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5章 お爺ちゃんと聖魔大戦
420.お爺ちゃんのドリームランド探訪30
「くま! くままー! くま!」
バシバシと腕というか触手を支配して海を叩いていく。
その様相はまるでもぐらたたきの如く。
くま君のパンチがどれだけ早かろうと、液体のクタアトにはダメージを与えられない。
【くま、ステータス乗せてる?】
【全然効いてないじゃん】
【どうすんのこれー】
【アキカゼさんも傍観か?】
コメント達が騒がしい。海といえば私のテリトリーのはずなのに、それがこうも抵抗されては立つ背がないのはもっともだが……
こういう時ほどご意見番のアドバイスを聞くべきだろうね。
そんなわけで腕輪を空中に投影。
すると機嫌の悪そうなナイアルラトホテプが顔を出した。
[何か用か人類。あいにくと我は忙しい]
「水神クタアトの対処法について聞きたくて」
[は、]
その程度の手合いに遅れをとるようでは先が思いやられるぞという顔をされる。というか失笑された。
やっぱりあの時の提案を蹴ったのが響いてるらしい。
「いいから来てください。スズキさん、引っ張って」
「|◉〻◉)ゞ ラジャー」
[やめぬか! この……くそっなんで我が力負けを……くぬぅおおおお]
散々こちらを馬鹿にしていたナイアルラトホテプが、スズキさんに引っ張られて海中に蹴落とされた。
そこに群がるクタアト。
[この、舐めおって。格下がぁああああ!!]
海が縦に割れる。
空中に私の2Pカラーが剣呑な気配を滲ませて佇んでいた。
【さすがニャル様】
【あれ、クタアト苦しんでね?】
【なんで?】
【今の攻撃に何かヒントがあるんだろうよ】
【あ、もしかして】
【何かわかったのか?】
【クタアトって今海じゃん?】
【ああ】
【だから蒸発させたらその分体積が減るんじゃないか?】
【いやいやいや、あの規模だぞ? それを全部枯らすなんて】
「なるほど、その手があった」
【我策を得たりって顔してますよ】
【今ので何かわかったのか?】
輝くトラペゾヘドロンに張り付いてビチビチしていたスズキさんが蹴落とされ、ナイアルラトホテプが門を通じて元の空間に戻っていった。
そのまま大口を開けていたクタアトに飲み込まれていた。南無。
「|◉〻◉)酷い目に遭いました」
【酷い目に合わせましたの間違いじゃねーの?】
【ニャル様は怒っていい】
「いや、十分に役に立ったよ。そうだよね、海なんだ。それをそのまま掴んで仕舞えば良い。掌握領域──」
「──クタアト!」
海が、クタアトが侵略支配した海を掴む。
私の腕の中でぐるぐると渦を巻くクタアト。生捕された魚のようにビチビチと抵抗するが、空間を圧縮してやるように押し固め、
「今だ、くま君!」
「くぅううううう、マッッッ!!!」
インパクト! 瞬間弾け飛ぶ海水。
蒸発まではいかないが、今ので30%以上は吹き飛んだ。
私が掴んでいるのはクタアトのみ。
支配の解けた海水はそのまま海の中へと帰っていく。
「やったか!?」
【おいバカやめろ】
【ネクロノミコンちゃん、それフラグや】
【リリーちゃん、それ火の輪くぐりのフープやない】
「|>〻<)ぐえーーーしんだんごーー」
【草】
【ナイアルラトホテプへの嫌がらせやめろ】
[呼んだか、愚民]
【げぇえ、まだ居た】
【帰ったんじゃないのか!?】
[この者達がどうやって対処するか気になって見に来たのだ。ここで朽ちるならそれまで。我の見る目がなかっただけと諦められるからな]
【ツンデレ乙】
【おいバカやめろ】
【自殺志願者かな?】
【ぐえーーー死んだンゴ】
【言ってるそばからこれである】
【これマジでログアウトされんのな。帰ってきたら場が進展してて草も生えない】
【おかえりー】
【おかえり】
「もういっちょ、スーパーデラックスパーフェクトダイナマイトパーンチ、くま!」
【その意味のない文字列やめろ】
【ネタで草】
【語尾がくまだから画像が腑抜ける腑抜ける】
【でも威力は本物】
【あーっと、クタアト君吹っ飛んだー】
【これは厳しい!】
【いよいよ本体が半分以上吹き飛ばされましたがここからどう巻き返すでしょう?】
【分かりませんが、アキカゼさんの次の一手を見守りましょう】
【いつも思うんだけどこれって雑談枠なんだよな?】
【何言ってんだ? どう見たって雑談枠だろうが】
【バチバチに戦闘してるのは挨拶みたいなもんだぞ?】
【お前ここ初めてか? 肩の力抜けよ】
【これが通常エンカウントモンスターだと誰が思うだろうか?】
封印は解いてるので通常エンカウントはしないよと付け加えておくけど、封印を解くと徘徊するというから恐ろしい者だ。
しかし海が消えたら消えたでまたあの攻撃が来る。
<クタアトからの侵蝕攻撃!>
<抵抗ロール!>
アキカゼ・ハヤテ:侵食100【成功!】
森のくま :幻影 90【成功!】
どうやらくま君も耐えたようだ。
私の腕の中に隔離されたクタアトからの抵抗がより強まる。
「くーーーっ、まーーーーっっ!!」
再度放たれるストロングパンチ。
腑抜けた声から放たれたとは思えない攻撃が巨大化したくま君の腕から放たれる。というか、腕をさらに巨大化させて輪のぎりぎり内角を抉るように叩き込まれた一撃。
私のLPも少し削れたが、その程度の犠牲で済んで良かったと思える。
<水神クタアトを討伐した!>
<水神クタアトの魂片×3を手に入れた>
<神域細胞:クタアトを獲得した>
クタアトの意思の通う謎多き細胞。
何にでも侵食し、乗っ取る。
【聖典特典】
鉱石加工:熟練度100に至った鍛治師にのみ錬成可能。
武器作成:加工した鉱石を使うことで特殊技能【擬態】を付与することができる。新しい技能を手に入れて邪神達の復活を拒め!
