【完結】Atlantis World Online-定年から始めるVRMMO-

双葉 鳴

文字の大きさ
79 / 497
2章 お爺ちゃんとクラン

ブログ『お爺ちゃんのAWO散策日誌』5

 
 こんにちは、アキカゼです。
 あれから私はセカンドルナに渡りまして日々新しい出会いに触れています。
 あの街って不思議ですよね。ほとんどの物資を外の街から仕入れているのに名産品がストーンやブロンズと大差ないシルバーだけだなんて。
 よく経済を回せるなー、なんて領主さんの手腕を褒めていたりします。

 あ、まずは領主さんが居るのかってところからお話ししましょうかね。
 ファストリアには不在だった街の権力者。セカンドルナには確かにいたんです。一度お会いする機会がありましてお話ししたら盛り上がってしまいましてね。
 私は娘婿を通して知り合う機会ができたんですよ。
 やはり持つべきは出来る家族ですかね。


【画像添付:領主邸】

【画像添付:領主邸に入っていく謎の馬車】

【画像添付:領主邸から出ていく謎の豪華な馬車】



 さて、お話は変わりますが、皆さんセカンドルナといえば一番最初に何を思い浮かべるでしょうか?

 シルバー?
 確かに新しい武器や防具の素材としては目を引くところですよね。

 ルナの大木?
 記憶に新しいですね。前回の目玉記事もまさしくそれでした。

 他にはありませんか?

 ダンジョン?
 生憎と私は戦闘ができない人間でして。そこに隠された謎に挑むのはもう少し先になりそうです。

 まだ分かりませんかね?
 街を囲む雄大な自然こそがセカンドルナの魅力だと私は思ってます。

 迷いの森?
 惜しいですね。

 答えは山です。

 言わなくても知ってたって?
 ははは。ここまで引っ張ったんですから言わせてくださいよ。

 はい。次の目標は山登りです。


【画像添付:領主邸の奥にそびえる山脈】


 やはり私は趣味で撮影なんてしてるもんですから、自然が好きなんですよ。娘のところに世話になる前なんかも年甲斐もなくはしゃいでしまいまして、リアルで赴いたほどです。
 結果は惨敗もいいところなのでここでは言いませんが、ゲームの中でリベンジしようと奮闘した次第です。

 山はいいですよね。
 木登りも思いの外楽しめましたが、ある一定の高さを超えるとですね、景色が緑一色になってしまうのが残念でした。
 そりゃあ木なんですから登った先にあるのは枝分かれした先ですよね。

 ですが山は違います。


【画像添付:山の中腹から見下ろす風景】


 どうですか、この大自然!
 今回は迷いの森の隠し通路からこの山の麓に辿り着いて登ってみました。フレンドさんの息子さんが善意でボディガードを買って出てくれたので私としては感謝しかありません。
 この場を借りて感謝の意を示しておきましょうかね。
 ありがとうございます。いつもは憎まれ口ばかり叩き合ってる仲ですけど、本当は素直になれないだけなんです。いつも感謝してますよ。


 と、心にもないことを言うのはこの辺にして、今回の目玉画像を提供していきましょう。
 これです!


【画像添付:空に浮かぶシルエットは……魚?】

【画像添付:目には見えないけど、確かにそこにある威圧感】


 偶然抜けてしまったステータス。

【空鯨グラジオ】
 耐久:5546932000
 攻撃手段:自己強化の咆哮、石化の魔眼、重力操作、ボディプレス
 弱点:なし
 備考:エンカウント型レイドボス
 挑戦条件:ナビゲートフェアリー解放後


 耐久多すぎませんか? 55億ですよ、55億。
 私は戦えない人間ですのでこれがどういった桁なのか予測もつきませんが、たった一人で立ち向かうものでないことだけは確かです。
 これはアレでしょうか?
 ファストリアに隠されていたのと同様の存在でしょうか?

