188 / 497
3章 お爺ちゃんと古代の導き
163.お爺ちゃん達と[六の試練]⑤
しおりを挟む
「これは……!」
天井、4面の壁、床から発見した暗号が出揃う。揃うが……
「何か判明しましたか!?」
「ああ、いや。まだだ。丁度6つの暗号を発掘したところなんだ」
「6つ? それって今までの試練と同数って事ですか?」
「私もそう思っている。今そちらに画像データを送ろう。みんなの知恵を貸して欲しい」
掘り起こしたデータを並べていく。
『銀』『銅』『鉄』『鋼』『金』『土』
方向性は鉱石関連か?
いや、もしかしてヒントは地下ルートに合ったりするのか?
なんて事だ。
「これは一体何を指し示しているのかですよね?」
ジキンさんの指摘に頷く。
「パッと見れば金属の総称にも見える。順番としては土、銅、鉄、銀、金、鋼が一般的な見解だね」
探偵さんの指摘は少し的が外れているように思う。
それはレアリティ順に並べただけだ。
もっと違う何かが関係しているように思った。
「うーん、まず字面で考えるのを止めることから始めて見てはどうです? 例えばなぞなぞの様に、この中から一つ仲間外れを探せ……とか?」
スズキさんの鋭い指摘。
迷宮入りした思考に広がるモヤが晴れ渡る様な心地になる。
「クイズ……そうか、クイズなのか。だが出題すらないのにどう答えるんだい?」
「そこまでは分かりません。ハヤテさん、他に何か発見出来ませんでした?」
「これ以外は何も……」
「本当に? 出し惜しみなしで?」
スズキさんがこれでもかと私に迫ってくる。
こんなに真剣な瞳を向けてきたのはあの時、真・シークレットクエストを共にしていた時くらいか。普段はおちゃらけているのに、根は真面目なんだよなぁこの人。
そこで私は突然思い出した。
真・シークレットクエストの出現先がどこだったかを。
そしてそこに至るまでに何を入手していたかを。
なまじON/OFFに出来るものだからずっと切っていたのだ。
それが仇になっていた辺り我ながら情けない。
「探偵さん、フラッシュの巻物の予備は……」
「残り僅かだけど……その様子だと何かに気がついた様だね?」
「はい。今一度私にチャンスをください」
「付き合おう」
探偵さんの後に続けてスクリーンショットを構える。
ナビゲートフェアリーを起動して、網膜内に映し出された映像を写し込んでいく。
順番に『銀』『銅』『鉄』『鋼』『金』まで写し込むが、まるで反応が見られない。
だが最後の『土』にフェアリーの残滓がこれでもかと写りこんた。つまりこれこそが本当のキーワードなのか?
「答えは土だ!」
「土? 光と何の関係があるの?」
「土だけ鉱物じゃないってことなら……ああ、もしかして反射?」
「反射か……確かに鉱石は光を反射する。土は光を吸収こそすれ反射はしないよね。ならば土のある場所がゴールか。だが今までの風景に土のある部屋なんてあった?」
「でもこの部屋は氷でできてるよね?」
「外の光でも溶かしきれない氷ですもんね」
「いや、多分ここは雲の中だ。だから光が届かなくなってるかもしれないぞ?」
「ならば溶かして見ましょう」
「どうやって?」
「それは勿論、持ち上げるんですよ、フィールド毎」
スズキさんはいい笑顔で言った。
その結果……
<六の試練をクリアしました>
<称号極光の支配者を獲得しました>
<特殊スキル:陽光操作を獲得しました>
<真・シークレットクエストが進行しました2/4>
<システム:スキル複合が解放されました>
<詳しくは各町の冒険者ギルドにて説明されます>
「やったーー!!」
スズキさんの発想の勝利というか、提案した内容は突拍子もないものだったけど、運良く一度の挑戦でゴールまで辿り着けました。
「まさかあの謎掛けの部屋自体がゴールだったとは」
「風操作でフィールド毎雲の上に押し上げるとかとんでもない力技でしたけどね」
「ハヤテさんが昔教えてくれたんですよ。使えるスキルは全部使って、それでも諦めなかった人が前に進めるんだって」
そんなセリフ言ったかなぁ?
