4 / 8
バーではかっこつけたい
しおりを挟む
「でなに、ほんとに秋葉であそぶためだけに福岡とびだして上京してきちゃったのー?うけるんだけどw」
案内された店内はバーというだけあってカウンターには色んなお酒が並び赤い照明で薄暗かった。
「これはね、遊びじゃないよ。僕はね、真剣なんだ。僕はこの秋葉原という街にすべて、だ。そうそう、じん、人生をね、かけているのだ..よ。げっぷ。」
ふぅ。
普段は絶対に飲むことはないこのモスコミュールというお酒が早くも回りだして僕はかわいい女の子を前にしていつもの2倍。
いや4倍は
堂々と喋ることができている。お酒の力はすごい。
が..正直なところ
早くもだいぶ酔ってきたな..
というか強いなこのお酒
バーに通い慣れているふりをして目に入ったこれを唐突に頼んでしまったが...
そもそも
お酒の名前はモスコミュールで合ってたっけ?
モスコミュール?モスコ..ミャール?
モスコ..
..てる?おじさん話し聞いてる?」
「あぁ、うん聞いてる聞いてる。瀬戸内寂聴さんのね。出家したってゆうのはね、泣ける、ほんとに。」
「そんな話してないよ。てかさぁなんでそもそも秋葉原に来ようと思ったの?渋谷とかでもよかったんじゃん。」
「いやぁなんていうかね。僕はチャラチャラしてる若者の街はどうも苦手なんだよ。真面目だけが取り柄だからさ。そんな僕には秋葉原が合うかなと思ってさ。」
「ふーん。でもさぁみんな上京するような人はどの街でもいいけど夢とか目標とかあるでしょ?ミュージシャンになるとか俳優になるとか。女の子だったら水商売とか風俗とか?
具体的におじさんは秋葉原でなに目指すの?」
「うん..なにって言われると..うん..なんていうんだろう..一言でいうと秋葉王..かな。」
「まきばおー?」
しかし
ともえちゃん..
とても可愛い女の子だな..
女の子の耐性があまりにも無さすぎる僕にとって街ゆく女性の九分九厘は恋愛対象になってしまうというのが現状ではあるが..
そんな僕には衝撃が強すぎるくらいともえちゃんはかわいい..
テラかわゆす..
「そ、そうゆうともえちゃんは..なんか..夢とかあるのかい?」
「夢かぁ..夢っていうか私もう一個仕事してるんだよね。デリヘルで。」
「ドリトル?」
「デリバリーヘルスだよ。お客さんとホテル行くの。つっても本番はしないけどね。」
「う、うん..練習だけだよね。」
「でもさぁたまあにヤラせてって言ってくる客とかライン交換しようとかしつこく言ってくる客とかいるからさぁ。そうゆうのはめんどくさいなって思うのね。あと恋愛感情持ってる勘違い客とか。」
「けど..まぁやってるってことはなにか理由があるからこそやっているんだよね?」
「お金のためかなぁ。それも稼いだお金で叶えたい夢とかがあるわけではないのね。だから私も別にないよ。夢は。だからまきばおー目指してるおじさんと一緒だね。」
「そ、そう..秋葉王ね..はは..」
ともえちゃんは帰り際にメッセージの書いたスタンプカードを渡してくれた。
「まきばおー目指してがんばってね*\(^o^)/*」
スタンプカードには
ともえちゃんのもうひとつの仕事デリバリーヘルスとやらの店のURLと連絡先が書かれていた。
10人いれば10人の
100人いれば100人の
人生の物語がある。
ともえちゃんにはともえちゃんの。
私には私の。
ライフストーリーが。
ともえちゃん...
僕絶対デリバリーするからね。
まきばおーって
あの
白いウマだよな...
案内された店内はバーというだけあってカウンターには色んなお酒が並び赤い照明で薄暗かった。
「これはね、遊びじゃないよ。僕はね、真剣なんだ。僕はこの秋葉原という街にすべて、だ。そうそう、じん、人生をね、かけているのだ..よ。げっぷ。」
ふぅ。
普段は絶対に飲むことはないこのモスコミュールというお酒が早くも回りだして僕はかわいい女の子を前にしていつもの2倍。
いや4倍は
堂々と喋ることができている。お酒の力はすごい。
が..正直なところ
早くもだいぶ酔ってきたな..
というか強いなこのお酒
バーに通い慣れているふりをして目に入ったこれを唐突に頼んでしまったが...
そもそも
お酒の名前はモスコミュールで合ってたっけ?
モスコミュール?モスコ..ミャール?
モスコ..
..てる?おじさん話し聞いてる?」
「あぁ、うん聞いてる聞いてる。瀬戸内寂聴さんのね。出家したってゆうのはね、泣ける、ほんとに。」
「そんな話してないよ。てかさぁなんでそもそも秋葉原に来ようと思ったの?渋谷とかでもよかったんじゃん。」
「いやぁなんていうかね。僕はチャラチャラしてる若者の街はどうも苦手なんだよ。真面目だけが取り柄だからさ。そんな僕には秋葉原が合うかなと思ってさ。」
「ふーん。でもさぁみんな上京するような人はどの街でもいいけど夢とか目標とかあるでしょ?ミュージシャンになるとか俳優になるとか。女の子だったら水商売とか風俗とか?
具体的におじさんは秋葉原でなに目指すの?」
「うん..なにって言われると..うん..なんていうんだろう..一言でいうと秋葉王..かな。」
「まきばおー?」
しかし
ともえちゃん..
とても可愛い女の子だな..
女の子の耐性があまりにも無さすぎる僕にとって街ゆく女性の九分九厘は恋愛対象になってしまうというのが現状ではあるが..
そんな僕には衝撃が強すぎるくらいともえちゃんはかわいい..
テラかわゆす..
「そ、そうゆうともえちゃんは..なんか..夢とかあるのかい?」
「夢かぁ..夢っていうか私もう一個仕事してるんだよね。デリヘルで。」
「ドリトル?」
「デリバリーヘルスだよ。お客さんとホテル行くの。つっても本番はしないけどね。」
「う、うん..練習だけだよね。」
「でもさぁたまあにヤラせてって言ってくる客とかライン交換しようとかしつこく言ってくる客とかいるからさぁ。そうゆうのはめんどくさいなって思うのね。あと恋愛感情持ってる勘違い客とか。」
「けど..まぁやってるってことはなにか理由があるからこそやっているんだよね?」
「お金のためかなぁ。それも稼いだお金で叶えたい夢とかがあるわけではないのね。だから私も別にないよ。夢は。だからまきばおー目指してるおじさんと一緒だね。」
「そ、そう..秋葉王ね..はは..」
ともえちゃんは帰り際にメッセージの書いたスタンプカードを渡してくれた。
「まきばおー目指してがんばってね*\(^o^)/*」
スタンプカードには
ともえちゃんのもうひとつの仕事デリバリーヘルスとやらの店のURLと連絡先が書かれていた。
10人いれば10人の
100人いれば100人の
人生の物語がある。
ともえちゃんにはともえちゃんの。
私には私の。
ライフストーリーが。
ともえちゃん...
僕絶対デリバリーするからね。
まきばおーって
あの
白いウマだよな...
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる