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4章 お爺ちゃんと生配信
218.お爺ちゃんと次の企画
娘との楽しいひと時を終えた私に待っていたのは頭の痛くなる妙案だった。
発想はいい。非常に面白そうだ。
しかし実現可能なのかといえばあまりにも夢物語すぎた。
後日ログインした私に妙に張り切った素振りで探偵さんが切り出したのが……
「え、テーマパークですか?」
それが次のクランの企画であることは確かなようだ。
本来なら私に意見してからやるかやらないかを決めるのだけど、これにはジキンさんも話を聞いて面白そうだと乗り気だった。
それが天空の試練をテーマパーク化しようという試み。
探偵さんと孫の話を聞いて、同じく孫を誘い出そうとジキンさんは夢想してしまった。
そんな資金はどこから出るのさ。現実のお金は使えないんだよ?
そう思ったが、これはアトランティス陣営に人を呼び込むための仕掛けだと探偵さんは話す。
曰く、今は陣営のシステムを解放するためにも参加プレイヤーの取り込み期間だそうだ。
手をこまねいているだけでは人は来てくれない。
だから来た事でこんなことが可能になるという理想を語ろうと考えたのだろう。
それにゲームなんだからもう少し楽しさを全面に押し出したって良いだろとも言っていた。
思えばここにくるまでに間、多くのプレイヤーを見てきたが皆苦しそうな顔をしていたっけ。
ゲームなんだから楽しく遊びたいが私のコンセプトだ。
もしそこが楽しいだけの場所なら、マリンも気兼ねなく来てくれるだろうか?
そう思えば孫を持つ私達に願ったり叶ったりな企画のように思えてくる。
ただ、テーマパークの名前が問題だった。
「それにしたってもう少しネーミングはなんとかならなかったの?」
「いいじゃない、アキカゼランド。発案者は僕で、クランマスターは君。同じコミックを愛した者同士、今の世に少年探偵アキカゼを売り込んでいこうよ」
作家兼イラストもこなす探偵さんが得意げに語る。
「と、いう事でどうでしょうか? 乗り物はこの人が『メカニック】のスペアボディで作り出してくれるようですし、他のクランからも協力という名の資金提供が来てますよ」
そこへジキンさんが待ってましたと口を開いた。
「ちょっと、何私に内緒で話を進めてるんですか?」
「今やAWO内で私たちのクラン名を知らない人の方が珍しいよ。珍しくもない、取ってつけたようなネーミングだ。逆にこれくらいわかりやすい方が覚えやすいんだよ、変に格好つけるよりは断然アキカゼランドの方がいい。すぐに企画提案者の名前が出てくるからね」
首謀者は君か!
「それ、完全に私の方がとばっちりですよね?」
「でも拒否はしないだろうと思ってます」
「それはまたどうして?」
「だって君、そういうの好きじゃない? 中学の頃の将来の夢、今でも覚えてるよ」
随分と古い話を持ち出すね。
あの頃の私はまだ世間が見えていないお子様だった。
故に実現不可能な夢を抱いていた。
自分なら出来ると信じて疑わなかったっけ。
「懐かしいですね。そうだった、私はあの頃自分の楽しいを詰め込んだテーマパークを手掛ける建築家に成りたかったんだ。夢破れて普通にサラリーマンをしてましたけど、すっかり忘れてたなぁ」
「誰だって同じですよ。しかし今はそれがVR内で実現可能なところまで来ている。あとは君のゴーサイン一つだよ、どうする?」
それを言われたら弱い。
私の答えは既に決まっていた。
きっと話を振られた時から確実にゴーサインをもらえる前提で進めていたのも今ならわかる。
だってそれは夢の体現だからだ。
現実で実現不可能な夢を叶えるチャンス、みすみす逃す手はない。
「やりましょう。企画提案者の探偵さんはジキンさんとマップと乗り物の配置を組でください。探偵さんはモノレールって作れる?」
「お、良いねぇ。機関車よりもテーマパーク向けだ。側を整えるだけならいつでも可能だよ。アトランティス内のメカニックにも協力者を募ってみるよ。現時点で参入してるのは生粋の物好きくらいだ。彼らは何よりも熟練度を上げる手段を求めている。つまり金に困ってる。そんな方達向けにアルバイトとして雇ってみたらどうだろうか?」
「お金と言ったって地上で使っていたアベレージ通貨は陣営内で使えないでしょ?\
「だからアトランティス内で使えるクレジットを支払う。アレらは月に一度しか配られない割に使い道が少ないだろう?」
「現状テイマーには無用の長物ですね。ランクを上げる度に支払われる限度額が増えていきますし、私も既に5000以上ありますよ」
「だがメカニックは武器の購入が可能だ。しかしそれを買うには長い期間の在籍が必要不可欠。なんせ既存以外の新規パーツを購入するのに少なくとも10万はかかるからね」
「なるほど。クラメンからかき集めればその武器が一つ手に入るわけだ。そりゃ売り文句として最高だね。しかしアルバイトと言っても何をやらせるの?」
「自分のメカの宣伝とアトラクション担当かな? 誰だって巨大ロボットの戦闘を近場で見てみたいものだろう? しかし闘技場ではバトルに参加費と賭け金が必要だ。だからそこでヒーローショーでもしてもらおうと思ってる。ただでさえ手間暇をかけたメカだ。きっと大勢に見せびらかしたいだろうからね」
意外と考えられている。
同じメカニックだからこその思考の帰結。
うん、そこら辺はこの人に任せても良さそうだ。
問題はアルバイト料金の方にある。
支払えなかったら意味がないよ?
