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最終章
子育て
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あれから数カ月。
茉莉さんは相変わらずあの調子でしたけど、お母さんになってからは、少し角が取れたような気もします。そして私の方も。
「ユミ、産まれたか!」
「はい。元気な男の子ですって」
「よくやった」
「大袈裟ですね。でも、ありがとうございます」
難産で出産予定日から18時間後にようやく出てきてくれました。
今は分娩室でゆっくり眠っています。
「ごめんなさい、せっかく来ていただいたのに、あまりお話もできなくて……」
出産直後で、疲労の限界だった。
出血も多く母胎に相当負担をかけてしまったとかで、次に出産をするにも少し期間をあけてくださいと言われたほど。だから、子供は3人は欲しいと願う彼に申し伝えるのを言い出せなかったのです。
「なにを言う。僕にとっては子供も勿論だけど、祐美だって大事な家族だ。だからそんな風に自分を貶めないでくれ」
「はい……」
「きっといろいろ考えて疲れてしまっているんだろう。今はゆっくり休んで、後の事は僕と琴子に任せて」
「はい、心強い旦那様と妹に囲まれて、私は幸せ者ですね」
「これからだよ、これから幸せになるんだ」
「はい」
孝さんの目は力強く、私を見つめていました。
握り締めた手は、もう振りほどかないぞと言わんばかりに握りしめて。
この人は私がどんな風になってしまおうと一緒にいてくれる。そう思えたら不安はどこかに飛んで行ってしまいました。
あれから10年の月日が経ちました。
ちょうどその10年前はまだ学生だったことを考えると、同じ月日でこうも違うのかと苦笑してしまいます。
両親の言いなりだった人形時代の10年と、彼と出会い、共に取り捨て選択をして来た10年はあまりにもかけ離れていましたから。
お母様……今ではもうお婆様ですね。
あの方も随分と私の境遇を羨んでおられました。
彼女も私と同じく、お爺様の操り人形だったからです。
お爺様も今はもう遠い世界に旅立たれて、黒桐の束縛から解放されましたが、今までの生活があまりにも極端だったためか、あまりにも世間知らずのお婆様。
孫ができて嬉しい反面、昔の私しか知らないお婆様はさぞ困惑された事でしょう。それは私のわんぱくぶりに。
「こーらー、蓮君。妹を泣かせちゃダメって言ったでしょう」
ぽこんと痛くない様にしながらお兄ちゃんの頭を叩きます。それでもうえーんと泣き出すんですよ。子供ですね……子供でした。
きっと怒られた事よりも、私に手を挙げられてしまった事を悔やんでいるんでしょうね。
確かに上の子は第一子であり男の子ということでたくさん甘やかして育ててしまった責任は感じています。
ですが10年後にようやく生まれて来てくれた妹にちょっかいを出しては不用意に泣かせるお兄ちゃんには失望していました。
明らかに私がお兄ちゃんを構う時間が減ったのも原因でしょう。だからといって未だハイハイも出来ない寝たきりの妹にちょっかい出すのは流石に精神が子供すぎます。
これは一丁鍛えてあげる必要がありますか。
そう考えてる私に、状況に置いていかれたお婆様が不安げな視線を落とす。
「祐美さん、蓮さんをその様に無碍に扱ってはダメですよ。男子は将来家を継ぐのですから! 腕白なくらいでちょうど良いんです。ほらほら、おばあちゃんが一緒に遊んであげますよ」
「やっ!」
「がーん」
お兄ちゃんの蓮は、私にべったりくっついて離れません。
お婆様ったらショックを通り越して放心しっぱなしでした。そして時が経つと記憶を消去して復活するんです。
どれだけ孫に嫌われたという記憶を残しておきたくないんでしょうか?
まぁそれはともかくとして、甘え癖の抜けないお兄ちゃんを躾け直す場所に、私はとある電脳空間を提示しました。下の子はお婆様に預けておけば大丈夫でしょう。
お婆様としては、上の子を構いたい様でしたが……ごめんなさい、蓮は私以外見てないの。
翌日、10歳になったばかりの息子を連れて、懐かしい大地へと足を踏み込みます。
その場所はimaginationβraveBurst。
そうです、10年経った今でも絶賛サービス中のあの問題作の世界へと私達はやって来たのでした。
今時の子供にとってVRの世界は一般的。
保育園だってVRの中にありますからね。
私が学生の頃は通学生ですが、今では家からVRで直通で行けるので気持ちにゆとりが取れるとかなんとか。
「お母さん、これはどういうゲーム?」
上目遣いで聞いてくる息子に、しゃがんで目線を合わせます。しかしどういうゲームと言ったら良いんでしょうか?