【魔道書特典】
取り込み:必要ステータス侵食幻影50・貫通100
自身の神格に取り込むことによって初回のロール対抗を勝利で収める。回数を重ねることに成功率は下がり続ける。
1日経過でリセットされる。
バグ=シャースと似たようなものが現れたね。
あいにくと私は幻影を育ててないので保留だ。
さっき見た限りではくま君向きかな?
しかしロール判定での有利は限定回数があるとはいえこの世界を開拓する上では持っておいて良い能力だろう。
確定勝利なんて相性次第では打ち消されるステータスですら貫通して奪える。だから求められる貫通のステータスが高いのだろうか?
「終わった終わった。くま君、お疲れ様!」
「お疲れくまー」
さっきまでのビチビチしたくま君から触手が剥がれ落ちて海に落ちた。どうやらパージしたようだ。
コメントでは不法投棄を指摘された。
不法投棄というならばクタアトも放っておいて良い類じゃないだろう。くま君のあれも不法投棄といえば不法投棄だろうけどね。
「それで、どうだった? 今回」
ストレージからボートを取り出してそこに腰を据える。
空を飛ぶのは慣れてるが、くま君がそうでもないのでその配慮だ。くま君が縮みながらボートに乗り込んだ。
体格差から大きくボートが傾くが、重力操作でくま君の手助けをしてことなきを得る。
「くまー、まだクマが探索するには準備が足りてないと痛感したくまね」
【いや、それで生き残ってる時点で十分適応してるって】
【俺そっちに行って生き残る自信ないんだけど】
【それ、見てる分には楽しいんだけどさ】
「そんなことないでしょ。きっとライダースーツを手に入れたらあれこれ検証すると思うよ、君たち。ソースは私。年甲斐もなくはしゃぎましたから」
【あぁー、わかるそれ】
【問題はどの魔導書引くかだよな】
【だいたいグロくなるから誤差だろ】
【この配信見てればある程度のグロさ離れるからヘーキヘーキ】
[ふん、この程度やってくれねば彼の方の後継者として相応しくないがな]
【ニャル様もなんだかんだ認めてるよねー】
【やっぱりこの人ツンデレだよな】
【なお、出れてない模様】
【さっきからツンギレだぞ、無理難題ばっかり言ってくる】
【なお、認められると素材化される模様】
【進んでも地獄、引いても地獄とはこのことか】
「まぁ、うちのマスターには良い刺激にはなったんじゃないかしら?」
アール君が少し態度を改めてふんと鼻を鳴らす。
こっちの子もツンデレ具合ではナイアルラトホテプと同等だよね。
「何か?」
「良いや、なんでもないよ。ほら、ナイアルラトホテプさんもこっちにおいで」
[我にその足の踏み場もない場所に行けというのか?]
何をそんなにかしこまってるんだろうねぇ、この人は。
一緒のこたつに入った中じゃないの。
「|◉〻◉)じゃあ僕が入りますね」
ざばぁ、と海の中から現れたスズキさんが遭いていた場所をドヤ顔で埋めた。この人海の中で何してたんだろうね?
クタアトに食べられたはずじゃ?
「ほら、埋まっちゃった」
[なんだその目は。そんな目で見ても入らんぞ?]
輝くトラペゾヘドロンの向こう側で、少し羨ましそうにその場所を見つめるナイアルラトホテプ。
そうやって意地を張るからアザトースさんも心配してるんじゃないの?