 しかし見えません。
 見えないのに映ると言うあたりやっぱり妖精と接触するのがいちばんの近道な気がします。
 妖精のことをフェアリーって言いますからね。
 でも雲の上を歩く手段が確立されてませんからまだまだ広い視野を持つ必要がありそうです。
 誰か雲の歩き方知りませんかね?
 知っているよと言う方がいましたらこちらの感想欄にてコメントお願いします。
 最近知ったんですがコメント機能あったんですね、ここ。
 教えてもらってようやく使えるようになりました。
 それではここらへんで筆を置かせて頂きます。

 いよいよ次は領主邸の裏にある山脈に挑みますよ。
 それでは次回の更新をお楽しみください。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   ■ここからコメントを打ち込んでください■
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 001.名無しのフレンドさん
 お爺ちゃん、何やってるの!?
 うわぁまた置いてかれちゃってるぅ
 私今回の探索全然だったのに…
 これはもう少し本気出さなきゃだ
 
 アキカゼ・ハヤテ
 ┗001
 早速読んでくれてありがとうね
 今回の一番乗りはマリンか
 別に私と張り合っているわけじゃないんだから、君は自分のやりたいことをしなさい
 そうすれば自ずと自分の道が開けると私は思うぞ?

 002.名無しのフレンドさん
 早速読ませていただきました。
 さて今回のお話は流石に情報価値があり過ぎて迂闊に外に投げせないものばかりが散見してます。
 流石に掲示板にこんな爆弾放り込んだら収集がつかなくなるので、ある程度整理してから検証班に渡したいと思います。

 PS.マリンはもっと頑張って
 
 003 .名無しのフレンドさん
 ┗002
 え、これに対抗するの?
 期待が重すぎるよぉ……

 004 .名無しのフレンドさん
 早速やってますね、あの人
 期待通りと言いますか、期待以上と言いますか
 ああ、もうなに書き込もうとしてたか忘れちゃったじゃないですか
 
 PS.最後の爆弾が大きすぎる

 005 .名無しのフレンドさん
 ┗004
 犬のじぃじからもお爺ちゃんに何か言ってやって!

 006 .名無しのフレンドさん
 僕が言ってなんとかなるような人だったら苦労なんてしてませんよ
 そもそもあの人は初めから自分の身勝手で周囲を振り回す人ですよ?
 出会って数時間でそれを体験した僕だからこそ言えるのですが

 007 .名無しのフレンドさん
 ハヤテさんは相変わらずですね
 ┗006
 僕もそうでした
 あの人はやたらグイグイくるので当初は困惑したものです
 でも、押し通すんじゃなくて、引き際も弁えてるのですごく距離感を保ちやすいと言いますか、不思議な人ですよね
 
 ┗本題
 そこに到達していない僕も、行った気になって次の更新に期待がかかります
 普段は水の底にいるのにハヤテさんとは本当に奇妙な出合い方をしたものです
 会う機会自体は少ないですが今もこうしてお付き合い出来てるのが不思議ですよ

 008 .名無しのフレンドさん
 ┗007
 スズキ先生!

 009 .名無しのフレンドさん
 ┗008
 マリンさんは口調だけで誰かを見抜くのが得意なのかな?

 010 .名無しのフレンドさん
 なんとなくわかるって言うか?

 011 .名無しのフレンドさん
 なるほど、確かにマリンさんの特定は容易かったです
 それと同じ理論なら分からなくもありませんね
 それはともかくとして僕じゃどうしようもないですね
 せめて水の中に入ってきてくれればなんとか出来そうですが

 012 .名無しのフレンドさん
 そんなことより耐久だよ!
 何あのデタラメな数値!

 013 .名無しのフレンドさん
 大型レイドが霞んで見えるわね
 それよりも弱点が無い方がキツくない?

 014 .名無しのフレンドさん
 早速お母さんに掛け合わなきゃ

 015 .名無しのフレンドさん
 いやー、こればかりはどうにもならないと思うわよ?
 なにせ条件が開放されてないっぽいし

 016 .名無しのフレンドさん
 あっそうか

 017 .名無しのフレンドさん
 それと解放条件に一番近いのもアキカゼさんだしね

 018 .名無しのフレンドさん
 うぐぐぐ

 019 .名無しのフレンドさん
 マリンはその時に活躍できるように準備していたら?
 私は情報をまとめておくから
 検証班でもある程度方針を立てておくからその時次第ね

 020 .名無しのフレンドさん
 検証班はこの情報を独占するの?

 021 .名無しのフレンドさん
 しようとしても無駄ね
 なんせ入手先がここ限定だもの
 ここで知られてる時点で独占なんてできないわ
 それとここに限らずフレンド、個人向けブログのURLが外部と掲示板に貼れなくなったでしょ?

 022 .名無しのフレンドさん
 そう言えば……メンテナンス前はできてたのにね
 どうして?

 023 .名無しのフレンドさん
 それこそ無闇に情報を拡散させない為だと思うわ
 画像添付による拡散も上限回数が設けられてしまったし

 024 .名無しのフレンドさん
 それって文句言う人出て来るんじゃないの?

