草食系男子の旦那を誘惑してみました

ふくりあ

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イチャつきたい2

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コンマ1秒で考えた文面を脳内でリピートしていると、視界がふわっと戻ってきてみっちーの瞳を認識した。

「ねぇ、俺の方見てよ」

「おわぁっ!?」

「カレーが煮込み終わるまで遊ぼうねー?」

出ました、いたずらっ子みっちー。可愛い萌える無理しんどい(語彙力)

照れすぎて熱くなってきた頬にみっちーの左手が添えられて、コツンと額がくっついた。それから右手で服越しに胸元を触られて、頭が真っ白になった。

「んっ……」

「またブラしないでワンピース着ちゃったんだ?家の中だから許すけど、うっかりこのまま外出たりしないでよね。それとも……」

「あっ」

「……わざと?」

鋭い視線に刺されて身動きが取れない。てかこの体勢恥ずかしすぎる……身長差10cmだけどみっちーが猫背の所為でとにかく目線が近いのやめてほしい。頼むから背筋伸ばしてくれ。私の心臓が持ちませぬ。

あ、外出予定の無い土曜日は基本ノーブラでワンピースですね(微笑み)

「うぅっ……こうでもしないと襲ってこないでしょ……っ!」

「待ってたの?」

「そりゃあ待つよ!新婚なんだから!」

思い切って本音を叫ぶと、一瞬驚いた目をしたみっちーの口許が僅かに緩んだ。

「へぇ、それは嬉しいな……っと」

「っ!?」

胸元を触っていた右手が腰の辺りに移動し、体が引き寄せられて密着する。唇も塞がれて呼吸が辛い……死にそう(いろんな意味で)

いやあの、カレー出来上がるまでイチャつきたいとか思った私がバカでした。反省してます。だからお願いです。今すぐ離れてください。心臓がバクバクいってて気絶しそう(瀕死)

「ふはっ、そんな顔しなくてもカレーはちゃんと出来上がるよ?」

数分間程キスしたあと唇をぺろっと舐めながら、みっちーは余裕そうに笑みを浮かべた。

「んぁ?……っと今の無し無し、聞かなかった事にして。それで、どゆこと?」

聞き返した瞬間、台所からピーッとタイマーの音がした。もう30分経ったのか……早かったような遅かったような。

「カレー見てくるね」

みっちーはクシャッと私の頭を撫でてから台所へ行ってしまった。その様子をぼんやりと眺めながら私は自分の頬に両手で触れてみた。僅かに彼の温もりが残っていたが、殆ど自身が熱を帯びている。

「……やっぱ、イチャつくのはベッドの上だけでいいや」
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