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120 17歳 revisit あの国… ③
「えっ⁉」
僕の胸元を飾るいつかシャリムがくれた黒水晶のペンダント。
僕の叫びに共鳴したその黒水晶からモクモクと煙が立ち上がっていく。
「何の真似だ!アウルよ、さっさとやってしまえ!」
「そうはさせない…!」
「シャリム!」
煙の中から現れたのは野良闇魔法使いのシャリムだ!彼のその双眸はじっと僕の胸元を見据えている。
「シャツが…!イソヒヨドリ…何されたの…」
「ううっ…聞かないでシャリム…」
「…イシヒヨドリ…」ユラリ…
「それよりあいつはあのクソじじいに作られた闇魔法使いだ!お願い!あいつを何とかして!僕は王子を助けなきゃ!」
「分かった…。よくも僕のイソヒヨドリに…お前殺す…」
「お、お前はシャリム!シャリムなのか!」
シャリムの登場に俄然喜んだのが絨毯ジジイだ。性懲りもなくこいつ…まだ諦めて無かったのか!
「フフフ…、丁度いい。今度こそ逃がさぬ!アウル!あいつは生きて捕らえよ!」
「…五月蠅い…!お前も後で殺してやる…」
そう言い捨てた直後、シャリムの足元に現れたブラックホール。アウルを引きずり込もうとするシャリムに、僕は咄嗟に腕から引き抜いた愛用のブレスレットを握らせた。
「シャリム!それを持ってって!僕だと思って!」
誕生日にヴォルフがくれた二つの石。
一つは紫のアメシスト。絆を深める愛の石。そして一つは石英。強い浄化の力を持つ、未来へ進むためのパワーストーン!お願い!僕の代わりにシャリムを護って!
シャリムと闇魔法使いの消えた広間で僕に向かって放たれるのは魔導士たちのちゃちな攻撃。
「何だこれ?上から重力かけてんのかな?ヤメロ!身長が縮む!ふんっ!」
一発解除だ!
「おのれ…、王子の身がどうなっても良いのか!」
「闇魔法使いさえ居なきゃこっちのもんだ!目には目を歯には歯を!」
「何を言っている!」
「人質には人質をだ!『フレア!』」
闇魔法使いをシャリムが引き受けてくれたことでフリーになった僕は無敵だ!数々の蛮行、怒髪天衝くとはまさにこのこと!
「こ、これはなんだ!な、何をした!」
目の前には真っ赤な炎で出来た一本の円柱。その中央には盾を過信するあまり高みの見物を決め込んでいた愚かな皇帝の姿がある。
「馬鹿な…、な、何故あの盾を超えた!」
「狂魔力の真価を見縊ってもらっちゃ困るよ。あんな薄っぺらい楯、暖簾かと思っちゃった」
正確にはリミッター解除の真価だけどね。
「ハディード!我を助けよ!早くするのだ!あああ!熱い!熱いぞ!」
「おのれ!炎を消せ!消すのだ!王子がどうなっても良いのか!」
「そりゃこっちの台詞だ。言っとくけどシャリムが対峙してる今、闇魔法使いはお前を助けに来ない!諦めろ!ああ安心して?交渉材料である人質に危害は加えない。先ずは髪や服からだ。ハディード!皇帝の命が惜しければ指一本動かすな!ここにいる全員だ!」
「い、言う通りにせよ!!!」
闇魔法使いアウルは魔道具に与えていた魔力の大部分を自身に戻していった。つまりここに残った魔導士は雑魚中の雑魚!
「見ろ!これが本物の重力魔法だ!『重力!』」
「うわぁぁぁあ!」
「か、身体が地面にめり込む!」
「押しつぶされる!」
「闇魔法の援護が無けりゃお前らなんか蟻も同然!死にたくなきゃそこで潰れてろ!」
「う、うぐぅ…」
これで目の前には僕の怒りに触れたジジイが一人。金と権威で全てをねじ伏せてきた下劣な男は、今こそ僕のフルカンストフルスキルの前にひれ伏すのだ!
「お、お前は王子を見捨てるつもりか…わしがアウルに命じなければ奴らは浮世に戻れぬぞ!」
「戻せるさ。僕のフルスキルに不可能は無い」
「な、何!?」
「その僕が何故お前を真っ先に仕留めないか、その理由がわかるか?」
「何が言いたい…」
「お前の息の根を止めるのはシャリムだからだ!彼の受けた心の傷、彼の母親の無念、その身体に刻んでから地獄に落ちろ!」
「馬鹿なことを!わしの最高傑作アウルがあんな瓦礫置き場の小僧などに負けるものか!わしを今ここで殺さなかったことを後悔するぞ!」
「黙れ!『地獄の業火!』」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「いいか、インフェルノの業火は簡単にお前をケシ炭にしない。重ねた罪の重さだけ炎に焼かれる。シャリムが戻るまでその中で自分の罪と向き合うがいい!」
真っ暗だった大広間は二つの火柱によって煌々と照らされている。
雑魚魔導士はとっくに全員気を失っている。誰かが駆けつけたとしてもこの炎を消火できる者など皆無!
