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15 気持ちいい事? ※R18
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「服を脱がせてもいいかいルーイ…」
「…オチューシャするんだもんね?いいよ。」
「オチュ…」
「どこにするの?やっぱりお尻?」
「おし…あ、ああルーイ…」
どうやら知識だけは与えられているらしいルーイ。悲しめばいいのか喜べばいいのか…
そうだ。私は単純に己の感情だけで事へと至るつもりでいたが…、監禁され長い間苦しんできたルーイ、そのルーイに私は何をするつもりでいたのか…
「ルーイ、やはり今日は途中までにしよう。私にはとても出来ない。かわいいルーイにそんな非道な真似は…」
「ヒドウ…」
つまりその、暴走しない自信がない…
「オチューシャ痛いもんね…。うんわかった。じゃあ今日は…何するの?」
「…良い子だ、今日は気持ちの良いことだけにしよう。大丈夫だルーイ。それでも少しは落ち着くはず。その…」
発情は…
「気持ちいい事?わーい!」
ああ…、目をキラキラさせて無邪気に喜ぶルーイ。のしかかる期待…。この瞬間全ては私の手に委ねられた。これほどまでに心を許してくれているのだ。きっと上手くいくと、私はそう信じる!
「おいでルーイ…」
「はーい、あれ?そんなとこ触ってどうするの?」
「そ、それは…、あー、ルーイ、今から気持ちの良いことをするから黙って感じるといい」
「…ん…!」
言われたようにぎゅっと口を閉ざす素直なルーイ。だがその唇は時がたつにつれ私の手に合わせて可愛い声を紡ぎ出す。
「あんっ」
「いやかい?」
「くすぐったい…」
「じゃあこれは?」
「やんっ」
「どう?」
「変な感じ…」
「ふふ」
「グレアムさんは身体中にチューするんだね…」
「当然だ。気持ちよくすると言ったろう?」
私はルーイの声をあげたポイントをことさら念入りに愛していく。
その度にあがる小さな嬌声。子供のような無邪気さの中に野性的な艶を含んだルーイの表情…、それを見て湧き上がるなんとも言い難いこの感情に何と名をつければいいのか…!
今までの誰とも違う…、いや、宿屋の男娼と比べるのが間違っている!だが、これほど私を欲情させるこの、この、これはっ!
こ、これが獣人…!
「ひゃぁぁん!そこも触っちゃうの?」
「むしろ一番大切な場所だ」
「そうなんだ…、あ、ああん!なにこれ…」
きゅ…と握りこむと驚いたようにしがみつく。そのままゆっくり動かすとびくりと震え身じろぐルーイ。頬を上気させ荒い息を吐き、ああ…、こんな大人びた顔も出来るのだな…たまらない…。
「あああんっ!ダメェ!なんかきちゃうー!」
「構わない!何度でもいかせてやるから出しなさい!」
その瞬間手のひらを濡らす生暖かいルーイの蜜…。果てた…、とその時、部屋中に充満したのはなんとも言えない、先程までとは比べのにもならぬ
身体中に絡み付くような甘い匂い…!
ルーイは「最近部屋が甘酸っぱい」と言っていた。
あれが私の発情臭気だと言うならこれはまさか…
ルーイの発情臭気!
ドクターの言葉が頭をよぎる…。「相手の発情臭気を敏感に察知し己自身も発情させるのだよ」ではその反対もあり得るのでは無いか?
不味い!これを吸ったら…!本能が叫ぶ。今すぐ部屋を出なければ!
「初めてでびっくりしたけど気持ち良かった!ねえねえグレアムさん、あれ何?ナデナデもう終わり?」
「ま、待ちなさい…。取り敢えず水を持ってきてやろう…」
ガシッ!
「今いらない。それよりもっとナデナデして」
「ルッ!あ、い、その、では一旦換気を…」
グイッ!
「いいから早く」
「だが」
ギュゥゥゥl!
「早く!」
「ル、ルーイ!!!」
「キュゥゥゥゥゥ!!!!」
波乱の夜が明け目が覚めた翌朝…。
「ルーイ…?」
もぬけの殻だと!
正直…、やりすぎたという自覚はある。だからこそ今日一日、ルーイはベッドから起きられないだろう…そう考えていたというのに、一体どこへ…。
ああ。健気なルーイのことだ。きっと今朝もまた卵を茹でにキッチンへ行ったに違いない。
「ルーイここか?」
居ないだと?
では用を足しに行ったのだろうか?だがルーイは決まった手洗いしか使わない。どこに居ようとと必ず自室横の隅にある小さな手洗いを目指して戻っていく。その手洗いに姿は無い…。ではどこに…?ま、まさか…、いや待て、そんな訳は…、だがそれなら何故ルーイは居ない?ああ!
「グレアム居るか」
無作法に開けられた正面扉から聞こえる声はレイモンド。限られた人物しか信用しない私にとって、懐に入れた人物に礼儀など求めはしない。だからこその無作法なのだが、だからと言ってこんな早朝に…?
「こんな早くに一体何だ」
「…お前一体ルーイに何をした」
「何の話だ…」
ルーイ。その名に思わず嫌な予感がよぎる…。
「朝早くにルーイが来た。今マシューが話を聞いているが…、事と次第によってはただじゃ置かない!」
ああ!ルーイ!何故だ!
