悪役令嬢のざまぁはもう古い

蘧饗礪

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第三話

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 「たとえば、光魔法の目覚める条件とかね。光魔法は命をかけて人を救いたいと思い、その相手が命を落とす寸前に近くにいるときに目覚めさせることができるわ。でもこれには魔力や体質とかの関係で必ずしも、全員ができるわけではないけど。ゲームではその相手が王太子であったのね」

 そんな情報が……。でも、今回は王太子が命を落とす寸前になっていないはずよ。

「王太子が毒を飲んでいない今の状況で、なぜ私がこの魔法を目覚めさせられているかはのちほどお話ししましょう。まずは私のことについてから話しますわ」

「私も前世はこのゲームにはまっていましたわ。そして私はあなたと違い攻略本を読んだ。その後、ゲームを舞台にした妄想小説、いわゆる夢小説というのが流行った。もちろんわたくしも楽しく読みました。たくさんの夢小説がかかれたなか、最も人気を集めた小説がありました。それが悪役令嬢、バイオレッタ・スリマーラによるざまぁ物語。あなたが考えていたと思う、ヒロインをいじめず、王太子の勝手な婚約破棄ののち、隣国の王太子と結ばれるお話よ。
 私はあなたと違い、寿命を全うし死んだ。そして目覚めたらこの世界であった。ヒロイン、エマ・アランダであることに気づいたのは3歳のときよ。あなたが転生したのは何歳のときだったのかしら?」

  3歳?わたくしは学園入学直前の15歳のときだったのに。

「あなたと違い、夢小説を読んでいる私はこの世界がゲームの世界なのか、それとも小説の世界なのか分からなかった。それに、転生直後は記憶があいまいだった。でも、ゲームの舞台である学園への入学はまだまだ先。私は前世の記憶はあるがふつうの子どもとして、家族と楽しくすごしたわ。しかし、5歳のとき思い出した。攻略本にエマには姉がいてその姉を6歳のときに亡くしているということを。前世の記憶があいまいだったから、エマに姉がいてもなんとも思わなかったが途中からなにか不思議だったのよね。でも思い出すのが1年前でよかったわ。姉の死因は載っていなかったから6歳のときは片時も離れず姉について行った。そしてある日、姉と私と母で馬車に乗って王都に向かう途中、事故にあった。立派な馬車が突然飛び出して私たちの馬車にぶつかったの。お母様が必死に防御魔法を使ったが守ることができたのは私だけだった。姉は馬車の外に投げ出された。私は自分が光魔法を使うことができると知っていたから、命をかけて祈った。これは本当よ。転生してから過ごすうちに本当に姉のことが大好きになっていたもの。そうして、私は光魔法に目覚め、無事に姉を救ったわ。姉も母も気を失っていたから私が光魔法に目覚めたことに気づいた人はいないけどね。しかし、助けを呼んでいろいろやっているうちに立派な馬車はとっくに逃げてしまったみたいで乗っていた人はわからなかった。私は馬車に乗っている人を見つけることを決意したわ。ついでに、この世界がゲームの中なのか、それとも小説の中なのかはっきりさせるために情報を集めることにしたの。お父様がもともとそのような情報収集が得意だったようで馬車の持ち主と、乗っていた人はすぐに見つかった。それとともにいろんな情報も入ってきたから、いつしか私の家は情報収集にたけているなんていわれるようにもなったのね。
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