まぁ私の知ったことではない。
結局その日は沖に上がってログアウトした。
例のアイテムは後続のためにバザーに放出した。
バシバシと腕というか触手を支配して海を叩いていく。
その様相はまるでもぐらたたきの如く。
くま君のパンチがどれだけ早かろうと、液体のクタアトにはダメージを与えられない。
【くま、ステータス乗せてる?】
【全然効いてないじゃん】
【どうすんのこれー】
【アキカゼさんも傍観か?】
コメント達が騒がしい。海といえば私のテリトリーのはずなのに、それがこうも抵抗されては立つ背がないのはもっともだが……
こういう時ほどご意見番のアドバイスを聞くべきだろうね。
そんなわけで腕輪を空中に投影。
すると機嫌の悪そうなナイアルラトホテプが顔を出した。
[何か用か人類。あいにくと我は忙しい]
「水神クタアトの対処法について聞きたくて」
[は、]
その程度の手合いに遅れをとるようでは先が思いやられるぞという顔をされる。というか失笑された。
やっぱりあの時の提案を蹴ったのが響いてるらしい。
「いいから来てください。スズキさん、引っ張って」
「|◉〻◉)ゞ ラジャー」
[やめぬか! この……くそっなんで我が力負けを……くぬぅおおおお]
散々こちらを馬鹿にしていたナイアルラトホテプが、スズキさんに引っ張られて海中に蹴落とされた。
そこに群がるクタアト。
[この、舐めおって。格下がぁああああ!!]
海が縦に割れる。
空中に私の2Pカラーが剣呑な気配を滲ませて佇んでいた。
【さすがニャル様】
【あれ、クタアト苦しんでね?】
【なんで?】
【今の攻撃に何かヒントがあるんだろうよ】
【あ、もしかして】
【何かわかったのか?】
【クタアトって今海じゃん?】
【ああ】
【だから蒸発させたらその分体積が減るんじゃないか?】
【いやいやいや、あの規模だぞ? それを全部枯らすなんて】
「なるほど、その手があった」
【我策を得たりって顔してますよ】
【今ので何かわかったのか?】
輝くトラペゾヘドロンに張り付いてビチビチしていたスズキさんが蹴落とされ、ナイアルラトホテプが門を通じて元の空間に戻っていった。
そのまま大口を開けていたクタアトに飲み込まれていた。南無。
「|◉〻◉)酷い目に遭いました」
【酷い目に合わせましたの間違いじゃねーの?】
【ニャル様は怒っていい】
「いや、十分に役に立ったよ。そうだよね、海なんだ。それをそのまま掴んで仕舞えば良い。掌握領域──」
「──クタアト!」
海が、クタアトが侵略支配した海を掴む。
私の腕の中でぐるぐると渦を巻くクタアト。生捕された魚のようにビチビチと抵抗するが、空間を圧縮してやるように押し固め、
「今だ、くま君!」
「くぅううううう、マッッッ!!!」
インパクト! 瞬間弾け飛ぶ海水。
蒸発まではいかないが、今ので30%以上は吹き飛んだ。
私が掴んでいるのはクタアトのみ。
支配の解けた海水はそのまま海の中へと帰っていく。
「やったか!?」
【おいバカやめろ】
【ネクロノミコンちゃん、それフラグや】
【リリーちゃん、それ火の輪くぐりのフープやない】
「|>〻<)ぐえーーーしんだんごーー」
【草】
【ナイアルラトホテプへの嫌がらせやめろ】
[呼んだか、愚民]
【げぇえ、まだ居た】
【帰ったんじゃないのか!?】
[この者達がどうやって対処するか気になって見に来たのだ。ここで朽ちるならそれまで。我の見る目がなかっただけと諦められるからな]
【ツンデレ乙】
【おいバカやめろ】
【自殺志願者かな?】
【ぐえーーー死んだンゴ】
【言ってるそばからこれである】
【これマジでログアウトされんのな。帰ってきたら場が進展してて草も生えない】
【おかえりー】
【おかえり】
「もういっちょ、スーパーデラックスパーフェクトダイナマイトパーンチ、くま!」
【その意味のない文字列やめろ】
【ネタで草】
【語尾がくまだから画像が腑抜ける腑抜ける】
【でも威力は本物】
【あーっと、クタアト君吹っ飛んだー】
【これは厳しい!】
【いよいよ本体が半分以上吹き飛ばされましたがここからどう巻き返すでしょう?】
【分かりませんが、アキカゼさんの次の一手を見守りましょう】
【いつも思うんだけどこれって雑談枠なんだよな?】
【何言ってんだ? どう見たって雑談枠だろうが】
【バチバチに戦闘してるのは挨拶みたいなもんだぞ?】
【お前ここ初めてか? 肩の力抜けよ】
【これが通常エンカウントモンスターだと誰が思うだろうか?】
封印は解いてるので通常エンカウントはしないよと付け加えておくけど、封印を解くと徘徊するというから恐ろしい者だ。
しかし海が消えたら消えたでまたあの攻撃が来る。
<クタアトからの侵蝕攻撃!>
<抵抗ロール!>
アキカゼ・ハヤテ:侵食100【成功!】
森のくま :幻影 90【成功!】
どうやらくま君も耐えたようだ。
私の腕の中に隔離されたクタアトからの抵抗がより強まる。
「くーーーっ、まーーーーっっ!!」
再度放たれるストロングパンチ。
腑抜けた声から放たれたとは思えない攻撃が巨大化したくま君の腕から放たれる。というか、腕をさらに巨大化させて輪のぎりぎり内角を抉るように叩き込まれた一撃。
私のLPも少し削れたが、その程度の犠牲で済んで良かったと思える。
<水神クタアトを討伐した!>
<水神クタアトの魂片×3を手に入れた>
<神域細胞:クタアトを獲得した>
クタアトの意思の通う謎多き細胞。
何にでも侵食し、乗っ取る。
【聖典特典】
鉱石加工:熟練度100に至った鍛治師にのみ錬成可能。
武器作成:加工した鉱石を使うことで特殊技能【擬態】を付与することができる。新しい技能を手に入れて邪神達の復活を拒め!