「でも支払うにしたってすぐには無理だよ?」
「だから給料日は月に一度だよ。契約もそこで切れるようにして大勢にチャンスを与えるようにする。うまくアピール出来れば闘技場では資金稼ぎをする時にヒーローショーの知名度で稼げるだろうからね」
「そこで売名行為も行なってしまうわけか。しかしそんなに多くは雇えないよ? ヒーローショーともなると人手は必要でしょう?」
「うん、そこは僕がうまく話を考えるよ。作家としての技能を期待しててくれ。なんだったら少年に友情出演してもらって……」
「それ、私が悪役だったりしませんか?」
しばらくの間沈黙が流れ、やがて沈黙を打ち破るように大声で笑って話を誤魔化した。
「さて、企画としてはこんなところだ。あとは追々話振るから人材の派遣とか頼むよ?」
「はいはい。そういうのは得意なのでどんどん話をくださいね。フレンドさんも今か今かと待ち詫びている事でしょう」
「絶対事後承諾は辞めてよ?」
「それ、君が私に言えるの?」
またもや笑って誤魔化す。
私もまた人の事を言えないが、妻曰く私たちの世代はそうやってコミュニケーションを築いているとも言っていた。
自覚はなかったが、指摘されてはそれを重く受け止めざるを得ない。
それはともかくとして。
「そういえば、アルバイトの募集先はアトランティス陣営のみに限るのかい?」
「現状は。しかし他の陣営からの乗り換えも視野に入れてますよ。誰でもいいから人員を増やしたいのはどこも一緒でしょうから」
気になった点はそこだ。
天空で行うという意味では私たちの独壇場である天空こそが所有権を提示出来る。
地下は地下でどざえもんさんが首を横に振ったらおしまいだ。
例えクラメンであったとしても発見者の権利は尊重されるべきである。
向こうから協力してほしいと願い出てきた時は手を取り合おうとは思っているが、向こうは大仕事を終えたばかりだ。
今は気が抜け切っている頃だろう。
そしてリアルは年末に差し掛かっている。
あの年齢層ならば働き盛りだろう。
今が一番忙しい頃合い。
無理に引きこむのも良くない。
「つまり私たちが最初に先陣を切って、他のクランを巻き込むのですか?」
「そういう事になります。こっちが成功すればするほど、他のクランも黙ってないでしょう? それに配信で結構マナの大木で秘密裏に行っていた出店の再開を望んでるプレイヤーも多かった。僕たちの企画は少なからず思い出に残ってるんですよ。そういう意味では配信という形は良かった。結果論ではありますが」
探偵さんへの質問を、代わりにジキンさんが答えてくれる。
「じゃあ私の仕事は当分配信でそこら辺を匂わせていけばいいわけですね?」
「宣伝効果はこれ以上ないくらいにあるでしょうね。期待してますよ、マスター」
今や娘のシェリルよりも顔が売れてしまっているのはなんとも面映い。
しかし私の取った行動は無駄ではなかったと知れてホッとしている。
クラメン達にはいつも気苦労をかけていたからね。
最近はこっちが振り回されてばかりだけど、今更か。
昔から我が強いからなぁ、探偵さんは。
やるべきことは変わらない。
ただ目の前に新しい目標が立っただけだ。
今までがしそうであったように、これからも私達は共通の趣味を周囲に押し付けながら今を楽しむのだ。
そこに自分たちの楽しさがあると信じて。
発想はいい。非常に面白そうだ。
しかし実現可能なのかといえばあまりにも夢物語すぎた。
後日ログインした私に妙に張り切った素振りで探偵さんが切り出したのが……
「え、テーマパークですか?」
それが次のクランの企画であることは確かなようだ。
本来なら私に意見してからやるかやらないかを決めるのだけど、これにはジキンさんも話を聞いて面白そうだと乗り気だった。
それが天空の試練をテーマパーク化しようという試み。
探偵さんと孫の話を聞いて、同じく孫を誘い出そうとジキンさんは夢想してしまった。
そんな資金はどこから出るのさ。現実のお金は使えないんだよ?
