8 / 42
序章『New Arkadia Frontierへようこそ』
8話
うぐぐいすさんとの食事を終えた後、トイレ休憩を挟んで再び研究を開始する。
まぁ、トイレと言っても指定された場所にあるモノリスにタッチするだけで直接排泄行動をするわけではないのだけど。
小も大も、お腹が緩くても。
状態によってはタッチする時間が変わるくらいだ。尿くらいならば5秒。便意なら5分。
腹痛を伴う便意だとそれに応じた拘束時間が頭の上に表示される。
その間暇なのでそのエリアではテーブルや椅子などが置かれ、軽い雑談を取るプレイヤーが多かったりする。
特に毒物にあたったプレイヤーは拘束時間が長いので暇を持て余すので、その対処だろう。
真っ先に毒物を摂取しに行く僕も、その場所にお世話になることだろう。今のうちに交友を築いておくのも悪くない。
が、うぐぐいすさんに引き止められた。
トイレならクランにもあるので無理に交友関係を築くこともない。
というか、表沙汰にしたくないといったのは誰だったか? そう咎められて従う。
そんなに怒らなくても良いのにね。
やっぱり名前変えるべきかなぁ?
そう尋ねたら、変えたところで今後発見者の名前が表沙汰にされるのでしてもしなくても同じなのだとか。
なら今のクランの庇護下に置かれてる方が有名NPC扱いをされるから、まだマシだと説き伏せられてしまった。
どれだけ僕に固執しているのやら。
酔っていた彼女はトイレ休憩のあとすっかり酩酊状態が抜け、弱みを見せない。普段の気丈な彼女に戻っている。
まぁ、僕は僕のやりたいことをやるだけさ。
その過程で毒物を摂取するのは言わずもがななんだけどね?
◇ ◇ ◇ ◇
お昼から夕方までは体内に毒を蓄積させる作業を続けた。
状態異常の複数摂取は流石に堪えるが、解毒シロップも同じくらい併用して効果を薄めている。
PC版ならHPが減る程度で済んだけど、VR版はなまじ冷や汗や体の冷え、腹痛などが来るから容易ではない。
何度もクランに戻りましょうと打診されたけど、僕は大丈夫だからと彼女の提案を制し続けた。
状態異常に耐え続けること五時間。
HPをその毒で200%減らすことによってようやく得られる耐性が生えた。
ちなみに一種類につき五時間である。
なので僕は植物毒、動物毒、昆虫毒、菌糸毒のグレードⅠを同時に摂取したわけである。
ついでにポーションで回復も忘れない。
低級ポーションは単純に薬効が薄いし量もある。
なのですっ飛ばして中級ポーションを制作しながらの耐久だった。
「センパイ、サラッと作ってますけど。毒物を作った乳鉢と同じ奴でポーションを作って平気なんですか?」
「平気じゃないぞ?」
「え、でも見たところ同じ奴で作ってる様に見えますけど?」
同じ様に見えて同じではない。
それが僕のレシピにある洗浄糊の効果によるものだった。
これは草原フィールドで手に入る素材で製作可能で、乳鉢に染み込んだ細かな毒素を真上から塗り込むことでキャッチする。
時間をおけば固まって弾力のあるゼリー状になるので、それを引き剥がすことによって新品同様になる優れものだ。
それを伝えたら彼女は目の色を輝かせてこう言った。
「それ、スクラブです!?」
「なにそれ?」
「あー、わかりませんか。現代にもある洗顔料の一種で、泥や塩。炊いたお米なんかの粘り気のある素材をもとに作られた肌に詰まった汚れや皮脂なんかを綺麗さっぱり落とす様なものなんですよ」
「あー、あれね。わかるわかる」
なんかテレビのCMで見た気がする。よくは知らないけど女性は愛用してるらしいね。よくは知らないけど。
「それ、分かっていながらなんでそう書いてくれなかったんです?」
「誠に残念ながら、その言葉を存じ上げなかったもので。あいにく僕の知識には偏りがあるんだよ」
「レシピを教えてください。ミントちゃんに作ってもらいますから! これは革命ですよ! まさに女性の肌の救世主です!」
すっかり上下関係が透けて見える発言をしてくる後輩殿。
なんだったらあのクランのパトロンは彼女か?
