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雨落ちる家
「じゃああんた、悪いけど次これ頼むよぉ」
ウシ爺と呼ばれていた年寄りがコウに鍬を手渡してくる。鉄の刃が外れかけているのを見て頷き、木槌を手にして土間に座る。
数日経ったが、まだミトヤの怒りは解けないらしい。呼びつけられなくなったのをいいことに、コウは勝手に工房で働いていた。一応このムラの米を食っている身だから、ぶらぶらしているのは性に合わないのだ。工人達は最初、コウが黙って壊れた農具類を修理し始めたのを見て顔を見合わせていたが、腕を認めてからは次第に仕事を振ってくれるようになっていた。
「コウさんがおると助かるけんど、でもなぁ。巫女様がここに顔ぉ出してくれんくなるからなぁ」
ウシ爺がしょぼしょぼと目を見て瞬かせながら言う。既に何度も言われた恨み言だ。
「そうだぁ、あんた、何した?巫女様あんな怒らせて」
「んだ、人前であんなふくれっ面すんの、珍しいのに。もっと小ぃさい頃から、あん子は大人びてたからなぁ」
工人達に口々に言われるが、コウは無言で槌を振るうだけだ。何があったかなど言う気は毛頭ない。視線が痛くても工人達というのはどこでも口下手な連中が揃うようで、気にしているような顔をしながらも追撃できずに仕事に戻っていった。
ふくれっ面か。確かにそうだった。小さなムラだからどうしても顔を合わせるが、その度にミトヤはぷいとそっぽを向いてスタスタと通り過ぎて行った。目撃した村人達はそれまでのコウへの寵愛を知るだけに、一体何があったんだとそこかしこで噂しあっている。人々の下世話さは、大国も田舎もどこでも変わらないらしい。煩わしいが、時間が経てば飽きるだろう。他に燃料を追加するようなことさえなければ。
少なくとも、呼ばれない限りコウから接触する気はない。それだけは確かである。
「カエルがよく鳴くな、明日は雨か」
隣で作業をしていた若者が手を止めて言った。
「うん、じゃあまた冷えるなぁ。母ちゃんに薪持ってってやらにゃ」
接触する気はない筈なのに、そんな会話を聞きながら考えてしまうのはやはりあの主様のことだった。「雨が降る」という言葉がある心配事をつついたのだ。
コウが呼ばれない間も、主様はきちんと巫女としての仕事を熟しているらしい。神を含めた外部の存在に対応するのが巫女の仕事だが、田の植え付けが始まった今、一番大きな仕事は無事の収穫を願って毎朝行う祭祀だった。コウも既に見たことがある。
朝日が昇る前、烏玉 の目を瞑ったような闇の中。左手に葉のついた椿の枝、右手に松明を手にし、踊るように巫女はムラを歩いていた。神への祈りを呟きながら、時に袖を風に靡かせくるくると、火の粉を落としながら舞い歩く。まだ目覚めぬムラは、しんと静まり返っている。裸足が夜露に濡れた草を踏み馴らす度、足首に付けた土鈴がカラカラと立てる音が静けさの中に際立っていた。
そうしてゆるゆるとムラの中心まで来た巫女は、まるで剣で見えない敵を切るような動きでサッと松明を振り下ろした。炎が消え、あたりは真の闇に包まれる。一転して摺り足のような密やかな動きで、未明の暗がりを巫女は東に進む。そうするうちに段々と星が消え、仄かに明るんできた空が東雲の形を描き出していった。
東の端まで来た巫女は、昇り始めた太陽に膝を折って頭を垂れた。岩の上に椿の枝を置き、背筋を伸ばし両手を大きく広げ、快い音で柏手を打つ。
そうしてもう一度頭を下げる頃には、朝日と共に起きだした村人達も遠くから静かに頭を下げて神への祈りを捧げていた。いくつかの呼吸の後、スッと立ち上がる巫女の姿を合図のようにして、突然ムラに物音が溢れ出した。一日が始まったのだ。
コウは見ていてあの食えない巫女を見直した。こんな祭祀は見たことがなかったが、凛とした姿からはコウのような者でも神聖さを感じだのだ。
その時の光景を頭の中で思い返したコウは眉間に皺を寄せた。見ていたコウは感心すると共に中々しんどそうな儀式だと思ったのだ。時間も長いし、舞い歩く距離も長い。あの日は晴れた暖かい日だったが、そう思った。
だが聞けば、あの儀式は農作業があるうちは毎日、欠かさず行うことになっているらしい。それならば冷たい雨の中でも、あの童は舞うんだろうか?