そう思ったが、これはアトランティス陣営に人を呼び込むための仕掛けだと探偵さんは話す。
曰く、今は陣営のシステムを解放するためにも参加プレイヤーの取り込み期間だそうだ。
手をこまねいているだけでは人は来てくれない。
だから来た事でこんなことが可能になるという理想を語ろうと考えたのだろう。
それにゲームなんだからもう少し楽しさを全面に押し出したって良いだろとも言っていた。
思えばここにくるまでに間、多くのプレイヤーを見てきたが皆苦しそうな顔をしていたっけ。
ゲームなんだから楽しく遊びたいが私のコンセプトだ。
もしそこが楽しいだけの場所なら、マリンも気兼ねなく来てくれるだろうか?
そう思えば孫を持つ私達に願ったり叶ったりな企画のように思えてくる。
ただ、テーマパークの名前が問題だった。
「それにしたってもう少しネーミングはなんとかならなかったの?」
「いいじゃない、アキカゼランド。発案者は僕で、クランマスターは君。同じコミックを愛した者同士、今の世に少年探偵アキカゼを売り込んでいこうよ」
作家兼イラストもこなす探偵さんが得意げに語る。
「と、いう事でどうでしょうか? 乗り物はこの人が『メカニック】のスペアボディで作り出してくれるようですし、他のクランからも協力という名の資金提供が来てますよ」
そこへジキンさんが待ってましたと口を開いた。
「ちょっと、何私に内緒で話を進めてるんですか?」
「今やAWO内で私たちのクラン名を知らない人の方が珍しいよ。珍しくもない、取ってつけたようなネーミングだ。逆にこれくらいわかりやすい方が覚えやすいんだよ、変に格好つけるよりは断然アキカゼランドの方がいい。すぐに企画提案者の名前が出てくるからね」
首謀者は君か!
「それ、完全に私の方がとばっちりですよね?」
「でも拒否はしないだろうと思ってます」
「それはまたどうして?」
「だって君、そういうの好きじゃない? 中学の頃の将来の夢、今でも覚えてるよ」
随分と古い話を持ち出すね。
あの頃の私はまだ世間が見えていないお子様だった。
故に実現不可能な夢を抱いていた。
自分なら出来ると信じて疑わなかったっけ。
「懐かしいですね。そうだった、私はあの頃自分の楽しいを詰め込んだテーマパークを手掛ける建築家に成りたかったんだ。夢破れて普通にサラリーマンをしてましたけど、すっかり忘れてたなぁ」
「誰だって同じですよ。しかし今はそれがVR内で実現可能なところまで来ている。あとは君のゴーサイン一つだよ、どうする?」
それを言われたら弱い。
私の答えは既に決まっていた。
きっと話を振られた時から確実にゴーサインをもらえる前提で進めていたのも今ならわかる。
だってそれは夢の体現だからだ。
現実で実現不可能な夢を叶えるチャンス、みすみす逃す手はない。
「やりましょう。企画提案者の探偵さんはジキンさんとマップと乗り物の配置を組でください。探偵さんはモノレールって作れる?」
「お、良いねぇ。機関車よりもテーマパーク向けだ。側を整えるだけならいつでも可能だよ。アトランティス内のメカニックにも協力者を募ってみるよ。現時点で参入してるのは生粋の物好きくらいだ。彼らは何よりも熟練度を上げる手段を求めている。つまり金に困ってる。そんな方達向けにアルバイトとして雇ってみたらどうだろうか?」
「お金と言ったって地上で使っていたアベレージ通貨は陣営内で使えないでしょ?\
「だからアトランティス内で使えるクレジットを支払う。アレらは月に一度しか配られない割に使い道が少ないだろう?」
「現状テイマーには無用の長物ですね。ランクを上げる度に支払われる限度額が増えていきますし、私も既に5000以上ありますよ」
「だがメカニックは武器の購入が可能だ。しかしそれを買うには長い期間の在籍が必要不可欠。なんせ既存以外の新規パーツを購入するのに少なくとも10万はかかるからね」
「なるほど。クラメンからかき集めればその武器が一つ手に入るわけだ。そりゃ売り文句として最高だね。しかしアルバイトと言っても何をやらせるの?」
「自分のメカの宣伝とアトラクション担当かな? 誰だって巨大ロボットの戦闘を近場で見てみたいものだろう? しかし闘技場ではバトルに参加費と賭け金が必要だ。だからそこでヒーローショーでもしてもらおうと思ってる。ただでさえ手間暇をかけたメカだ。きっと大勢に見せびらかしたいだろうからね」
意外と考えられている。
同じメカニックだからこその思考の帰結。
うん、そこら辺はこの人に任せても良さそうだ。
問題はアルバイト料金の方にある。
支払えなかったら意味がないよ?