「…オチューシャするんだもんね?いいよ。」
「オチュ…」
「どこにするの?やっぱりお尻?」
「おし…あ、ああルーイ…」
どうやら知識だけは与えられているらしいルーイ。悲しめばいいのか喜べばいいのか…
そうだ。私は単純に己の感情だけで事へと至るつもりでいたが…、監禁され長い間苦しんできたルーイ、そのルーイに私は何をするつもりでいたのか…
「ルーイ、やはり今日は途中までにしよう。私にはとても出来ない。かわいいルーイにそんな非道な真似は…」
「ヒドウ…」
つまりその、暴走しない自信がない…
「オチューシャ痛いもんね…。うんわかった。じゃあ今日は…何するの?」
「…良い子だ、今日は気持ちの良いことだけにしよう。大丈夫だルーイ。それでも少しは落ち着くはず。その…」
発情は…
「気持ちいい事?わーい!」
ああ…、目をキラキラさせて無邪気に喜ぶルーイ。のしかかる期待…。この瞬間全ては私の手に委ねられた。これほどまでに心を許してくれているのだ。きっと上手くいくと、私はそう信じる!
「おいでルーイ…」
「はーい、あれ?そんなとこ触ってどうするの?」
「そ、それは…、あー、ルーイ、今から気持ちの良いことをするから黙って感じるといい」
「…ん…!」
言われたようにぎゅっと口を閉ざす素直なルーイ。だがその唇は時がたつにつれ私の手に合わせて可愛い声を紡ぎ出す。
「あんっ」
「いやかい?」
「くすぐったい…」
「じゃあこれは?」
「やんっ」
「どう?」
「変な感じ…」
「ふふ」
「グレアムさんは身体中にチューするんだね…」
「当然だ。気持ちよくすると言ったろう?」
私はルーイの声をあげたポイントをことさら念入りに愛していく。
その度にあがる小さな嬌声。子供のような無邪気さの中に野性的な艶を含んだルーイの表情…、それを見て湧き上がるなんとも言い難いこの感情に何と名をつければいいのか…!
今までの誰とも違う…、いや、宿屋の男娼と比べるのが間違っている!だが、これほど私を欲情させるこの、この、これはっ!
こ、これが獣人…!
「ひゃぁぁん!そこも触っちゃうの?」
「むしろ一番大切な場所だ」
「そうなんだ…、あ、ああん!なにこれ…」
きゅ…と握りこむと驚いたようにしがみつく。そのままゆっくり動かすとびくりと震え身じろぐルーイ。頬を上気させ荒い息を吐き、ああ…、こんな大人びた顔も出来るのだな…たまらない…。
「あああんっ!ダメェ!なんかきちゃうー!」
「構わない!何度でもいかせてやるから出しなさい!」
その瞬間手のひらを濡らす生暖かいルーイの蜜…。果てた…、とその時、部屋中に充満したのはなんとも言えない、先程までとは比べのにもならぬ
身体中に絡み付くような甘い匂い…!
ルーイは「最近部屋が甘酸っぱい」と言っていた。
あれが私の発情臭気だと言うならこれはまさか…
ルーイの発情臭気!
ドクターの言葉が頭をよぎる…。「相手の発情臭気を敏感に察知し己自身も発情させるのだよ」ではその反対もあり得るのでは無いか?
不味い!これを吸ったら…!本能が叫ぶ。今すぐ部屋を出なければ!
「初めてでびっくりしたけど気持ち良かった!ねえねえグレアムさん、あれ何?ナデナデもう終わり?」
「ま、待ちなさい…。取り敢えず水を持ってきてやろう…」
ガシッ!
「今いらない。それよりもっとナデナデして」
「ルッ!あ、い、その、では一旦換気を…」
グイッ!
「いいから早く」
「だが」
ギュゥゥゥl!
「早く!」
「ル、ルーイ!!!」
「キュゥゥゥゥゥ!!!!」
波乱の夜が明け目が覚めた翌朝…。
「ルーイ…?」
もぬけの殻だと!
正直…、やりすぎたという自覚はある。だからこそ今日一日、ルーイはベッドから起きられないだろう…そう考えていたというのに、一体どこへ…。
ああ。健気なルーイのことだ。きっと今朝もまた卵を茹でにキッチンへ行ったに違いない。
「ルーイここか?」
居ないだと?
では用を足しに行ったのだろうか?だがルーイは決まった手洗いしか使わない。どこに居ようとと必ず自室横の隅にある小さな手洗いを目指して戻っていく。その手洗いに姿は無い…。ではどこに…?ま、まさか…、いや待て、そんな訳は…、だがそれなら何故ルーイは居ない?ああ!
「グレアム居るか」
無作法に開けられた正面扉から聞こえる声はレイモンド。限られた人物しか信用しない私にとって、懐に入れた人物に礼儀など求めはしない。だからこその無作法なのだが、だからと言ってこんな早朝に…?
「こんな早くに一体何だ」
「…お前一体ルーイに何をした」
「何の話だ…」
ルーイ。その名に思わず嫌な予感がよぎる…。
「朝早くにルーイが来た。今マシューが話を聞いているが…、事と次第によってはただじゃ置かない!」
ああ!ルーイ!何故だ!
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