翌朝、ひんやりと冷えた空気にコウは起こされた。筵をかけただけの入り口から、水気を含んだ空気が忍び込んできている。藁を積んだ屋根に大きめの粒が当たる音がしていた。北の方にあるこの地では、春のこの時期でも時折かなり冷え込むことが例年何日かあるそうだ。
コウは身を起こし、蓑を身につけると外に出た。雨に星も月も隠された夜明け前のムラは漆黒の闇に包まれている。まだあまり道に慣れないコウは足で探るようにしながら、目的地に歩みを進めていった。
ムラの東には他にも人間がいた。見たことのあるミトヤの侍女が木の下で雨を避けながら、落ち着かなげに闇に目を凝らしているのだ。その少し後ろで、コウも静かに待っていた。
雨雲を通して日の光が薄らと東の空を染めた。物の輪郭がようやく見えるようになってきたムラを巫女が歩いてくる。長い髪から服までもぐっしょりと重く濡れていた。それでも凛と前を向き、何事もないかのように常と同じ所作で儀式を続けている。
急ぐことをしない動きが、見ていて酷くじれったかった。ゆるゆると所定の場所に行き、沼のように水が溜まった中に膝をついて柏手を打ち、頭を長く下げて。ようやく最後に立ち上がった細い身体が、ふらと傾いだ。
「ミトヤ様!」
侍女が悲鳴のような声を上げて駆け寄った。蓑や毛皮の上掛けを手にして、冷たい雨から自分の主人を守ろうとしている。その光景を苦い気分で見ながら、コウはただ雨の中に立っていた。
ミトヤの家の戸口を潜った時、そこはしんと静まり返っていた。気位の高い家主は、弱った姿を下僕に見せたくないのかもしれない。薄暗い家の中で、コウは竈 を探した。だが木の板が一面に貼られた床に、火を起こすための設備は何も見当たらない。
「この家は火を使えないのか?」
床の上で鹿の毛皮に包まっていた塊が動いた。
「土間がないもの。木の上で火は使えないわ」
細い声が言うのを聞いたコウは一つ舌を打つ。
「なんだそれは。人の住む家じゃない」
「人の家じゃないわ。神に仕える巫女の住む家よ」
コウは横たわっているミトヤの顔を見た。着替えてはいるようだが濡れたままの髪で、小さく震えているのがわかる。凍えきっているのだ。
迷う間も無く、傍に膝をついた。纏う毛皮ごと持ち上げ、腕の中に抱え込む。震える白い手を両手で包んで息を吹きかけて擦るうちに、童の瞼が心地良さそうに閉じた。
「もっと幼かった頃は」
ゆるりと落とす声は眠そうだ。
「父様がこうやって、暖めてくれたわ」
コウは冷えた細い体をどうやって暖めてやるかだけに集中していたから、自分の口が何故こう言ったのかわからなかった。
「俺にも子がいた」
眠そうな目がコウの顔を見ている。口は勝手に続けていた。
「故郷に、な。もし今も生きていれば、あんたとそう変わらん歳だ」
ゆっくりと大きな目が瞬きをした。白い顔には表情がなく、何を考えているのかわからない。
「会いたい?」
ハ、と嘲笑のような笑いが頬に浮かぶ。もう、考えても痛みすら感じない。
「いや、多分子は俺のことを知らん。妻にしても、今更帰ってこられても困るだろう。とっくに代わりの夫を見つけているだろうから」
「なら、憎い?」
憎い?そんな言葉は意外だった。氷のような裸足を擦ってやりながら出した声は、湖の水面のように凪いでいる。
「いや。憎くない。俺が、帰れなかったのが悪い。幼い子を抱えた女が一人で生きていけるはずがないんだ」
こんなことを人に話したことはなかった。騙されて倭人に売られ、故郷から遠く離れてから一度も。黙ってさする身体の持ち主がコウを見つめている。血の気が引いた顔は、やはり大人と子供の中間にいる。
「今も、愛しているの?」
それには答えず、しばらくはただ身体の熱を相手に移してやっていた。ずっと火を扱う仕事をしていたから、自分の体温は人より高い。やがて震えが止み、赤みの刺した顔でほうと小さく息を吐くのを見てから、丸い額に手を当てて熱が出ていないか確かめる。そんな一つ一つを、童は何も見逃したくないという目で追っていた。
「祭殿を建てるか」
突然言った言葉に、相手はただ首を傾げた。
「神を祀る建物だ。ある程度大きいムラならそういうものがあって、巫女はそこで祭り事をするもんだ。あんたも、もう雨に濡れなくて済む」
赤い唇が微笑んだ。柔らかな笑みだったが、言う内容はいつもの調子を取り戻している。