「でも支払うにしたってすぐには無理だよ?」
「だから給料日は月に一度だよ。契約もそこで切れるようにして大勢にチャンスを与えるようにする。うまくアピール出来れば闘技場では資金稼ぎをする時にヒーローショーの知名度で稼げるだろうからね」
「そこで売名行為も行なってしまうわけか。しかしそんなに多くは雇えないよ? ヒーローショーともなると人手は必要でしょう?」
「うん、そこは僕がうまく話を考えるよ。作家としての技能を期待しててくれ。なんだったら少年に友情出演してもらって……」
「それ、私が悪役だったりしませんか?」
しばらくの間沈黙が流れ、やがて沈黙を打ち破るように大声で笑って話を誤魔化した。
「さて、企画としてはこんなところだ。あとは追々話振るから人材の派遣とか頼むよ?」
「はいはい。そういうのは得意なのでどんどん話をくださいね。フレンドさんも今か今かと待ち詫びている事でしょう」
「絶対事後承諾は辞めてよ?」
「それ、君が私に言えるの?」
またもや笑って誤魔化す。
私もまた人の事を言えないが、妻曰く私たちの世代はそうやってコミュニケーションを築いているとも言っていた。
自覚はなかったが、指摘されてはそれを重く受け止めざるを得ない。
それはともかくとして。
「そういえば、アルバイトの募集先はアトランティス陣営のみに限るのかい?」
「現状は。しかし他の陣営からの乗り換えも視野に入れてますよ。誰でもいいから人員を増やしたいのはどこも一緒でしょうから」
気になった点はそこだ。
天空で行うという意味では私たちの独壇場である天空こそが所有権を提示出来る。
地下は地下でどざえもんさんが首を横に振ったらおしまいだ。
例えクラメンであったとしても発見者の権利は尊重されるべきである。
向こうから協力してほしいと願い出てきた時は手を取り合おうとは思っているが、向こうは大仕事を終えたばかりだ。
今は気が抜け切っている頃だろう。
そしてリアルは年末に差し掛かっている。
あの年齢層ならば働き盛りだろう。
今が一番忙しい頃合い。
無理に引きこむのも良くない。
「つまり私たちが最初に先陣を切って、他のクランを巻き込むのですか?」
「そういう事になります。こっちが成功すればするほど、他のクランも黙ってないでしょう? それに配信で結構マナの大木で秘密裏に行っていた出店の再開を望んでるプレイヤーも多かった。僕たちの企画は少なからず思い出に残ってるんですよ。そういう意味では配信という形は良かった。結果論ではありますが」
探偵さんへの質問を、代わりにジキンさんが答えてくれる。
「じゃあ私の仕事は当分配信でそこら辺を匂わせていけばいいわけですね?」
「宣伝効果はこれ以上ないくらいにあるでしょうね。期待してますよ、マスター」
今や娘のシェリルよりも顔が売れてしまっているのはなんとも面映い。
しかし私の取った行動は無駄ではなかったと知れてホッとしている。
クラメン達にはいつも気苦労をかけていたからね。
最近はこっちが振り回されてばかりだけど、今更か。
昔から我が強いからなぁ、探偵さんは。
やるべきことは変わらない。
ただ目の前に新しい目標が立っただけだ。
今までがしそうであったように、これからも私達は共通の趣味を周囲に押し付けながら今を楽しむのだ。
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