昨今のゲーム事情は踏まえていませんが、所感ですととてもワクワクするゲームと言って差し支えありません。
「そうね、お母さんはこのゲーム好きよ。蓮君もきっと気にいると思うな?」
「ふーん」
口ぶりではそっけない我が子ですが、どこか興奮気味に目を輝かせていました。
こういうところは親子ですね。そっけない態度をとりながらも、興味津々なのはお父さんそっくりです。
そんな息子は普段帰りの遅い孝さんにはあまり懐いてくれませんが、行動の端々から彼の遺伝子を感じさせてくれます。
選んだ種族はもちろん精霊ドライアド。
同じ種族と同じジョブを選んで遊びます。
普段通りに動かない体を動かすコツとか、もろもろを教えているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
彼の目にはあの種族はどの様に移ったでしょうか?
すぐに無理だって放り出すと思ったのですけど、意外にも彼は諦めませんでした。
『ん……よっと、できた!』
『わー、すごいすごい!』
『えへへ』
我が子が精霊として第一歩を踏み出したのは、それから6日後の事でした。私は年甲斐もなくはしゃぎ、すごいことの様に褒めちぎります。
今はまだ歪でも、動けるようになるまでそう時間はかからないでしょう。我が子と一緒に遊んでいると、懐かしいネームから個人メッセージをもらいました。
◇
ローズ:もしかしてそこにいるドライアドって祐美? 違うんなら無視してくれて構わないんだけど
ミュウ:そうだよー。もしかしなくても茉莉さん?
ローズ:やっぱりあんたか! 子育てはどうしたー。確か二番目が生まれたばかりでしょ?
ミュウ:お婆様に任せて来た!
ローズ:そっかー
ミュウ:本当はお兄ちゃんを構いたかったみたいだけどね
ローズ:そりゃそうでしょ、未来ある男の子だし
ミュウ:私としては今の時代男も女もないと思うんだけどなー
ローズ:そういう時代に生きて来た人なのよ。うちの義母さまもそうだったし。それより連れの子ってもしかして?
ミュウ:息子の蓮君だけど?
ローズ:だと思った。一度合流しない?
ミュウ:いいけど、今どこにいんの?
ローズ:あんたの目の前
ミュウ:え?
◇
そこにいたのはローズという嫌味ったらしい駄肉をぶら下げたヒューマンではなく、スリムなボディにうさ耳を生やした二匹のウサギ獣人の女の子達。
『貴女がローズさん?』
「そうよ。で、こっちが……ほら、挨拶しなさい。いつもお世話になってる祐美おばちゃんよ」
「え!」
『こんにちは。もしかしてユキコちゃん?』
「そうです!」
「そうですじゃなくて挨拶をねー」
『あはは』
「祐美さん、こちらでは随分とお元気なんですね」
『そういう種族特性だからねー。ほら蓮君も挨拶しようか』
『蓮……よろしく』
「あはは……不器用なとこは孝さんそっくりだねー」
『似てない! あんな奴になんて』
「おや?」
ローズさんはうーんと一瞬悩んだ後、いつものニヤケ顔。訳知り顔で個人メッセージを送って来ました。
◇
ローズ:もしかして反抗期?
ミュウ:そうなのかしら?
ローズ:罪作りなお母さんは辛いわね。うちは二人とも女の子だから、あたしよりダーリン人気がすごいのよー
ミュウ:まさかそれに混じって牽制し合ってたりしてないですよね?