【魔道書特典】
取り込み:必要ステータス侵食幻影50・貫通100
自身の神格に取り込むことによって初回のロール対抗を勝利で収める。回数を重ねることに成功率は下がり続ける。
1日経過でリセットされる。
バグ=シャースと似たようなものが現れたね。
あいにくと私は幻影を育ててないので保留だ。
さっき見た限りではくま君向きかな?
しかしロール判定での有利は限定回数があるとはいえこの世界を開拓する上では持っておいて良い能力だろう。
確定勝利なんて相性次第では打ち消されるステータスですら貫通して奪える。だから求められる貫通のステータスが高いのだろうか?
「終わった終わった。くま君、お疲れ様!」
「お疲れくまー」
さっきまでのビチビチしたくま君から触手が剥がれ落ちて海に落ちた。どうやらパージしたようだ。
コメントでは不法投棄を指摘された。
不法投棄というならばクタアトも放っておいて良い類じゃないだろう。くま君のあれも不法投棄といえば不法投棄だろうけどね。
「それで、どうだった? 今回」
ストレージからボートを取り出してそこに腰を据える。
空を飛ぶのは慣れてるが、くま君がそうでもないのでその配慮だ。くま君が縮みながらボートに乗り込んだ。
体格差から大きくボートが傾くが、重力操作でくま君の手助けをしてことなきを得る。
「くまー、まだクマが探索するには準備が足りてないと痛感したくまね」
【いや、それで生き残ってる時点で十分適応してるって】
【俺そっちに行って生き残る自信ないんだけど】
【それ、見てる分には楽しいんだけどさ】
「そんなことないでしょ。きっとライダースーツを手に入れたらあれこれ検証すると思うよ、君たち。ソースは私。年甲斐もなくはしゃぎましたから」
【あぁー、わかるそれ】
【問題はどの魔導書引くかだよな】
【だいたいグロくなるから誤差だろ】
【この配信見てればある程度のグロさ離れるからヘーキヘーキ】
[ふん、この程度やってくれねば彼の方の後継者として相応しくないがな]
【ニャル様もなんだかんだ認めてるよねー】
【やっぱりこの人ツンデレだよな】
【なお、出れてない模様】
【さっきからツンギレだぞ、無理難題ばっかり言ってくる】
【なお、認められると素材化される模様】
【進んでも地獄、引いても地獄とはこのことか】
「まぁ、うちのマスターには良い刺激にはなったんじゃないかしら?」
アール君が少し態度を改めてふんと鼻を鳴らす。
こっちの子もツンデレ具合ではナイアルラトホテプと同等だよね。
「何か?」
「良いや、なんでもないよ。ほら、ナイアルラトホテプさんもこっちにおいで」
[我にその足の踏み場もない場所に行けというのか?]
何をそんなにかしこまってるんだろうねぇ、この人は。
一緒のこたつに入った中じゃないの。
「|◉〻◉)じゃあ僕が入りますね」
ざばぁ、と海の中から現れたスズキさんが遭いていた場所をドヤ顔で埋めた。この人海の中で何してたんだろうね?
クタアトに食べられたはずじゃ?
「ほら、埋まっちゃった」
[なんだその目は。そんな目で見ても入らんぞ?]
輝くトラペゾヘドロンの向こう側で、少し羨ましそうにその場所を見つめるナイアルラトホテプ。
そうやって意地を張るからアザトースさんも心配してるんじゃないの?
まぁ私の知ったことではない。
結局その日は沖に上がってログアウトした。
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