「なんならこのレシピはポーション関連の手記に掲示されてるはずだけど、虫食いなんだっけ?」
「……残念なことに、一つの手記から読み取れるのは全体の30%程で。一部はページが謎の液体で消えかけていたり、なんだったらページごとどこかに行ってしまったものすらあります」
「あちゃあ」
どうも保存状態が悪かったらしく、発見時はほとんど風化して読み物としての質は低かった様だ。そんな手記を大切に保管して、解明までするなんて彼女には頭が上がらないね。
いや、僕がログインしなくなってから五年。
最後に見つけたのが彼女なら彼女の監督不行き届きな気もするけど、多くは言うまい。
実装した運営の思惑もあるだろうからね。
ここの運営は意地悪だから、全部見せるつもりはないんだろうな。
だから僕は彼女から教えてもらったクラン専用チャンネルで覚えてる限りのレシピの開示を行った。
これによって僕しか知らないレシピが、クランメンバーがいつでもどこでも見て取れるというものだ。
一見僕からしてみたら用途不明なものも、同時に記載した諸情報でどういうものか知れるという点も大きい。
項目は複数あり、まずクリーム状かオイル、ローション、接着剤、軟膏などのタイプを示すもの。
次に効果。これらは能力の付与、または耐性のグレードを表記したものである。例えば[+切断*Ⅲ]や[火炎耐性*Ⅰ]など多岐にわたる。
実際にコント用のハリセンに切断効果をつけて刃物と同様の扱いをしたりなんかもできるのだ。
そんなの扱える人はなかなかいないけどね。
ツッコミのつもりで放っても殺傷力がありすぎて困ると早々に使用禁止になったくらいだ。
専用チャンネルの良いところは、クランメンバーが実際に使ってみてその感想を直接書き込める点にある。
過去にご一緒したメンバーからは、一度使用したことのあるオイルや接着剤の強い要望があるので、僕はレシピの再現をしつつ、クランに貢献していく感じかな?
クランマスターであるうぐぐいすさんは、他のプレイヤーにも有効利用できそうなやつをピックアップして開示しているみたいだ。
なんせクランメンバーは専門用語しか話さないので理解が追いつかないらしい。
逆に僕のは偏った知識で書かれてるが、まだわかるレベルだそうだ。
その言葉の端々から日頃の苦労が窺える。
「まぁ、これからはなるべくチャンネルにレシピを書き込む様にするから元気出してよ。僕もVR版の全てを知ってるわけじゃないからさ」
「そのお言葉だけでもうだいぶ救われてますセンパイ」
「じゃあ、これからは僕関連の情報開示は全部クランに丸投げして良いかな?」
「ええ、お任せください! そのためのクランですから!」
胸を張る彼女はどこか誇らしげだ。
「さて、そろそろ良いお時間なのでログアウトしようかな?」
「お疲れ様です、センパイ」
「うぐぐいすさんはお仕事の方は平気なの?」
早朝2時からかれこれ6時間。
朝8時なら出勤とかであれこれ準備もあるだろう。
「社長出勤なので多少遅れても大丈夫なのです」
「羨ましいな。僕なんて少しでも遅刻したらすごくドヤされるのに」
「センパイは今も◯△商事ですか?」
「いや、今は無職だよ。上司の都合で辞めさせられてね。ハローワークのお世話になってる。また就活しなきゃだ。それまではのんびりゲームにインでもしてるさ」
「なるほど……」
なんか身の上話をしていたら、後輩殿の目つきが鋭くなるのを感じた。
いつどこで会ったかわからない謎の多い彼女。
僕はログアウト後、ベッドですやすやと安らかな寝息を立てた。
きっと起きる頃には昼過ぎだろう。
◇◆◇◆
その日、鍵付きのチャットルームにて『役員会』が発足された。
会長Uによる密告。
役員W、役員T、役員N、役員Kによりどの様に対処すべきかが議論され、直接的罰は会長Uが下すことに決定した。
それ以外の役員は持ち株を手放す事で処罰する事で可決する。
その日、持ち株の60%を売り渡された大手貿易会社が未曾有の危機に陥ったとかなんとか。
株価はそこから下がり続け、過去最安値を叩き出した。
その貿易会社はつい数日前までムーンライトが所属していた場所であり、たった一人の首を切った結末がそこに集約していた。
果たして謎の役員会の会員達とは一体?