ローズ:皆まで言うな。どちらが上か、それを教えるためにここに来た
ミュウ:ダメだこりゃ
◇
一旦個人メッセージを打ち切って、二人とフレンド交換をします。
マザコン息子とファザコン娘の出会い。
これが彼の今後にとって良いキッカケになってくれれば良いんですけどね。
ローズさんはユキコちゃんがパパを諦めてくれることを期待しての事ですけど、はてさてどうなることやら。
茉莉さんは相変わらずあの調子でしたけど、お母さんになってからは、少し角が取れたような気もします。そして私の方も。
「ユミ、産まれたか!」
「はい。元気な男の子ですって」
「よくやった」
「大袈裟ですね。でも、ありがとうございます」
難産で出産予定日から18時間後にようやく出てきてくれました。
今は分娩室でゆっくり眠っています。
「ごめんなさい、せっかく来ていただいたのに、あまりお話もできなくて……」
出産直後で、疲労の限界だった。
出血も多く母胎に相当負担をかけてしまったとかで、次に出産をするにも少し期間をあけてくださいと言われたほど。だから、子供は3人は欲しいと願う彼に申し伝えるのを言い出せなかったのです。
「なにを言う。僕にとっては子供も勿論だけど、祐美だって大事な家族だ。だからそんな風に自分を貶めないでくれ」
「はい……」
「きっといろいろ考えて疲れてしまっているんだろう。今はゆっくり休んで、後の事は僕と琴子に任せて」
「はい、心強い旦那様と妹に囲まれて、私は幸せ者ですね」
「これからだよ、これから幸せになるんだ」
「はい」
孝さんの目は力強く、私を見つめていました。
握り締めた手は、もう振りほどかないぞと言わんばかりに握りしめて。
この人は私がどんな風になってしまおうと一緒にいてくれる。そう思えたら不安はどこかに飛んで行ってしまいました。
あれから10年の月日が経ちました。
ちょうどその10年前はまだ学生だったことを考えると、同じ月日でこうも違うのかと苦笑してしまいます。
両親の言いなりだった人形時代の10年と、彼と出会い、共に取り捨て選択をして来た10年はあまりにもかけ離れていましたから。
お母様……今ではもうお婆様ですね。
あの方も随分と私の境遇を羨んでおられました。
彼女も私と同じく、お爺様の操り人形だったからです。
お爺様も今はもう遠い世界に旅立たれて、黒桐の束縛から解放されましたが、今までの生活があまりにも極端だったためか、あまりにも世間知らずのお婆様。
孫ができて嬉しい反面、昔の私しか知らないお婆様はさぞ困惑された事でしょう。それは私のわんぱくぶりに。
「こーらー、蓮君。妹を泣かせちゃダメって言ったでしょう」
ぽこんと痛くない様にしながらお兄ちゃんの頭を叩きます。それでもうえーんと泣き出すんですよ。子供ですね……子供でした。
きっと怒られた事よりも、私に手を挙げられてしまった事を悔やんでいるんでしょうね。
確かに上の子は第一子であり男の子ということでたくさん甘やかして育ててしまった責任は感じています。
ですが10年後にようやく生まれて来てくれた妹にちょっかいを出しては不用意に泣かせるお兄ちゃんには失望していました。
明らかに私がお兄ちゃんを構う時間が減ったのも原因でしょう。だからといって未だハイハイも出来ない寝たきりの妹にちょっかい出すのは流石に精神が子供すぎます。
これは一丁鍛えてあげる必要がありますか。
そう考えてる私に、状況に置いていかれたお婆様が不安げな視線を落とす。
「祐美さん、蓮さんをその様に無碍に扱ってはダメですよ。男子は将来家を継ぐのですから! 腕白なくらいでちょうど良いんです。ほらほら、おばあちゃんが一緒に遊んであげますよ」
「やっ!」
「がーん」
お兄ちゃんの蓮は、私にべったりくっついて離れません。
お婆様ったらショックを通り越して放心しっぱなしでした。そして時が経つと記憶を消去して復活するんです。
どれだけ孫に嫌われたという記憶を残しておきたくないんでしょうか?