まるで記憶がない。捏造とかしてないよね?
「なんかついでみたいにとんでもないシステムが解放されたけど、少年は概要知ってる?」
「知るわけないじゃないですか。ただ、複合という様に、一度の使用で異なるスキルが同時に使える様になるとかそういうのじゃないんですか?」
「つまりこの先にはそれが当たり前の難易度が待ってると」
「勘弁してください。この試練だけでもひーこら言ってるのに」
「でも使って見ないとどんなシステムかわからないですよね」
「そうですねー」
私達は浮島よろしく浮き上がった大地を自分達で操作しながら鯨君の鼻先に出た。そこで記念撮影していくと、光に反射する様に浮かび上がるキーワードを発見。これで通算で7つ目の暗号を手に入れた。
[我は鍵にして門。天空の]赤の禁忌遺跡内で。
[お膝元、かの大地エルメ]一の試練で。
[ロイの中央に座する、暗黒]二の試練で。
[球。全ての鍵を手にし、封印されし]三の試練で。
[扉を開き導く。かの古代都市アトラ]四の試練で。
[ンティスこそ我らが故郷]五の試練で。
[そこに辿り着きし者よ、努々]六の試練で。
まだ続きがあるか。当たり前だがこれで終わりではない。
前半は居場所、そしてこの書き方から後半は忠告と言ったところか。
「また何か見つけたって顔して。さっさと共有してください。どうせ巻き込まれるんなら早いほうがいいです」
「酷いんだ。まぁ、巻き込む気で入るんだけどね。一度走り出した車は急に止まれない様に、この真・シークレットクエストも途中下車させません」
「出来ないじゃなくてさせない辺りが君らしい」
「ハヤテさんてやっぱり昔からそうだったんですか?」
「そうだとも。こっちがその気がなくても延々と語ってその気にさせるんだ。おかげで僕はすっかり少年探偵アキカゼマニアさ」
「えー、私はただ趣味を語っただけで、君はその時既に目をキラキラさせてたじゃない。その気がなかったとかよくそんな嘘つけるね?」
「この人は平気で他人を巻き込むくせに、すぐ自分がやらかした事を綺麗さっぱり忘れるんですよ。もう常習犯だとしか思えない」
「言われてるよ、少年?」
「言わせておけばいいんです。この人だって暗躍してなきゃ嫌でも目立つ功績立ててるくせして常に私の後ろに立とうとするんですよ?」
「犬のじぃじって何か凄いことしてたっけ?」
「普段からしてるじゃないですか。私が取り付けてきたクランの仕事の人材手配は全部この人がやってるし、経理から資金の調達、情報の管理は全部この人が勝手にやってます」
「あなたがサボるからこっちに回ってくるんでしょう?」
「えー、酷い言いがかりだ。それにそれぞれ好きに動いて良いって方針にOK出したのはサブマスターでしょ?」
「だからってマスターが率先切ってどうするんですか!」
ジキンさんがいつもの喧嘩口調で言ってくるので挑発に乗るように迎え撃つ。
お互い如何に優秀なのかを褒めて伸ばしつつ、合間に悪口を交えて言葉で殴り合う。高度な舌戦を繰り広げていく。
「結局この二人って……」
「似た者同士なんだよなぁ」
「やっぱり」
後方では他人の振りをしながら探偵さんとスズキさんが浮島をコントロールして赤の禁忌の背中へと着陸する。
突然の期間に驚かれつつ、出てきたのが私達だと知るなり囲まれた。その原因はシステムの解放のことだろう。
輪の中からオクト君が現れ、その場を収束させると、ありがとうございますと何度も頭を下げられた。
どうやらこのシステムは今までのスキルどころか称号スキルすら合わせることができる様で、一般プレイヤーが天空ルートに赴く際の大きな足がかりとなることが判明した。
そしてオクト君の錬金にも新しい道が開かれた瞬間だった。
天井、4面の壁、床から発見した暗号が出揃う。揃うが……
「何か判明しましたか!?」
「ああ、いや。まだだ。丁度6つの暗号を発掘したところなんだ」
「6つ? それって今までの試練と同数って事ですか?」
「私もそう思っている。今そちらに画像データを送ろう。みんなの知恵を貸して欲しい」
掘り起こしたデータを並べていく。
『銀』『銅』『鉄』『鋼』『金』『土』
方向性は鉱石関連か?
