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166 18歳 let's play ダンジョンランド
今日はウエストエンドの子供たちがこのランカスターへと到着する日。
僕は子供たちを出迎えるため、アルバートをローランドに丸投げして単身駅までやって来ていた。
誤解の無いよう言っておくけどこれは領主としての大事なお務めだから。ホントだよ?
駅からランドまでを移動する乗合馬車では、怖がることも隠れることも無く、みんな興味津々、身を乗り出して街中の様子を眺めている。
ウエストエンドは少しばかり異質だからね。ここはいわゆる一般的な領であり領都。社会を知るのにちょうどいい機会だろう。
そしてランドへと近づくにつれ、その目抜き通りには多くはなくとも獣人の顔がチラホラ…
ここはランド内キャストが呼び水となり、他領や王都に先駆け獣人の雇い入れに積極的だったのだ。なにしろ次期領主がコリンだし。
その乗合馬車なんだけどね…
うっかり気軽に「僕も一緒に乗ってこうかな」なんて言っちゃったもんだから僕の膝に誰が座るかという、大変困った争いが勃発しちゃって…、いやー、申し訳ない。ニヤニヤ
「レジー様、お顔が大変ですよ?」
「そ、そう?」
結局いつも押しの強いパンダさんが優勢かと思いきや…、おそらくは長毛種であろうネコ獣人の子が思いっきりシャーしてその場所を勝ち取っていた。かわいいったらありゃしない。
「見てよウィル。耳から毛が躍ってるの」
「本当ですね。触っていいかな…」
「やっ!」シャー
「ひゃっ!」
「ダメだって」
「うぅ…」
とまぁ、思いっきり乗合馬車を満喫してランドに到着すると、獣人の子もそうでない子も無垢な瞳がそれはもうキラキラキラキラ…うーん、眼福。
「僕はこのランカスター公爵領統治代理人であるランカスター侯爵家の嫡男コリン。僕を覚えている子は居ますか?」
「おぼえてるー!」
「コリンさまー!」
「ふふ。さぁ皆さん、今日は一日自由に遊んで下さいね。各班には一人づつ従士の方が付いていますので必ず指示は守ること。いいですか?」
「「「ハーイ」」」
ここに来た当初を思うとずいぶんらしく振舞えるようになってきたコリン。
その姿をウィルもニコニコと見守っている。
「ウィルも今日は存分に遊んでおいでよ。僕はどうせアルバートたちと居るから護衛も従者も十分だし。ほら、コリンのところに行ってきたら?」
「でもコリンはフェリクス様と一緒ですから。大丈夫です。ぼく昨夜はコリンの部屋で泊りましたし」
「うーん、でも…」
「ウィル、じゃあ俺と行くか?」
「お、オスカー様…!」
ここでまさかの助け舟。って言っても多分オスカーは何にも考えてないんだろうけど。
大らかで気安いオスカーにはウィルも話しやすそうだし…うってつけかな。
「良いですけど…無茶苦茶しないでくださいね。僕オスカー様の体力には付き合えませんからね」
「いいから来いってウィル。ほら行くぞ」
腕を取られて連行されていくウィル。あれはあれで…微笑ましい?
「レジー、ウィルはずいぶんオスカーに懐いているんだね」
「何だかんだで一番ウエストエンドの屋敷に泊まり込んでるのはオスカーだから。ポーカーとかも教えてもらったって言ってたし。ボロ負けしたらしいけど」
「ふふ、オスカーは勝負事には手を抜かないんだよ。私もポーカーは得意な方なのだが…彼には勝てなかった」
「奴には勝負運がある。尋常じゃないほどのな」
良く知ってるよ、身をもって…。じゃんけんすら勝てたためしがない程に…
「そんなことよりレジナルド、アルバートに聞いたのだが君はナバテアをどうするつもりだ。聞かせてもらおう」
はぁ?こんなファンタジーな場所で、ローランドってば空気の読めない…
まあ言っちゃえば、どこもかしこもファンタジーな場所だけど?