「ムラを大きくするの、協力する気はないって言った癖に」
「それは変わらん。建物を一つ作るだけだ」
「意地っ張り」
なじる声は甘い。とうとう目を閉じて眠り始めた童を、コウは雨が止むまで抱いていた。
ウシ爺と呼ばれていた年寄りがコウに鍬を手渡してくる。鉄の刃が外れかけているのを見て頷き、木槌を手にして土間に座る。
数日経ったが、まだミトヤの怒りは解けないらしい。呼びつけられなくなったのをいいことに、コウは勝手に工房で働いていた。一応このムラの米を食っている身だから、ぶらぶらしているのは性に合わないのだ。工人達は最初、コウが黙って壊れた農具類を修理し始めたのを見て顔を見合わせていたが、腕を認めてからは次第に仕事を振ってくれるようになっていた。
「コウさんがおると助かるけんど、でもなぁ。巫女様がここに顔ぉ出してくれんくなるからなぁ」
ウシ爺がしょぼしょぼと目を見て瞬かせながら言う。既に何度も言われた恨み言だ。
「そうだぁ、あんた、何した?巫女様あんな怒らせて」
「んだ、人前であんなふくれっ面すんの、珍しいのに。もっと小ぃさい頃から、あん子は大人びてたからなぁ」
工人達に口々に言われるが、コウは無言で槌を振るうだけだ。何があったかなど言う気は毛頭ない。視線が痛くても工人達というのはどこでも口下手な連中が揃うようで、気にしているような顔をしながらも追撃できずに仕事に戻っていった。
ふくれっ面か。確かにそうだった。小さなムラだからどうしても顔を合わせるが、その度にミトヤはぷいとそっぽを向いてスタスタと通り過ぎて行った。目撃した村人達はそれまでのコウへの寵愛を知るだけに、一体何があったんだとそこかしこで噂しあっている。人々の下世話さは、大国も田舎もどこでも変わらないらしい。煩わしいが、時間が経てば飽きるだろう。他に燃料を追加するようなことさえなければ。
少なくとも、呼ばれない限りコウから接触する気はない。それだけは確かである。
「カエルがよく鳴くな、明日は雨か」
隣で作業をしていた若者が手を止めて言った。
「うん、じゃあまた冷えるなぁ。母ちゃんに薪持ってってやらにゃ」
接触する気はない筈なのに、そんな会話を聞きながら考えてしまうのはやはりあの主様のことだった。「雨が降る」という言葉がある心配事をつついたのだ。
コウが呼ばれない間も、主様はきちんと巫女としての仕事を熟しているらしい。神を含めた外部の存在に対応するのが巫女の仕事だが、田の植え付けが始まった今、一番大きな仕事は無事の収穫を願って毎朝行う祭祀だった。コウも既に見たことがある。
朝日が昇る前、烏玉 の目を瞑ったような闇の中。左手に葉のついた椿の枝、右手に松明を手にし、踊るように巫女はムラを歩いていた。神への祈りを呟きながら、時に袖を風に靡かせくるくると、火の粉を落としながら舞い歩く。まだ目覚めぬムラは、しんと静まり返っている。裸足が夜露に濡れた草を踏み馴らす度、足首に付けた土鈴がカラカラと立てる音が静けさの中に際立っていた。
そうしてゆるゆるとムラの中心まで来た巫女は、まるで剣で見えない敵を切るような動きでサッと松明を振り下ろした。炎が消え、あたりは真の闇に包まれる。一転して摺り足のような密やかな動きで、未明の暗がりを巫女は東に進む。そうするうちに段々と星が消え、仄かに明るんできた空が東雲の形を描き出していった。
東の端まで来た巫女は、昇り始めた太陽に膝を折って頭を垂れた。岩の上に椿の枝を置き、背筋を伸ばし両手を大きく広げ、快い音で柏手を打つ。
そうしてもう一度頭を下げる頃には、朝日と共に起きだした村人達も遠くから静かに頭を下げて神への祈りを捧げていた。いくつかの呼吸の後、スッと立ち上がる巫女の姿を合図のようにして、突然ムラに物音が溢れ出した。一日が始まったのだ。
コウは見ていてあの食えない巫女を見直した。こんな祭祀は見たことがなかったが、凛とした姿からはコウのような者でも神聖さを感じだのだ。
その時の光景を頭の中で思い返したコウは眉間に皺を寄せた。見ていたコウは感心すると共に中々しんどそうな儀式だと思ったのだ。時間も長いし、舞い歩く距離も長い。あの日は晴れた暖かい日だったが、そう思った。
だが聞けば、あの儀式は農作業があるうちは毎日、欠かさず行うことになっているらしい。それならば冷たい雨の中でも、あの童は舞うんだろうか?