ゲスマンへのお仕置きは後だ。今は王子の救出が先!急げ!
「浮世に戻れぬ」奴の言葉が意味するのは彼らが異空間に居るという事実。
閉じ込めたのは闇魔法の使い手アウル、なら恐らく二人は闇の中。
「『プリズム!』」
この『プリズム』は僕の持つ光魔法系探索スキルによる魔法である。
暗闇でこそ真価を示す七色の光、それはスペクトル解析により、例えどれ程僅かな状態の異常でも必ず見つけ出す優れモノ。おっと、これ以上追及してはいけないよ?
便利な反面、非常ーーーに魔力消費量の多い大変コスパの悪い魔法でもある。…常人ならば。
さっきから大魔法の連発で些かお疲れではあるものの、まだまだ余力はある。なんたって魔力量200オーバーの狂魔力。そう!狂魔力とフルカンストの相性と言ったら…もう最凶!
「見つけた!」
宮殿中を探しまくってようやく見つけたそこは…、あの薄暗い広間とは違う本物の玉座の間。
鮮やかな壁画と黄金の玉座。
藍色の美しいピラスターの狭間には恐ろしく不似合いな一枚の大きな絵が飾られている。
描かれているのは真っ黒いキャンバスの中にうっすらと浮かぶ死刑執行人…
執行人の前に跪くのがあの二人っていうことか。なんて悪趣味な…
さてどうする…。絵画に描かれているのが死刑執行人であるのなら、それを止めるには…
「『恩赦』」
本来ゲームトップ画面でのみ手に入れられる課金アイテム、アンチ魔法である『恩赦』。
当然この世界で手に入れるのは諦めていたわけだが、なんと!トラキアの『クーザ』製造拠点を爆破した翌朝、目が覚めたら手の中に握りしめていたのだ。恩赦なだけに、善行が天元突破したから与えられたのではないかと考えている。
このアイテムはうっかりゲージをオールレッドにしてしまったうえセーブも効かない時の救済アイテムである。
ほら、エンド間際でやり直し…とか「そりゃないよ…」って時もあるじゃん?
そこそこお値段するだけあって光魔法系上級スキルによる『天罰』でさえ無効に出来る強力なアンチアイテムなのだが、死刑執行に恩赦を与えたらどうなる?…執行停止だ!
「はいビンゴ!」
ドロリと溶けた真っ黒な絵の具の中からは…意識の無い二人の王子が飛び出していた。
僕の胸元を飾るいつかシャリムがくれた黒水晶のペンダント。
僕の叫びに共鳴したその黒水晶からモクモクと煙が立ち上がっていく。
「何の真似だ!アウルよ、さっさとやってしまえ!」
「そうはさせない…!」
「シャリム!」
煙の中から現れたのは野良闇魔法使いのシャリムだ!彼のその双眸はじっと僕の胸元を見据えている。
「シャツが…!イソヒヨドリ…何されたの…」
「ううっ…聞かないでシャリム…」
「…イシヒヨドリ…」ユラリ…
「それよりあいつはあのクソじじいに作られた闇魔法使いだ!お願い!あいつを何とかして!僕は王子を助けなきゃ!」
「分かった…。よくも僕のイソヒヨドリに…お前殺す…」
「お、お前はシャリム!シャリムなのか!」
シャリムの登場に俄然喜んだのが絨毯ジジイだ。性懲りもなくこいつ…まだ諦めて無かったのか!
「フフフ…、丁度いい。今度こそ逃がさぬ!アウル!あいつは生きて捕らえよ!」
「…五月蠅い…!お前も後で殺してやる…」
そう言い捨てた直後、シャリムの足元に現れたブラックホール。アウルを引きずり込もうとするシャリムに、僕は咄嗟に腕から引き抜いた愛用のブレスレットを握らせた。
「シャリム!それを持ってって!僕だと思って!」
誕生日にヴォルフがくれた二つの石。
一つは紫のアメシスト。絆を深める愛の石。そして一つは石英。強い浄化の力を持つ、未来へ進むためのパワーストーン!お願い!僕の代わりにシャリムを護って!
シャリムと闇魔法使いの消えた広間で僕に向かって放たれるのは魔導士たちのちゃちな攻撃。
「何だこれ?上から重力かけてんのかな?ヤメロ!身長が縮む!ふんっ!」
一発解除だ!
「おのれ…、王子の身がどうなっても良いのか!」
「闇魔法使いさえ居なきゃこっちのもんだ!目には目を歯には歯を!」
「何を言っている!」
「人質には人質をだ!『フレア!』」
闇魔法使いをシャリムが引き受けてくれたことでフリーになった僕は無敵だ!数々の蛮行、怒髪天衝くとはまさにこのこと!