まぁそれはともかくとして、甘え癖の抜けないお兄ちゃんを躾け直す場所に、私はとある電脳空間を提示しました。下の子はお婆様に預けておけば大丈夫でしょう。
お婆様としては、上の子を構いたい様でしたが……ごめんなさい、蓮は私以外見てないの。
翌日、10歳になったばかりの息子を連れて、懐かしい大地へと足を踏み込みます。
その場所はimaginationβraveBurst。
そうです、10年経った今でも絶賛サービス中のあの問題作の世界へと私達はやって来たのでした。
今時の子供にとってVRの世界は一般的。
保育園だってVRの中にありますからね。
私が学生の頃は通学生ですが、今では家からVRで直通で行けるので気持ちにゆとりが取れるとかなんとか。
「お母さん、これはどういうゲーム?」
上目遣いで聞いてくる息子に、しゃがんで目線を合わせます。しかしどういうゲームと言ったら良いんでしょうか?
昨今のゲーム事情は踏まえていませんが、所感ですととてもワクワクするゲームと言って差し支えありません。
「そうね、お母さんはこのゲーム好きよ。蓮君もきっと気にいると思うな?」
「ふーん」
口ぶりではそっけない我が子ですが、どこか興奮気味に目を輝かせていました。
こういうところは親子ですね。そっけない態度をとりながらも、興味津々なのはお父さんそっくりです。
そんな息子は普段帰りの遅い孝さんにはあまり懐いてくれませんが、行動の端々から彼の遺伝子を感じさせてくれます。
選んだ種族はもちろん精霊ドライアド。
同じ種族と同じジョブを選んで遊びます。
普段通りに動かない体を動かすコツとか、もろもろを教えているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。
彼の目にはあの種族はどの様に移ったでしょうか?
すぐに無理だって放り出すと思ったのですけど、意外にも彼は諦めませんでした。
『ん……よっと、できた!』
『わー、すごいすごい!』
『えへへ』
我が子が精霊として第一歩を踏み出したのは、それから6日後の事でした。私は年甲斐もなくはしゃぎ、すごいことの様に褒めちぎります。
今はまだ歪でも、動けるようになるまでそう時間はかからないでしょう。我が子と一緒に遊んでいると、懐かしいネームから個人メッセージをもらいました。
◇
ローズ:もしかしてそこにいるドライアドって祐美? 違うんなら無視してくれて構わないんだけど
ミュウ:そうだよー。もしかしなくても茉莉さん?
ローズ:やっぱりあんたか! 子育てはどうしたー。確か二番目が生まれたばかりでしょ?
ミュウ:お婆様に任せて来た!
ローズ:そっかー
ミュウ:本当はお兄ちゃんを構いたかったみたいだけどね
ローズ:そりゃそうでしょ、未来ある男の子だし
ミュウ:私としては今の時代男も女もないと思うんだけどなー
ローズ:そういう時代に生きて来た人なのよ。うちの義母さまもそうだったし。それより連れの子ってもしかして?
ミュウ:息子の蓮君だけど?
ローズ:だと思った。一度合流しない?
ミュウ:いいけど、今どこにいんの?
ローズ:あんたの目の前
ミュウ:え?
◇
そこにいたのはローズという嫌味ったらしい駄肉をぶら下げたヒューマンではなく、スリムなボディにうさ耳を生やした二匹のウサギ獣人の女の子達。
『貴女がローズさん?』
「そうよ。で、こっちが……ほら、挨拶しなさい。いつもお世話になってる祐美おばちゃんよ」
「え!」
『こんにちは。もしかしてユキコちゃん?』
「そうです!」
「そうですじゃなくて挨拶をねー」
『あはは』
「祐美さん、こちらでは随分とお元気なんですね」
『そういう種族特性だからねー。ほら蓮君も挨拶しようか』
『蓮……よろしく』
「あはは……不器用なとこは孝さんそっくりだねー」
『似てない! あんな奴になんて』
「おや?」
ローズさんはうーんと一瞬悩んだ後、いつものニヤケ顔。訳知り顔で個人メッセージを送って来ました。
◇
ローズ:もしかして反抗期?
ミュウ:そうなのかしら?
ローズ:罪作りなお母さんは辛いわね。うちは二人とも女の子だから、あたしよりダーリン人気がすごいのよー
ミュウ:まさかそれに混じって牽制し合ってたりしてないですよね?
ローズ:皆まで言うな。どちらが上か、それを教えるためにここに来た
ミュウ:ダメだこりゃ
◇
一旦個人メッセージを打ち切って、二人とフレンド交換をします。
マザコン息子とファザコン娘の出会い。
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