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第二部 ついに始まる学園生活
ヒロインにまだ出会えない彼女
しおりを挟む待ちに待ったオリエンテーション当日
天気にも恵まれて、風も気持ち良い
学園の掲げる"学園内では、皆平等に"の精神に基づき、親睦を深める為の催しだ
って言うのは建前だろうけど
グループ分けは、生徒の自由なので、見事に貴族は貴族同士だし、平民は平民同士だもんな。
まぁ、その方が変なトラブルが起きなくて良いと、個人的には思う。
オリエンテーション事態は、三日間学園所有の施設を周り、その間、学園所有の施設で宿泊。
一緒に行動する事で、交流を深めてねって主旨らしい
そんな訳で、集まった生徒をざっと見回すが、やっぱりヒロインちゃんは見つからない。…完全に気配を消してやがる
マルガレーテ様は「まぁ、俺等がいつも通りに過ごしていれば、相手も原作との剥離が解って、少しは警戒が緩むんじゃないかなぁ。」との事だって
何か、野生動物を撮影する、ドキュメンタリー思い出したわ…。
「あと、明日は全員で魔法の講習がある、確かゲームだと特待生なのと、珍しい属性だからって理由で、彼女が魔法を披露させられるんだよね。」
ゲームのなかだと、魔法のパラメーターが高いと、攻略対象からの好意が上がる、低いと各中ボスからいじめる&嫌味がくる
「でも、今は攻略対象と交流が無いから、中ボスからのヘイトは少ないんじゃないんですかね。」
そう俺が言うと
「うん、せいぜい"調子にのってる平民がヘタこいてざまぁ"位の事言われるくらいじゃないかな。」
ひでぇな!もうちょい優しくしようぜ!
マジでヒロインの環境、現実だと辛いな!
他に、今夜食べたいものとか、興味のある施設の話をしているうちに、移動する時間が来て、学園所有の馬車に乗る事になった
馬車と言っても、乗り合い馬車の様な大きいヤツだ、それだけでも一部の人には珍しいのか、きゃっきゃしてる。
俺もちょっと、楽しくなっていたんだ…が
俺達が乗るのは、普通の馬車の上
同乗者が、皇子殿下御一行withコーネリア様だった。 おい待て特権階級
君等との交流は、望んでないんだよなぁ!
「 …………。」
無言の馬車の中、ガラガラと車輪の音だけ聞こえてくる。
向かいに、殿下御一行そして、俺の両脇にマルガレーテ様とコーネリア様
会話がねぇ…つか、何で俺等この馬車にぶち込まれたの?!
何で色々 因縁ある奴等を、一緒にしてんの?学園側何考えてんの?蠱毒でも作る気か?あ?!
ちょっと気分が暗黒面に落ちてたら、マルガレーテ様がコーネリア様に、声をかけてた
「コーネリア様大丈夫ですか?顔色が悪いですよ?」
え?と、思って俺も見たら、確かに顔色が真っ白で口元を抑えてる、車酔いか
そう思った瞬間、マルガレーテ様が御者さんに「止めて下さい!」って声かけてた
俺は、持っていた荷物から水筒を出して、それをマルガレーテ様に渡した。
マルガレーテ様はそれを魔法で冷やした後
コーネリア様に
「ゆっくりで良いから、出来るだけ飲んで下さい。」
そう言って飲ませた後、コーネリア様に身体を横たえさせた。車酔いは大体これで楽になる…はず。私がそう殿下に説明すると
「そうか、ならば仕方あるまい。」
と馬車をしばらく止める事の、許可をもらった。
「…申し訳ありません…。」
コーネリア様が弱々しく謝った
「大丈夫ですよ、このまま休んでいればすぐに楽になりますよ。」
マルガレーテ様が、安心する様に言った
私も横で、冷たい水を補給しておく。
しばらくすると、コーネリア様が
「ありがとう、楽になってきました。遅れるのも悪いので、馬車を出して下さいませ。」
そう言いながら、身体を起こそうとしたのを、マルガレーテ様が
「ああ、そのままでこちらへ。」
と、コーネリア様に膝枕をした
「着いたら、声をかけますから、そのまま横になっていた方が良い。」
そう言って、膝の上のコーネリア様の頭を撫でた、コーネリア様の頬が桃色に染まる
マルガレーテ様、何気に初恋泥棒してない?大丈夫?
少し遅れたが、馬車は目的地に着いた
お礼を言う、コーネリア様に笑いかけ
「具合が良くなったなら良かった、お髪はお付の方に直してもらって下さいね。」
彼女の髪をひとなでしながらそう言った。
コーネリア様は、初めて見た時の印象が嘘みたいに、花が綻ぶ様に微笑んだ。
おお…可愛い、まぁ、嫌われるよりはマシだと思っておこう、うん。
初日は、それぞれの部屋に案内され明日に備えて休む様にと、言われ
マルガレーテ様と二人、自分達の部屋へ向った、いよいよヒロインちゃんを目視出来る…と、良いなぁ。
そして翌日の魔法講習で、先生は言った
「フロル嬢、前に来てくれませんか。」
「はい。」と、思いのほか凛々しい声が返事を返し、少女が一人先生の横に立った
生前の記憶そのままの
乙女ゲーム「undervár.the.ROSE」のヒロイン、"フロル"がそこにいた。
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