彼らの会議が決まる時、社会に大きな波風が立つのは確かだった。
まぁ、トイレと言っても指定された場所にあるモノリスにタッチするだけで直接排泄行動をするわけではないのだけど。
小も大も、お腹が緩くても。
状態によってはタッチする時間が変わるくらいだ。尿くらいならば5秒。便意なら5分。
腹痛を伴う便意だとそれに応じた拘束時間が頭の上に表示される。
その間暇なのでそのエリアではテーブルや椅子などが置かれ、軽い雑談を取るプレイヤーが多かったりする。
特に毒物にあたったプレイヤーは拘束時間が長いので暇を持て余すので、その対処だろう。
真っ先に毒物を摂取しに行く僕も、その場所にお世話になることだろう。今のうちに交友を築いておくのも悪くない。
が、うぐぐいすさんに引き止められた。
トイレならクランにもあるので無理に交友関係を築くこともない。
というか、表沙汰にしたくないといったのは誰だったか? そう咎められて従う。
そんなに怒らなくても良いのにね。
やっぱり名前変えるべきかなぁ?
そう尋ねたら、変えたところで今後発見者の名前が表沙汰にされるのでしてもしなくても同じなのだとか。
なら今のクランの庇護下に置かれてる方が有名NPC扱いをされるから、まだマシだと説き伏せられてしまった。
どれだけ僕に固執しているのやら。
酔っていた彼女はトイレ休憩のあとすっかり酩酊状態が抜け、弱みを見せない。普段の気丈な彼女に戻っている。
まぁ、僕は僕のやりたいことをやるだけさ。
その過程で毒物を摂取するのは言わずもがななんだけどね?
◇ ◇ ◇ ◇
お昼から夕方までは体内に毒を蓄積させる作業を続けた。
状態異常の複数摂取は流石に堪えるが、解毒シロップも同じくらい併用して効果を薄めている。
PC版ならHPが減る程度で済んだけど、VR版はなまじ冷や汗や体の冷え、腹痛などが来るから容易ではない。
何度もクランに戻りましょうと打診されたけど、僕は大丈夫だからと彼女の提案を制し続けた。
状態異常に耐え続けること五時間。
HPをその毒で200%減らすことによってようやく得られる耐性が生えた。
ちなみに一種類につき五時間である。
なので僕は植物毒、動物毒、昆虫毒、菌糸毒のグレードⅠを同時に摂取したわけである。
ついでにポーションで回復も忘れない。
低級ポーションは単純に薬効が薄いし量もある。
なのですっ飛ばして中級ポーションを制作しながらの耐久だった。
「センパイ、サラッと作ってますけど。毒物を作った乳鉢と同じ奴でポーションを作って平気なんですか?」
「平気じゃないぞ?」
「え、でも見たところ同じ奴で作ってる様に見えますけど?」
同じ様に見えて同じではない。
それが僕のレシピにある洗浄糊の効果によるものだった。
これは草原フィールドで手に入る素材で製作可能で、乳鉢に染み込んだ細かな毒素を真上から塗り込むことでキャッチする。
時間をおけば固まって弾力のあるゼリー状になるので、それを引き剥がすことによって新品同様になる優れものだ。
それを伝えたら彼女は目の色を輝かせてこう言った。
「それ、スクラブです!?」
「なにそれ?」
「あー、わかりませんか。現代にもある洗顔料の一種で、泥や塩。炊いたお米なんかの粘り気のある素材をもとに作られた肌に詰まった汚れや皮脂なんかを綺麗さっぱり落とす様なものなんですよ」
「あー、あれね。わかるわかる」
なんかテレビのCMで見た気がする。よくは知らないけど女性は愛用してるらしいね。よくは知らないけど。
「それ、分かっていながらなんでそう書いてくれなかったんです?」
「誠に残念ながら、その言葉を存じ上げなかったもので。あいにく僕の知識には偏りがあるんだよ」
「レシピを教えてください。ミントちゃんに作ってもらいますから! これは革命ですよ! まさに女性の肌の救世主です!」
すっかり上下関係が透けて見える発言をしてくる後輩殿。
なんだったらあのクランのパトロンは彼女か?
