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合法ロリ悪役令嬢に需要はあるのか
彼女とお母様の事情
しおりを挟む思いたったが吉日と、母の元へと向かう
母は本邸ではなく、少し奥にある木に囲まれた離れに住んでいる。そこを好きに改造しまくって、自分の居心地のよい様にしている。
家の中まで木が侵食しているが、その方が落ち着くらしい、まぁ、エルフだからね仕方ないね、俺も最近までは、母と一緒に住んでいたが
「もう、17才になったんだから一人でも大丈夫でしょ。」
と、本邸に追い出された
人間としてはどうかと思うが、エルフなら当たり前の事だ、実際ウィルミナも自分の部屋をどう改造しようか、ちょっとワクワクしてた。
でも、それを思い出した時に、原作のウィルミナの事が少し解った。
(母ちゃんは、ウィルミナの事を「人間 」じゃなくて、エルフとして扱ってたんだな…。)
そりゃあ、人間界に馴染め無いわ、見本が母親しか無いんだもん。
そんな事を、つらつら考えながら歩いているうちに、樹々の向こう、目の前に大木の生えた館が見えてきた。
館の壁や窓から、所々木が飛び出し、蔓が壁を覆っている…やっぱ母ちゃん自由だわ。
館に入ると同時に、母の声がエントランスに響いた
「 いらっしゃっい、久しぶりね私の可愛いウィル、どうしたの?何かあった?」
涼やかなしっとりした声が、俺を出迎えた
「突然の訪問ごめんなさい、お母様、ちょっと聞きたい事があって…。」
「 あら珍しい、良いわよ、私の部屋にいらっしゃい。」
「ありがとう、お母様。」
お礼を言って 、そのまま母の部屋向かう
廊下にも生えた木々が道を作って、木々のトンネルを歩いてゆく。
木の香りが満ちて、屋内なのに外に居るような気分になる。
「 此処よ、ウィル 」
ひょこりと、お母様が顔を覗かせた
( ふぉおお…っ!!)
妖精だ、目の前に妖精さんがいる
床にも届きそうな、しかし重さを感じさせない銀の髪、そしてアメジストの様な紫の瞳 、見た目は、言ってしまえば17才のウィルミナ
白い薄手のゆったりとした、ギリシアの女神の様なドレスを纏う、華奢なその姿。
一見、儚げで楚々とした感じだが、中身は己の望む事のみにしか邁進しない、自由の化身である。この人が気にかけるのは、溺愛する父のみ
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全てにおいて、勝ち組か!クッソ羨ましい!( 絶対、生き残って人生謳歌しちゃる…。)
新たな誓いを胸に、改めて母に向かい合う
「 私の婚約の事なんですが……。」
「 ん?ああ、何か皇家から言ってきたって、あの人が、言ってた様な…。」
「 へ…返事の方は?…。」
「 えっと…ああ!確か"ウィルミナの気持ちを確認から"って言ってた気がするわ!」
ちゃんと覚えといて!そのいい加減さが長生きの秘訣なの?!お母様!?
…まぁ、でも今の段階では、こちらからお断りの意を示すことは出来るのか。
「 ……でしたらお母様、絶っっっ対にお断りして下さい、と、お父様にお伝えして下さい。」
「 嫌なの?」
「嫌ですね!!もしも婚約決まったら、お母様の故郷に出奔する位に、嫌です!」
「そこまでなの?! 」
「そこまでです!!」
エルフはハーフを嫌う、特にハイエルフの嫌いっぷりは、人間の比では無い。
えげつない位差別する、でもこれなら、母にも「どれ位嫌なのか」わかり易いだろう。
「 だって、私のこんな身体では、皇子と結婚しても、子供なんて作れませんよ?私が子供を作れる位に成長した時、まだこの国があるのかも解らないじゃ無いですか。」
「……でも、私達がいなくなった時、貴女を独りにしないですむわ…。」
「 ……ッ!? 」
お母様が、ポツリと呟いたその言葉で、この縁談の合点がいった。
そうだった、母は父を溺愛している。
ならば父が死んだ時
( この人が一緒に逝かない訳が無い。)
ああ、だから両親のいなかった家に一人残す位なら、継続されて行くだろう皇家ならと…って…。
やっぱ、ロイヤルニート( 親公認 )じゃねぇか!他所様のお家に迷惑かけるんじゃあない!
確かに、向こうも私の血が入ったら優秀な子が出来るかも、と、算段つけてるかもしれないけど…取らぬ狸の皮算用過ぎだろ!もっと地に足つけて生きて行こうぜ!
( でも、確かにお父様が亡くなったら、お母様は一緒に逝ってしまうんだろうな…。)
きっと俺の為だけに、生きていてはくれない
寂しいけれど母の人生だ、口出しはしたくない……だけど。
「 …私を一人残したく無いと、そう思って下さるなら...お母様…。」
お願いはしても良いんじゃ無いかな!だって娘だし!言ってもおかしくない事だし!
「私の…弟か妹を、産んで下さいませんか?」
「……ッ!!」
母の目がグワッと開いた
「それなら、私、独りにはなりませんよね?」
「 ……赤ちゃん。」
「はい、お父様に似た男の子とか産まれたら、素敵ですよね。文句なくこの家の跡取りですし、私も兄弟がいれば寂しくないです。」
「…あの人に…似た…男の子…。」
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そうしてるうちに、母は立ち上がり
「お母様、ちょっとお父様の所に行って来る。」
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