ガチホモ悪役令嬢に転生する

てんてん

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第三部 そして動き始める

彼女眠りの前に

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その日ウィルミナ様は、いつもの鼻歌を歌いながらパンを焼いたり、俺達が図書室から借りてきた植物図鑑を見て

「どんなのが好きかなぁ~。」

そう言いながら、ゆったりと過ごしていた
昨日の学校で起こった事に関しては

「ああ~、まぁ暫くは様子見して、酷くなるようなら父と学園長に報告してみます、それで収まらないなら、そうですねこのまま学校は自主休校しようかな。」

確かに不快な所に、無理していても、良い事何もないからねぇ。

「これでゲームの事が無ければ、とっとと中退して、領地に帰るんだけどな~。
面倒くさいッスよね、マジで!」

そう言って溜め息をついた彼女に同意しかない、そうね、俺もゲームの心配がなけりゃ、ウィルミナ様んちの騎士団に就職したいわww

「早く終わると良いねぇ。」

2人でそう言いながら、頷きあっていると
フロルちゃんが、帰ってきた。

「ただいま帰りましたーっ、何かウィルミナたんが水被った件、結構噂になってますね。」

「え?!そうなの?!何で??」

皇子殿下の婚約者でもない、辺境のチビが水かけられたって、どうもせんだろ

そう言いながら 、ウィルミナ様が不思議そうに聞き返すと

「いや、先日ウィルミナ様の歌を聞いたご令嬢達が 、水をかけたご令嬢達を締め上げたそうです。」

"水をかけて、風邪をひかせるなんて!あの方の声が損なわれたら、どう責任をとるおつもり?!"

「とか言って、水かけてきた方のご令嬢を、囲んでました。」

「すっごい剣幕だったらしいですよ "今日ウィルミナ様に、誠心誠意謝罪してまた歌を聞かせて頂こうと思ってたのに!"とか言ってる人もいました。」

それを聞いたウィルミナ様は、一言

「…刺激が強すぎたか。」

と呟いた、娯楽少ないもんねこの世界

「自分達も最初は嫌味言ってたのにねぇ」

しかしまぁ、素直といえば素直か、ウィルミナ様も、俺のその言葉に

「まぁ、貴族のお嬢様からすれば、吟遊詩人みたいな事するヤツは、下品っちゃあ下品ですよ、つい言っちゃう子はいるでしょ。」

教会が認めて無いってだけの事なんですけどねぇ、この世界じゃ仕方無いッス


ウィルミナ様って、生前の事もあってか妙に達観した所がある。

それにゲイだと解ると、悪意にせよ善意にせよ、色々言われたりされたりするので、気にしてたら身が持たん!だそうだ、確かにそうだったねぇ。


「じゃあ、回復したらまた、お礼も兼ねて平和的にぶん殴ってあげようかな!招待とかはしないけど!」

こっそり立ち聞きすれば良いさ!お下品になぁ!はっはぁ!

ニコニコ笑いながら、その一方でタヌキみたいに、恨みを忘れ無いよね。
そういう所すっげぇ楽しくて好きよww

「そんなウィルミナ様に、お土産です!」

じゃん!と言ってフロルちゃんが取り出したのは、ギターだった
仕事が早いな!フロルちゃん!

「うひょわえぇぇぇぇ!!」

んでもって、ウィルミナ様何その奇声

「あああああっありがとう!ありがとう!お米といい今回といい、フロルちゃんしゅごいいいい!」

手をパタパタしながら、お礼を言うウィルミナ様に、一瞬イラッとしたが、気のせい気のせい

「知り合いに頼みこんで、作って貰いました、音がどんな感じか試して貰って良いですか?」

ウィルミナ様が"良いですか?"という顔で、こちらを見る。なんで?

「2~3曲なら、いいんじゃない?」

そういうと、嬉しそうにギターを抱えて
じゃんっと1回鳴らす、その後1音づつ鳴らしながら、ネックで調整した後

「うん、いい感じ」

そう言って、静かに音を奏で出した

少し古い、俺も何処かで聞いた事のある歌だ、なんだっけ?と、思っていたら

「スカボローフェアっすね、原曲の方の」

「違う方もあるの?」

と聞くと

「映画"卒業"の挿入歌で、サイモン&ガーファンクルが歌った方もあるんですよ。」

「あっちはコーラスが無いと、すわりが悪いから~。」

と、歌いながらウィルミナ様も答える
歌い終わると

「ちゃんとギターだった!ありがとう!で、おいくら?」

そう聞くとフロルちゃんは

「試作品なんで、お代はいいそうです、その代わり今度ひいてみて欲しいそうです。」

楽器なのはわかるけど、自分が何を作ったのか、どんな音なのか確認したいそうで

「解らないのに、この完成度すげぇな」

天才か?そう言いながら、2曲目に行くウィルミナ様、楽しそうでなにより

「これは知ってる、あの映画のヤツ。」
「命を粗末にする奴は大っ嫌いだ!のヤツですね。」

「俺はこっちは原曲派~。」

え?原曲あったんですか?と言うフロルちゃんに

「作詞作曲は谷○浩子さんやぞ。」

と真顔で返してた、あ、ファンなのね
そして弾き始めたのは、寂しい一人の子供の歌だった。

「この歌のタイトルはなんていうの?」

ちょっと涙腺に来た、アカン泣きそう

「よ○の子」

という返事に、涙腺が決壊しました。
フロルちゃんも「ヤバい」と語彙が死んでたが、ウィルミナ様も

「この歌、最初は歌いながら泣いちゃって、ロクに歌えなかった。」

と、カミングアウト、そんな事もあるのね



そんな事をやった後、また3人で就寝

さて、今日もご招待して頂けるだろうか
って言うかしろや、三者面談しようぜ

そう思いながら眠りについた。
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