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新入生歓迎会
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その瞬間、クラスメイトの雰囲気は3つに別れたのがわかった。
1つ目は、
「やったああああ!」
「もしかして王道?やっぱり王道?」
「ktkr!!!」
おれに気を使ってるのが分かる小声で、だけどとてつもなく喜んでいる人達だ。
何を言っているかは分からないけど、楽しそうだから良かったなと思う。
2つ目は、
「え、かっこいい方かな?」
「そうだといいな~!」
「俺は可愛い子だと嬉しいなぁ…」
と、純粋に転校生に期待と好奇心が湧いている、といった反応の子達だ。
おれもこの子達と一緒で、どんな子が来るだろうか、仲良くなれるだろうかと考えていた。
3つ目は、これといって反応を示さない人達。
転校生のことなどどうでもいいのか、自分たちの輪で変わらず話している人達もいる。
そんな色々な生徒がいる教室の中で、慌てたような、どこか困っているような顔を見せている3人の幼なじみははっきりいって異質だ。
どうかしたのだろうか?
「な…かあ…た?」
「えっと、ここだと言い難いんだよね…」
「ここだとー、」
「ちょっとー、」
「「言えないかなー?ってことだから、」」
「はるくん!」
「生徒会室に、」
「「一緒に来て!!」」
「わか…た」
そう言って少し騒がしくなった教室を出て、生徒会室に向かう道の途中で、のあと双子はなんだか作戦を寝るようにコソコソと話し合っている。
ーなんでおれは入れてくれないの。
そう意思表示をするように立ち止まって、それに気づいた3人が振り返るタイミングで頬をぷうっと膨らませてみた。
「ない…し…の…はな…し…やっ…!」
そう言うと、2人は突如動きを止めて、目を見開いてこっちを見た。
あれ?おれ何してるんだろう…?
ていうか3人とも反応がない…もしかして気持ち悪かったかな?
「あ…ごめ…」
「えっ!?いやいや!ていうか内緒話しちゃってこちらこそごめん!!」
「う、うん!でもほんとに大した話じゃないからね!」
「安心してね!」
すごい勢いで否定されちゃったけど結局何を話してたのかは教えてくれないみたい…
まあ、おれに必要な話なら言ってくれるし、3人はそんな意地悪しないだろうし、話については知らなくてもいいかな。
「いこ…」
そう言って右手はのあと、左手はゆず、さらにゆずも空いている手ですずと手を握って4人1列で生徒会室へとまた歩き始めた。
1つ目は、
「やったああああ!」
「もしかして王道?やっぱり王道?」
「ktkr!!!」
おれに気を使ってるのが分かる小声で、だけどとてつもなく喜んでいる人達だ。
何を言っているかは分からないけど、楽しそうだから良かったなと思う。
2つ目は、
「え、かっこいい方かな?」
「そうだといいな~!」
「俺は可愛い子だと嬉しいなぁ…」
と、純粋に転校生に期待と好奇心が湧いている、といった反応の子達だ。
おれもこの子達と一緒で、どんな子が来るだろうか、仲良くなれるだろうかと考えていた。
3つ目は、これといって反応を示さない人達。
転校生のことなどどうでもいいのか、自分たちの輪で変わらず話している人達もいる。
そんな色々な生徒がいる教室の中で、慌てたような、どこか困っているような顔を見せている3人の幼なじみははっきりいって異質だ。
どうかしたのだろうか?
「な…かあ…た?」
「えっと、ここだと言い難いんだよね…」
「ここだとー、」
「ちょっとー、」
「「言えないかなー?ってことだから、」」
「はるくん!」
「生徒会室に、」
「「一緒に来て!!」」
「わか…た」
そう言って少し騒がしくなった教室を出て、生徒会室に向かう道の途中で、のあと双子はなんだか作戦を寝るようにコソコソと話し合っている。
ーなんでおれは入れてくれないの。
そう意思表示をするように立ち止まって、それに気づいた3人が振り返るタイミングで頬をぷうっと膨らませてみた。
「ない…し…の…はな…し…やっ…!」
そう言うと、2人は突如動きを止めて、目を見開いてこっちを見た。
あれ?おれ何してるんだろう…?
ていうか3人とも反応がない…もしかして気持ち悪かったかな?
「あ…ごめ…」
「えっ!?いやいや!ていうか内緒話しちゃってこちらこそごめん!!」
「う、うん!でもほんとに大した話じゃないからね!」
「安心してね!」
すごい勢いで否定されちゃったけど結局何を話してたのかは教えてくれないみたい…
まあ、おれに必要な話なら言ってくれるし、3人はそんな意地悪しないだろうし、話については知らなくてもいいかな。
「いこ…」
そう言って右手はのあと、左手はゆず、さらにゆずも空いている手ですずと手を握って4人1列で生徒会室へとまた歩き始めた。
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