気を利かせたアルの従者が大量のドリンクと軽食を屋台から運んでくる。これはもうパワーランチをさせる気マンマンじゃないか。
仕方ないので語って聞かせた。壮大なる僕の海鮮への飽くなき情熱を。
「とまあ、そんな感じであそこを空けてもらうのが一番いいかなって。どうしても専用の漁場が欲しくて」
「…簡単に言うね、君は…」
「まさか本気で世界征服を企んでいたとは…君を見縊っていたよ」
しないっての。失礼な。
「ねぇレジー、仮にあの国を征服したとして」
「征服じゃないって」
「ベルト地帯はどうする気だい?どちらにせよ迂回をしなければ行き来は…」
ふっふっふっ。そう来ると思ってたよ。
その点は既に考えてある。それもとびきりナイスなアイデア付きで。
ベルト地帯…。そこは危険と安心が表裏一体になった僕にとっての遊技場。
多くのSSS魔獣が封印されし危険地帯でありながら、その瘴気ゆえにSSSダンジョンが生まれ高濃度の魔石が産出されるという、僕にとってはまさに錬金箱。それがベルト地帯である。
ナバテア側はナバテアが、クラレンス側はクラレンスが、各々国の為に仕方なく封印を施しているが、有事の際における責任問題を考え、お互いあのエリアに関して所有権は放棄しているのが実情だ。
つまりあそこはどの国にも属さない、それでいて実質フルカンストフルスキル様のモノと言っても過言ではない独占エリア!
使い方次第でどうとでも出来そうなベルト地帯。
そのためにも先ずはもう一つの隣接国であるナバテアを手中に、いや、…どいていただく必要がある。
これはあれだ。街作りをしていた時にそこそこ出来上がった状態で「あ…、この区画狭い…」とか思ったときにデータ丸ごと移行して区画やマップを変更したアレに似ている。
つまりナバテアを丸ごと邪魔にならない場所まで移しちゃおうって魂胆だ。エルフの自然制御まで手に入れた今の僕ならそれも可能なんじゃないかと確信している。
「考えはある。けどそれはまだ口にしていい段階じゃない。」
僕は有言実行の男だよ。つまり実行可能になるまで口にはしない。
ね?なかなか男らしいでしょ?
僕は子供たちを出迎えるため、アルバートをローランドに丸投げして単身駅までやって来ていた。
誤解の無いよう言っておくけどこれは領主としての大事なお務めだから。ホントだよ?
駅からランドまでを移動する乗合馬車では、怖がることも隠れることも無く、みんな興味津々、身を乗り出して街中の様子を眺めている。
ウエストエンドは少しばかり異質だからね。ここはいわゆる一般的な領であり領都。社会を知るのにちょうどいい機会だろう。
そしてランドへと近づくにつれ、その目抜き通りには多くはなくとも獣人の顔がチラホラ…
ここはランド内キャストが呼び水となり、他領や王都に先駆け獣人の雇い入れに積極的だったのだ。なにしろ次期領主がコリンだし。
その乗合馬車なんだけどね…
うっかり気軽に「僕も一緒に乗ってこうかな」なんて言っちゃったもんだから僕の膝に誰が座るかという、大変困った争いが勃発しちゃって…、いやー、申し訳ない。ニヤニヤ
「レジー様、お顔が大変ですよ?」
「そ、そう?」
結局いつも押しの強いパンダさんが優勢かと思いきや…、おそらくは長毛種であろうネコ獣人の子が思いっきりシャーしてその場所を勝ち取っていた。かわいいったらありゃしない。
「見てよウィル。耳から毛が躍ってるの」
「本当ですね。触っていいかな…」
「やっ!」シャー
「ひゃっ!」
「ダメだって」
「うぅ…」
とまぁ、思いっきり乗合馬車を満喫してランドに到着すると、獣人の子もそうでない子も無垢な瞳がそれはもうキラキラキラキラ…うーん、眼福。
「僕はこのランカスター公爵領統治代理人であるランカスター侯爵家の嫡男コリン。僕を覚えている子は居ますか?」
「おぼえてるー!」
「コリンさまー!」
「ふふ。さぁ皆さん、今日は一日自由に遊んで下さいね。各班には一人づつ従士の方が付いていますので必ず指示は守ること。いいですか?」
「「「ハーイ」」」
ここに来た当初を思うとずいぶんらしく振舞えるようになってきたコリン。
その姿をウィルもニコニコと見守っている。
「ウィルも今日は存分に遊んでおいでよ。僕はどうせアルバートたちと居るから護衛も従者も十分だし。ほら、コリンのところに行ってきたら?」
「でもコリンはフェリクス様と一緒ですから。大丈夫です。ぼく昨夜はコリンの部屋で泊りましたし」
「うーん、でも…」
「ウィル、じゃあ俺と行くか?」
「お、オスカー様…!」
ここでまさかの助け舟。って言っても多分オスカーは何にも考えてないんだろうけど。
大らかで気安いオスカーにはウィルも話しやすそうだし…うってつけかな。
「良いですけど…無茶苦茶しないでくださいね。僕オスカー様の体力には付き合えませんからね」
「いいから来いってウィル。ほら行くぞ」
腕を取られて連行されていくウィル。あれはあれで…微笑ましい?