「こ、これはなんだ!な、何をした!」
目の前には真っ赤な炎で出来た一本の円柱。その中央には盾を過信するあまり高みの見物を決め込んでいた愚かな皇帝の姿がある。
「馬鹿な…、な、何故あの盾を超えた!」
「狂魔力の真価を見縊ってもらっちゃ困るよ。あんな薄っぺらい楯、暖簾かと思っちゃった」
正確にはリミッター解除の真価だけどね。
「ハディード!我を助けよ!早くするのだ!あああ!熱い!熱いぞ!」
「おのれ!炎を消せ!消すのだ!王子がどうなっても良いのか!」
「そりゃこっちの台詞だ。言っとくけどシャリムが対峙してる今、闇魔法使いはお前を助けに来ない!諦めろ!ああ安心して?交渉材料である人質に危害は加えない。先ずは髪や服からだ。ハディード!皇帝の命が惜しければ指一本動かすな!ここにいる全員だ!」
「い、言う通りにせよ!!!」
闇魔法使いアウルは魔道具に与えていた魔力の大部分を自身に戻していった。つまりここに残った魔導士は雑魚中の雑魚!
「見ろ!これが本物の重力魔法だ!『重力!』」
「うわぁぁぁあ!」
「か、身体が地面にめり込む!」
「押しつぶされる!」
「闇魔法の援護が無けりゃお前らなんか蟻も同然!死にたくなきゃそこで潰れてろ!」
「う、うぐぅ…」
これで目の前には僕の怒りに触れたジジイが一人。金と権威で全てをねじ伏せてきた下劣な男は、今こそ僕のフルカンストフルスキルの前にひれ伏すのだ!
「お、お前は王子を見捨てるつもりか…わしがアウルに命じなければ奴らは浮世に戻れぬぞ!」
「戻せるさ。僕のフルスキルに不可能は無い」
「な、何!?」
「その僕が何故お前を真っ先に仕留めないか、その理由がわかるか?」
「何が言いたい…」
「お前の息の根を止めるのはシャリムだからだ!彼の受けた心の傷、彼の母親の無念、その身体に刻んでから地獄に落ちろ!」
「馬鹿なことを!わしの最高傑作アウルがあんな瓦礫置き場の小僧などに負けるものか!わしを今ここで殺さなかったことを後悔するぞ!」
「黙れ!『地獄の業火!』」
「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
「いいか、インフェルノの業火は簡単にお前をケシ炭にしない。重ねた罪の重さだけ炎に焼かれる。シャリムが戻るまでその中で自分の罪と向き合うがいい!」
真っ暗だった大広間は二つの火柱によって煌々と照らされている。
雑魚魔導士はとっくに全員気を失っている。誰かが駆けつけたとしてもこの炎を消火できる者など皆無!
ゲスマンへのお仕置きは後だ。今は王子の救出が先!急げ!
「浮世に戻れぬ」奴の言葉が意味するのは彼らが異空間に居るという事実。
閉じ込めたのは闇魔法の使い手アウル、なら恐らく二人は闇の中。
「『プリズム!』」
この『プリズム』は僕の持つ光魔法系探索スキルによる魔法である。
暗闇でこそ真価を示す七色の光、それはスペクトル解析により、例えどれ程僅かな状態の異常でも必ず見つけ出す優れモノ。おっと、これ以上追及してはいけないよ?
便利な反面、非常ーーーに魔力消費量の多い大変コスパの悪い魔法でもある。…常人ならば。
さっきから大魔法の連発で些かお疲れではあるものの、まだまだ余力はある。なんたって魔力量200オーバーの狂魔力。そう!狂魔力とフルカンストの相性と言ったら…もう最凶!
「見つけた!」
宮殿中を探しまくってようやく見つけたそこは…、あの薄暗い広間とは違う本物の玉座の間。
鮮やかな壁画と黄金の玉座。
藍色の美しいピラスターの狭間には恐ろしく不似合いな一枚の大きな絵が飾られている。
描かれているのは真っ黒いキャンバスの中にうっすらと浮かぶ死刑執行人…
執行人の前に跪くのがあの二人っていうことか。なんて悪趣味な…
さてどうする…。絵画に描かれているのが死刑執行人であるのなら、それを止めるには…
「『恩赦』」
本来ゲームトップ画面でのみ手に入れられる課金アイテム、アンチ魔法である『恩赦』。
当然この世界で手に入れるのは諦めていたわけだが、なんと!トラキアの『クーザ』製造拠点を爆破した翌朝、目が覚めたら手の中に握りしめていたのだ。恩赦なだけに、善行が天元突破したから与えられたのではないかと考えている。
このアイテムはうっかりゲージをオールレッドにしてしまったうえセーブも効かない時の救済アイテムである。
ほら、エンド間際でやり直し…とか「そりゃないよ…」って時もあるじゃん?
そこそこお値段するだけあって光魔法系上級スキルによる『天罰』でさえ無効に出来る強力なアンチアイテムなのだが、死刑執行に恩赦を与えたらどうなる?…執行停止だ!
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