「なんならこのレシピはポーション関連の手記に掲示されてるはずだけど、虫食いなんだっけ?」
「……残念なことに、一つの手記から読み取れるのは全体の30%程で。一部はページが謎の液体で消えかけていたり、なんだったらページごとどこかに行ってしまったものすらあります」
「あちゃあ」
どうも保存状態が悪かったらしく、発見時はほとんど風化して読み物としての質は低かった様だ。そんな手記を大切に保管して、解明までするなんて彼女には頭が上がらないね。
いや、僕がログインしなくなってから五年。
最後に見つけたのが彼女なら彼女の監督不行き届きな気もするけど、多くは言うまい。
実装した運営の思惑もあるだろうからね。
ここの運営は意地悪だから、全部見せるつもりはないんだろうな。
だから僕は彼女から教えてもらったクラン専用チャンネルで覚えてる限りのレシピの開示を行った。
これによって僕しか知らないレシピが、クランメンバーがいつでもどこでも見て取れるというものだ。
一見僕からしてみたら用途不明なものも、同時に記載した諸情報でどういうものか知れるという点も大きい。
項目は複数あり、まずクリーム状かオイル、ローション、接着剤、軟膏などのタイプを示すもの。
次に効果。これらは能力の付与、または耐性のグレードを表記したものである。例えば[+切断*Ⅲ]や[火炎耐性*Ⅰ]など多岐にわたる。
実際にコント用のハリセンに切断効果をつけて刃物と同様の扱いをしたりなんかもできるのだ。
そんなの扱える人はなかなかいないけどね。
ツッコミのつもりで放っても殺傷力がありすぎて困ると早々に使用禁止になったくらいだ。
専用チャンネルの良いところは、クランメンバーが実際に使ってみてその感想を直接書き込める点にある。
過去にご一緒したメンバーからは、一度使用したことのあるオイルや接着剤の強い要望があるので、僕はレシピの再現をしつつ、クランに貢献していく感じかな?
クランマスターであるうぐぐいすさんは、他のプレイヤーにも有効利用できそうなやつをピックアップして開示しているみたいだ。
なんせクランメンバーは専門用語しか話さないので理解が追いつかないらしい。
逆に僕のは偏った知識で書かれてるが、まだわかるレベルだそうだ。
その言葉の端々から日頃の苦労が窺える。
「まぁ、これからはなるべくチャンネルにレシピを書き込む様にするから元気出してよ。僕もVR版の全てを知ってるわけじゃないからさ」
「そのお言葉だけでもうだいぶ救われてますセンパイ」
「じゃあ、これからは僕関連の情報開示は全部クランに丸投げして良いかな?」
「ええ、お任せください! そのためのクランですから!」
胸を張る彼女はどこか誇らしげだ。
「さて、そろそろ良いお時間なのでログアウトしようかな?」
「お疲れ様です、センパイ」
「うぐぐいすさんはお仕事の方は平気なの?」
早朝2時からかれこれ6時間。
朝8時なら出勤とかであれこれ準備もあるだろう。
「社長出勤なので多少遅れても大丈夫なのです」
「羨ましいな。僕なんて少しでも遅刻したらすごくドヤされるのに」
「センパイは今も◯△商事ですか?」
「いや、今は無職だよ。上司の都合で辞めさせられてね。ハローワークのお世話になってる。また就活しなきゃだ。それまではのんびりゲームにインでもしてるさ」
「なるほど……」
なんか身の上話をしていたら、後輩殿の目つきが鋭くなるのを感じた。
いつどこで会ったかわからない謎の多い彼女。
僕はログアウト後、ベッドですやすやと安らかな寝息を立てた。
きっと起きる頃には昼過ぎだろう。
◇◆◇◆
その日、鍵付きのチャットルームにて『役員会』が発足された。
会長Uによる密告。
役員W、役員T、役員N、役員Kによりどの様に対処すべきかが議論され、直接的罰は会長Uが下すことに決定した。
それ以外の役員は持ち株を手放す事で処罰する事で可決する。
その日、持ち株の60%を売り渡された大手貿易会社が未曾有の危機に陥ったとかなんとか。
株価はそこから下がり続け、過去最安値を叩き出した。
その貿易会社はつい数日前までムーンライトが所属していた場所であり、たった一人の首を切った結末がそこに集約していた。
果たして謎の役員会の会員達とは一体?
彼らの会議が決まる時、社会に大きな波風が立つのは確かだった。
あなたにおすすめの小説
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
さびれたレンタル道具屋の転生おっさん、道具の使い方を教えまくる。~客のS級冒険者が俺を歴戦の英雄と勘違いして弟子入りを求めてくるんだが~
遥風 かずら
ファンタジー
前世で過労死した久世織人が目を覚ますとそこは異世界の王都、しかも古道具屋の跡取り息子として転生していた。アクセル・リオットとして成長した彼は荷物持ちとして冒険者パーティーに同行、その道中に【無限収納】スキルを開花させる。
パーティー活動から離脱後、四十歳となったアクセルは前世の記憶を思い出し、儲かりそうという考えで道具レンタル屋を始めていた。客足もなく店がさびれる中、道具の使い方が出来てない冒険者によって治安の乱れや魔物討伐の失敗が続いているという話を常連客から聞かされる。あらゆる道具に精通するアクセルは客の冒険者に使い方を教えに行くことを思い立つ。
アクセルの教えにより、やがてS級冒険者や聖女、王女までも勘違いして彼の元には次々と弟子入りを求める者が現れていくのだった。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。