まないさ、そうだね、蓄積した魔力量にもよるけど、一週間ぐらい溜めた状態なら………この国の四分の一くらいは吹っ飛ぶかな」
「「ブフッーーー?!?」」
なんか、石鹸がなくなるよみたいなテンションでとんでもない事を言ってくるフラン、私とはハルバートは思わず吹き出す。
「安心しなよ、僕が実体化して魔力量を調整すれば、そんな事にはならないから、まぁ最悪、この店が吹っ飛ぶくらいで済む」
「じゃあ大丈夫か……」
「ーーなわけねぇだろ!!!!、国の四分の一が吹っ飛ぶって聞かされて感覚麻痺ってるけど、店吹っ飛んだらかなり困るわ!!」
国が吹っ飛ぶと言われた後だと、店が吹っ飛ぶくらいならまだマシか……と納得しかける私にノリツッコミを入れるハルバート。
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