「レジー、ウィルはずいぶんオスカーに懐いているんだね」
「何だかんだで一番ウエストエンドの屋敷に泊まり込んでるのはオスカーだから。ポーカーとかも教えてもらったって言ってたし。ボロ負けしたらしいけど」
「ふふ、オスカーは勝負事には手を抜かないんだよ。私もポーカーは得意な方なのだが…彼には勝てなかった」
「奴には勝負運がある。尋常じゃないほどのな」
良く知ってるよ、身をもって…。じゃんけんすら勝てたためしがない程に…
「そんなことよりレジナルド、アルバートに聞いたのだが君はナバテアをどうするつもりだ。聞かせてもらおう」
はぁ?こんなファンタジーな場所で、ローランドってば空気の読めない…
まあ言っちゃえば、どこもかしこもファンタジーな場所だけど?
気を利かせたアルの従者が大量のドリンクと軽食を屋台から運んでくる。これはもうパワーランチをさせる気マンマンじゃないか。
仕方ないので語って聞かせた。壮大なる僕の海鮮への飽くなき情熱を。
「とまあ、そんな感じであそこを空けてもらうのが一番いいかなって。どうしても専用の漁場が欲しくて」
「…簡単に言うね、君は…」
「まさか本気で世界征服を企んでいたとは…君を見縊っていたよ」
しないっての。失礼な。
「ねぇレジー、仮にあの国を征服したとして」
「征服じゃないって」
「ベルト地帯はどうする気だい?どちらにせよ迂回をしなければ行き来は…」
ふっふっふっ。そう来ると思ってたよ。
その点は既に考えてある。それもとびきりナイスなアイデア付きで。
ベルト地帯…。そこは危険と安心が表裏一体になった僕にとっての遊技場。
多くのSSS魔獣が封印されし危険地帯でありながら、その瘴気ゆえにSSSダンジョンが生まれ高濃度の魔石が産出されるという、僕にとってはまさに錬金箱。それがベルト地帯である。
ナバテア側はナバテアが、クラレンス側はクラレンスが、各々国の為に仕方なく封印を施しているが、有事の際における責任問題を考え、お互いあのエリアに関して所有権は放棄しているのが実情だ。
つまりあそこはどの国にも属さない、それでいて実質フルカンストフルスキル様のモノと言っても過言ではない独占エリア!
使い方次第でどうとでも出来そうなベルト地帯。
そのためにも先ずはもう一つの隣接国であるナバテアを手中に、いや、…どいていただく必要がある。
これはあれだ。街作りをしていた時にそこそこ出来上がった状態で「あ…、この区画狭い…」とか思ったときにデータ丸ごと移行して区画やマップを変更したアレに似ている。
つまりナバテアを丸ごと邪魔にならない場所まで移しちゃおうって魂胆だ。エルフの自然制御まで手に入れた今の僕ならそれも可能なんじゃないかと確信している。
「考えはある。けどそれはまだ口にしていい段階じゃない。」
僕は有言実行の男だよ。つまり実行可能になるまで口にはしない。
ね?なかなか男らしいでしょ?
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