 025 .名無しのフレンドさん
 言ってくるのは情報乞食だけよ
 こちらの善意に対してなんの見返りもなく当たり前のようにもらってた側に規制が入ったみたいなのよ
 運営もようやく腰をあげたってところ
 こればかりは一プレイヤーである私には何もできないもの

 026 .名無しのフレンドさん
【ここまで雑談チャットになってしまってる件について】
 ┗010~025
 誰も記事についての感想を語ってない件

 027 .名無しのフレンドさん
 語ってるよ!?

 028 .名無しのフレンドさん
 逆に言えばアキカゼさんの記事は見所しかないの
 ただでさえ知ってて当たり前の前提で書かれてるけど、検証班ですら街の中心人物と謁見にまで至れてないのよ?
 それをさも当然のように次回予告されて見なさい
 検証班としても立つ瀬ないっての

 029 .名無しのフレンドさん
 そうだね
 ハヤテさんらしいと思えばらしいけど
 あの人自分の興味向かないことにはとことん無関心を貫くから
 知ってるこっちとしてはいつもヒヤヒヤするって言うか

 030 .名無しのフレンドさん
 完全に同意
 お爺ちゃんはもっとAWOの常識を知るべき!

 031 .名無しのフレンドさん
 敢えて知らせずに自由にさせた方が面白くなりそうではあるんだけどね
 マリンはそう思わない?

 032 .名無しのフレンドさん
 あの人はあれぐらい勝手な感じでちょうどいいんだと僕は思いますよ
 それにAWOの先行知識を知ったとしても変わらない気がします

 033 .名無しのフレンドさん
 それは確かに……

 034 .名無しのフレンドさん
 『この時マリンに電流走る』

 035 .名無しのフレンドさん
 走ってないよ!?
 先生さっきから変な文章打ち込むのやめてよね
 イメージがどんどん崩れていくよぉ

 036.名無しのフレンドさん
 ┗035
 何故僕だと思ったんです?
 心外だなぁ

 PS.正解

 037.名無しのフレンドさん
 鈴木先生が生き生きしてるのが見れるのはここのブログくらいですね

 038.名無しのフレンドさん
 そうかも?
感想 1,316

あなたにおすすめの小説

『病弱な幼馴染を優先してください』と言った妻が消えた翌日、夫は領地の会計書類が全て白紙になっていることに気づいた

歩人
ファンタジー
侯爵家に嫁いで五年。ルチアは夫エミルの領地会計・社交・使用人管理を全て一人で担ってきた。だがエミルはいつも幼馴染のアリーチェを優先する。「アリーチェは体が弱いんだ、お前とは違う」——その言葉を百回聞いた日、ルチアは微笑んで離縁届に署名した。「ええ、私は丈夫ですから。どうぞ幼馴染様をお大事に」。翌朝、エミルが目にしたのは——税務報告の締切、領民からの陳情の山、そして紅茶の淹れ方すら知らない自分。三ヶ月後、かつて「地味な妻」と呼ばれたルチアは、辺境伯の財務顧問として辣腕を振るっていた。

愛さないと言われた妻、侍女と出て行く

菜花
ファンタジー
お前を愛することはないと夫に言われたコレットは、その日のうちに侍女のイネスと屋敷を出て行った。カクヨム様でも投稿しています。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

無実の罪で謹慎中ですが、静かな暮らしが快適なので戻る気はありません

けろ
恋愛
王太子妃候補だった伯爵令嬢エレシア・ヴァレンティスは、ある日突然、身に覚えのない疑いをかけられ、婚約破棄と無期限謹慎を言い渡される。 外出禁止。職務停止。干渉禁止。 誰がどう見ても理不尽な処分――のはずだった。 けれどエレシアは、その命令を前にして気づいてしまう。 誰にも呼ばれない。誰にも期待されない。誰にも干渉されない。 それは、前世で決して手に入らなかった“静かな時間”そのものだと。 こうして始まった、誰にも邪魔されない穏やかな謹慎生活。 一方その頃、彼女を切り捨てた王城では、思わぬ方向へ事態が転がり始めて――? これは、無実の罪で閉じ込められた令嬢が、皮肉にも理想の生活を手に入れてしまう物語。 叫ばず、争わず、ただ静かに距離を取ることで完成する、異色の婚約破棄ざまぁです。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】精霊に選ばれなかった私は…

まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。 しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。 選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。 選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。 貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…? ☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。