草食系男子の旦那を誘惑してみました

ふくりあ

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看病

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どうもみなさん、おはこんばんにちわ。愛華です。

……風邪をひきました。

「うぅっ……しんどい……」

ベッドの上に寝転がりながら唸っていると、横に座って作業をしていたみっちーがハッと鼻で笑った。

「バカは風邪をひかないって迷信だったんだね」

「待って、愛する妻が病に倒れているんだよ?もう少し労わろう?」

相変わらず変なタイミングでドSになるんだから……ああ萌える……でも鼻血出す前に口からキラキラ吐きそう……

「良かったじゃん、天才って証明されたんだし。ほら、氷枕作ってあげたから、これ頭の下にやって寝な」

「お母さん……ありがとう……」

「えっ、大丈夫?ついに菌が頭に来た?」

「ごめんなさい冗談です」

みっちーにガチトーンで心配されたので、私は大人しく寝ます。

使っていた枕を退けて、代わりに氷枕(みっちー作)を置いて頭を乗せると、思ってた以上に気持ち良かった。頭の高さも良いし、さすがお母さ……じゃなくて、嫁……でもないですね、旦那ですね。安心してください、これが私の普通です。決して風邪の菌で頭が逝った訳ではありません。

ああ段々瞼が重くなってきたよパトラッシュ!

「目閉じてたらそのうち眠くなるよ……おやすみ、愛華」

チュッ、というリップ音が上から聞こえて、驚いて目を開くと、すぐ近くにみっちーの顔が見えた。

「なっ……!」

「口にするのは、風邪が治ってからね?今はここで我慢して」

そう言って寝室を出て行くみっちーを、呆然としながら見届けたあと、私は熱くなった額を氷枕に押し付けた。

「逆効果だわバカ……寝れないっつーの……」
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