翌朝、ひんやりと冷えた空気にコウは起こされた。筵をかけただけの入り口から、水気を含んだ空気が忍び込んできている。藁を積んだ屋根に大きめの粒が当たる音がしていた。北の方にあるこの地では、春のこの時期でも時折かなり冷え込むことが例年何日かあるそうだ。
コウは身を起こし、蓑を身につけると外に出た。雨に星も月も隠された夜明け前のムラは漆黒の闇に包まれている。まだあまり道に慣れないコウは足で探るようにしながら、目的地に歩みを進めていった。
ムラの東には他にも人間がいた。見たことのあるミトヤの侍女が木の下で雨を避けながら、落ち着かなげに闇に目を凝らしているのだ。その少し後ろで、コウも静かに待っていた。
雨雲を通して日の光が薄らと東の空を染めた。物の輪郭がようやく見えるようになってきたムラを巫女が歩いてくる。長い髪から服までもぐっしょりと重く濡れていた。それでも凛と前を向き、何事もないかのように常と同じ所作で儀式を続けている。
急ぐことをしない動きが、見ていて酷くじれったかった。ゆるゆると所定の場所に行き、沼のように水が溜まった中に膝をついて柏手を打ち、頭を長く下げて。ようやく最後に立ち上がった細い身体が、ふらと傾いだ。
「ミトヤ様!」
侍女が悲鳴のような声を上げて駆け寄った。蓑や毛皮の上掛けを手にして、冷たい雨から自分の主人を守ろうとしている。その光景を苦い気分で見ながら、コウはただ雨の中に立っていた。
ミトヤの家の戸口を潜った時、そこはしんと静まり返っていた。気位の高い家主は、弱った姿を下僕に見せたくないのかもしれない。薄暗い家の中で、コウは竈 を探した。だが木の板が一面に貼られた床に、火を起こすための設備は何も見当たらない。
「この家は火を使えないのか?」
床の上で鹿の毛皮に包まっていた塊が動いた。
「土間がないもの。木の上で火は使えないわ」
細い声が言うのを聞いたコウは一つ舌を打つ。
「なんだそれは。人の住む家じゃない」
「人の家じゃないわ。神に仕える巫女の住む家よ」
コウは横たわっているミトヤの顔を見た。着替えてはいるようだが濡れたままの髪で、小さく震えているのがわかる。凍えきっているのだ。
迷う間も無く、傍に膝をついた。纏う毛皮ごと持ち上げ、腕の中に抱え込む。震える白い手を両手で包んで息を吹きかけて擦るうちに、童の瞼が心地良さそうに閉じた。
「もっと幼かった頃は」
ゆるりと落とす声は眠そうだ。
「父様がこうやって、暖めてくれたわ」
コウは冷えた細い体をどうやって暖めてやるかだけに集中していたから、自分の口が何故こう言ったのかわからなかった。
「俺にも子がいた」
眠そうな目がコウの顔を見ている。口は勝手に続けていた。
「故郷に、な。もし今も生きていれば、あんたとそう変わらん歳だ」
ゆっくりと大きな目が瞬きをした。白い顔には表情がなく、何を考えているのかわからない。
「会いたい?」
ハ、と嘲笑のような笑いが頬に浮かぶ。もう、考えても痛みすら感じない。
「いや、多分子は俺のことを知らん。妻にしても、今更帰ってこられても困るだろう。とっくに代わりの夫を見つけているだろうから」
「なら、憎い?」
憎い?そんな言葉は意外だった。氷のような裸足を擦ってやりながら出した声は、湖の水面のように凪いでいる。
「いや。憎くない。俺が、帰れなかったのが悪い。幼い子を抱えた女が一人で生きていけるはずがないんだ」
こんなことを人に話したことはなかった。騙されて倭人に売られ、故郷から遠く離れてから一度も。黙ってさする身体の持ち主がコウを見つめている。血の気が引いた顔は、やはり大人と子供の中間にいる。
「今も、愛しているの?」
それには答えず、しばらくはただ身体の熱を相手に移してやっていた。ずっと火を扱う仕事をしていたから、自分の体温は人より高い。やがて震えが止み、赤みの刺した顔でほうと小さく息を吐くのを見てから、丸い額に手を当てて熱が出ていないか確かめる。そんな一つ一つを、童は何も見逃したくないという目で追っていた。
「祭殿を建てるか」
突然言った言葉に、相手はただ首を傾げた。
「神を祀る建物だ。ある程度大きいムラならそういうものがあって、巫女はそこで祭り事をするもんだ。あんたも、もう雨に濡れなくて済む」
赤い唇が微笑んだ。柔らかな笑みだったが、言う内容はいつもの調子を取り戻している。
「ムラを大きくするの、協力する気はないって言った癖に」
「それは変わらん。建物を一つ作るだけだ」
「意地っ張り」
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表紙はNavalArtというゲームの画像で、動画投稿者の大和桜花さんに作っていただきました