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第三部 そして動き始める
彼女熱を出す
しおりを挟む翌朝、目が覚めると自己嫌悪の嵐だった
ついムキになってしまった、めっちゃ恥ずかしい、思い出すにつけ、ベッドの上でう"お"お"と、奇声をあげ転がってしまう。
でも、ダチの事悪く言われたらムカつくようん…でも罪悪感が凄い、アカン
何か、小さな子を泣かせてしまった様な気分だ、自分の大人気なさに、じわじわやられてる。おごご
「……とりあえずご飯食べよう、うん。」
埋めていた枕から、顔をあげてのそのそ起き上がる。
不思議な事だが、只の夢のはずなのに、現実の事の様に受け止めている。
俺は何処かで、あの子が現実にいる存在だと思ってる
え?何それ怖い
何か明晰夢みたいだ、確か明晰夢って見すぎると、現実と夢の区別がつかなくなってやばいって、何かで見たな。
え?ヤバない?ますます怖いんだが?
考え込んでいたら、卵焼きが焦げていた
マジで今日は、厄日らしい。
そんな始まり方をしたせいだろうか、昼にマルガレーテ様と中庭に向かっている途中
空から水が落ちてきた
「…え?」
何があったか一瞬解らなくて、呆然としてしまった。
周りから、くすくすと笑う声がする
「ああ、お昼ご飯濡れちゃった。」
「いやそれより早く着替えなきゃ!とりあえず寮に戻ろう、風邪ひいちゃうよ。」
マルガレーテ様が慌てて手をひいてくれた
「いやぁ、ピンポイントで頭からかけてくるって、ある意味凄いッスね!」
コントかな?!通り越して面白いわ
何かツボに入って、ゲラゲラ笑ってしまった。それを見る周りの生徒がドン引きしてるのが、目の端に映る
しかしこんな事される、理由が解らん
そう思っていたのだが、すれ違いざま
「辺境の魔物が、人のフリをするからよいい気味。」
「コレにこりて、学園から出て行ってくれれば良いのだけど。」
アハハうふふと、笑いながらそう言われた
あ~、皇子殿下の婚約者じゃないとこういう弊害があるのか。
あからさまに、見た目が違うから、気に入らないならいくらでもちょっかいかけられるって訳だ。
もしかしたら、原作のウィルミナも似たような事を、陰で言われたのかもしれない。
まぁ、いいや今日は朝から何か厄日っぽかったし、午後はお休みしちゃお
マルガレーテ様に目配せして、わざとらしく震える
「大変!ウィルミナ様大丈夫?!ただでさえお身体が弱いのに!」
マルガレーテ様!設定生やさないでぇww
言いながら、お姫様抱っこで運んでくれる
俺も興が乗って、震え声&涙声で
「いけないわマルガレーテ様、貴女まで濡れてしまいます。」
そう言ってカタカタ震える
周りから、すっごい気まずそうな空気が濃くなってきてる、はっはっは罪悪感にまみれるといい!俺の朝の気分をお裾分けだ!
報復がせこいのは、良く解ってるよ!
ふはは
とか思ってたら、マルガレーテ様が
「…こんな事が出来る人は、将来自分の子供にも躊躇いなく同じ仕打ちが出来るんでしょうね…恐ろしいこと。」
って追い打ちかけてた流石ですww
兄貴ww精神攻撃がえげつねぇww
その後、寮に帰りお風呂に入ったのだが
マジで熱が出てしまった。あれ?
「え?何で本当に熱出てるの?」
疑問に思ってたら、マルガレーテ様が呆れた様に
「いや、いくら魔力が高くても、君の体力は子供と、一緒だからね?」
あ、あれ精神攻撃の為の方便じゃ無かったんだ、そう言ったら
マルガレーテ様のが、チベットスナギツネみたいな目つきでこっちを見てきた。
「ああいう奴等を相手にしないのは別に良いけど、君、自分に対して暢気が過ぎるよ?」
あ、ハイすみません
その夜、マジで熱が高くなってゆき、マルガレーテ様が看病の為に泊まりこんでくれた、返すがえす申し訳ない
学校が終わる頃「ウィルミナたん!大丈夫ですか?」と、お見舞いを持ってフロルちゃんも来てくれた。
「今日の晩御飯は、俺達が作るよ。」
そう言って、お粥と卵酒を作ってくれた
そして何と!2人でアイスを作ってくれた。ひゃっほう!
その夜は、そのまま3人でお泊まり会になり、一緒のベッドで寝る事に
2人の体温に安心して、あっという間に眠りに落ちてしまった。
そして目を開けると、周りはお馴染みの灰色の世界
目の前には、顔が見えないのに、不機嫌だと一発で解る雰囲気の 彼女がいた。
「熱があるのに、こんな所まで何来てるのよ、バカなの?」
んんん??
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