秋葉王

秋葉王それは..

秋葉王の定義。



日本一の電気街であるここ秋葉原でいかに楽しく遊ぶことができるか

オタクなのかヤンキーなのかギャル男なのかＢ-ＢＯＹなのかも関係無い。


秋葉原を1番愛することができたものが秋葉王として選ばれるのである。






いま考えた。よし、これにしよう。



時刻は早くも夕方に近づいてきた。


昼間の暑さもちとひいてきたな。







僕はメイドさんからたくさんの勇気をもらいました。


そう

こんな僕でも男として見てくれたんです..



カッコいいと


彼女作りなよと





ありがたい。





勇気湧いてきたよ。僕でも自信をもっていいんだって。


もうさー

福岡戻ってさぁ
また1からやり直そうかなあ。

また仕事さがしてさぁ

そんで今度はなんとか彼女つくってさぁ


当たり前にあるようなさぁ

幸せ

手に入れたいよ～。

でゆくゆくはさあ結婚なんかしちゃったりしてさ～。

子供産んだりしちゃってさぁ。

住宅ローン組んでさぁ。



よし、決めた。

福岡帰ろう。

もう秋葉王にならなくてもいいや。

いままで通りどこにでもいるような平凡なサラリーマンとして生きよ。

背伸びして秋葉王にならなくていいや。


てかそもそも秋葉王ってなんだ
誰が決めるんや？


まぁいいや。
そんで頑張って彼女つくろ。




ぢゃ、そうゆうわけで、帰りましょ～
JR秋葉原駅はどっちかな～～？？





「ねえお兄さん」



「お兄さんお兄..あぁ、わたし？」




メイドさんだ。


「うちのメイドカフェ寄って行きませんか？」








忘れていた



最後の砦


メイドカフェを忘れていた




秋葉原に来たのにメイドカフェに行かずに帰るなんて
ブラジルに行ったのにサンバを踊らずに帰るのと同じようなものだ。


なにしに来たのだ..






「うん。メイドカフェね。じゃあ行こうか。」



「やったぁ。もえもえ。ご主人さま一名さま入国しまーす。」


にゅ、にゅうこく..

なにやら無線で中の人に連絡をとばしたようだが..


もえもえとゆうのは何かの暗号だろうか...


わからない

メイドカフェの全貌がまったく掴めない...


まぁいいさ。

僕は男としての自信を取り戻しつつあるのだ。

たとえ人生初のメイドカフェがどんなものであろうと動じることはあるまい。

もうメイドさんには惑わされないぞ。









佐々木はるゆき
32歳。

彼女いない歴イコール年齢と同じと言っても過言ではないが


ここ秋葉原での最終決戦に
挑もうではないか！