いや、もしかしてヒントは地下ルートに合ったりするのか?
なんて事だ。
「これは一体何を指し示しているのかですよね?」
ジキンさんの指摘に頷く。
「パッと見れば金属の総称にも見える。順番としては土、銅、鉄、銀、金、鋼が一般的な見解だね」
探偵さんの指摘は少し的が外れているように思う。
それはレアリティ順に並べただけだ。
もっと違う何かが関係しているように思った。
「うーん、まず字面で考えるのを止めることから始めて見てはどうです? 例えばなぞなぞの様に、この中から一つ仲間外れを探せ……とか?」
スズキさんの鋭い指摘。
迷宮入りした思考に広がるモヤが晴れ渡る様な心地になる。
「クイズ……そうか、クイズなのか。だが出題すらないのにどう答えるんだい?」
「そこまでは分かりません。ハヤテさん、他に何か発見出来ませんでした?」
「これ以外は何も……」
「本当に? 出し惜しみなしで?」
スズキさんがこれでもかと私に迫ってくる。
こんなに真剣な瞳を向けてきたのはあの時、真・シークレットクエストを共にしていた時くらいか。普段はおちゃらけているのに、根は真面目なんだよなぁこの人。
そこで私は突然思い出した。
真・シークレットクエストの出現先がどこだったかを。
そしてそこに至るまでに何を入手していたかを。
なまじON/OFFに出来るものだからずっと切っていたのだ。
それが仇になっていた辺り我ながら情けない。
「探偵さん、フラッシュの巻物の予備は……」
「残り僅かだけど……その様子だと何かに気がついた様だね?」
「はい。今一度私にチャンスをください」
「付き合おう」
探偵さんの後に続けてスクリーンショットを構える。
ナビゲートフェアリーを起動して、網膜内に映し出された映像を写し込んでいく。
順番に『銀』『銅』『鉄』『鋼』『金』まで写し込むが、まるで反応が見られない。
だが最後の『土』にフェアリーの残滓がこれでもかと写りこんた。つまりこれこそが本当のキーワードなのか?
「答えは土だ!」
「土? 光と何の関係があるの?」
「土だけ鉱物じゃないってことなら……ああ、もしかして反射?」
「反射か……確かに鉱石は光を反射する。土は光を吸収こそすれ反射はしないよね。ならば土のある場所がゴールか。だが今までの風景に土のある部屋なんてあった?」
「でもこの部屋は氷でできてるよね?」
「外の光でも溶かしきれない氷ですもんね」
「いや、多分ここは雲の中だ。だから光が届かなくなってるかもしれないぞ?」
「ならば溶かして見ましょう」
「どうやって?」
「それは勿論、持ち上げるんですよ、フィールド毎」
スズキさんはいい笑顔で言った。
その結果……
<六の試練をクリアしました>
<称号極光の支配者を獲得しました>
<特殊スキル:陽光操作を獲得しました>
<真・シークレットクエストが進行しました2/4>
<システム:スキル複合が解放されました>
<詳しくは各町の冒険者ギルドにて説明されます>
「やったーー!!」
スズキさんの発想の勝利というか、提案した内容は突拍子もないものだったけど、運良く一度の挑戦でゴールまで辿り着けました。
「まさかあの謎掛けの部屋自体がゴールだったとは」
「風操作でフィールド毎雲の上に押し上げるとかとんでもない力技でしたけどね」
「ハヤテさんが昔教えてくれたんですよ。使えるスキルは全部使って、それでも諦めなかった人が前に進めるんだって」
そんなセリフ言ったかなぁ?
まるで記憶がない。捏造とかしてないよね?
「なんかついでみたいにとんでもないシステムが解放されたけど、少年は概要知ってる?」
「知るわけないじゃないですか。ただ、複合という様に、一度の使用で異なるスキルが同時に使える様になるとかそういうのじゃないんですか?」
「つまりこの先にはそれが当たり前の難易度が待ってると」
「勘弁してください。この試練だけでもひーこら言ってるのに」
「でも使って見ないとどんなシステムかわからないですよね」
「そうですねー」
私達は浮島よろしく浮き上がった大地を自分達で操作しながら鯨君の鼻先に出た。そこで記念撮影していくと、光に反射する様に浮かび上がるキーワードを発見。これで通算で7つ目の暗号を手に入れた。
[我は鍵にして門。天空の]赤の禁忌遺跡内で。
[お膝元、かの大地エルメ]一の試練で。
[ロイの中央に座する、暗黒]二の試練で。
[球。全ての鍵を手にし、封印されし]三の試練で。
[扉を開き導く。かの古代都市アトラ]四の試練で。
[ンティスこそ我らが故郷]五の試練で。
[そこに辿り着きし者よ、努々]六の試練で。
まだ続きがあるか。当たり前だがこれで終わりではない。
前半は居場所、そしてこの書き方から後半は忠告と言ったところか。
「また何か見つけたって顔して。さっさと共有してください。どうせ巻き込まれるんなら早いほうがいいです」
「酷いんだ。まぁ、巻き込む気で入るんだけどね。一度走り出した車は急に止まれない様に、この真・シークレットクエストも途中下車させません」
「出来ないじゃなくてさせない辺りが君らしい」
「ハヤテさんてやっぱり昔からそうだったんですか?」
「そうだとも。こっちがその気がなくても延々と語ってその気にさせるんだ。おかげで僕はすっかり少年探偵アキカゼマニアさ」
「えー、私はただ趣味を語っただけで、君はその時既に目をキラキラさせてたじゃない。その気がなかったとかよくそんな嘘つけるね?」
「この人は平気で他人を巻き込むくせに、すぐ自分がやらかした事を綺麗さっぱり忘れるんですよ。もう常習犯だとしか思えない」
「言われてるよ、少年?」
「言わせておけばいいんです。この人だって暗躍してなきゃ嫌でも目立つ功績立ててるくせして常に私の後ろに立とうとするんですよ?」
「犬のじぃじって何か凄いことしてたっけ?」
「普段からしてるじゃないですか。私が取り付けてきたクランの仕事の人材手配は全部この人がやってるし、経理から資金の調達、情報の管理は全部この人が勝手にやってます」
「あなたがサボるからこっちに回ってくるんでしょう?」
「えー、酷い言いがかりだ。それにそれぞれ好きに動いて良いって方針にOK出したのはサブマスターでしょ?」
「だからってマスターが率先切ってどうするんですか!」
ジキンさんがいつもの喧嘩口調で言ってくるので挑発に乗るように迎え撃つ。
お互い如何に優秀なのかを褒めて伸ばしつつ、合間に悪口を交えて言葉で殴り合う。高度な舌戦を繰り広げていく。
「結局この二人って……」
「似た者同士なんだよなぁ」
「やっぱり」
後方では他人の振りをしながら探偵さんとスズキさんが浮島をコントロールして赤の禁忌の背中へと着陸する。
突然の期間に驚かれつつ、出てきたのが私達だと知るなり囲まれた。その原因はシステムの解放のことだろう。
輪の中からオクト君が現れ、その場を収束させると、ありがとうございますと何度も頭を下げられた。
どうやらこのシステムは今までのスキルどころか称号スキルすら合わせることができる様で、一般プレイヤーが天空ルートに赴く際の大きな足がかりとなることが判明した。
そしてオクト君の錬金にも新しい道が開かれた瞬間だった。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!
ゆるり
ファンタジー
【書籍化!】第17回ファンタジー小説大賞『癒し系ほっこり賞』受賞作です。
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~』です)
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様でも公開しております。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる