僕はゼッタイユルサナイ

kozzy

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衆道の夜 ディディエ編※

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「やっぱり嫌だ!代わってくれリオネル!ベル様の相手は俺がする!」
「ディディエ!言ったはずだ!これは遊びじゃないんだぞ!」

はぁ?いや遊びじゃないけど遊戯だろ!

「ベル様は俺のものだ!ベル様もそれでいいって言ったし!」
「それを言うなら私もベル様のものだが?ベル様もそうお望みのようだし」
「ぐ…!けど嫌だ!だってリオネルと俺の感情は違うだろ?」

何!聞き捨てならないな!

「リオネルが目指してるのはベル様の望む完璧なパートナーなんだろ?俺は違う」
フー「ベル様を癒す伴侶か。ディディエ、お前が目指すのは」
「…っ!」カァァ…

リオネル…!ディディエ…!お前たちなんて、なんていう…

愛い奴よのう…ホロリ

「なぁ頼むよリオネル。ベル様の初めてだけは譲れない。代わってくれよ…」

ディディエー!頼む相手が違うでしょうが!そういうことは本人に聞きなさい!
というか、よく考えたら人の股間で何を言い争っているんだこの二人は!いい加減にしろ!

「ちょっと!こんな状態で放置とかありえないんだけど!」

「これは…ついうっかり。すみませんベル様」
「わ、悪いベル様。けど…大事なことなんだ!」

ハァー「ディディエ。お前の気持ちは受け取った」
「ベル様…」
「リオネル、代わってやりなさい」
「良いのですか?身体に負担がかかるかもしれませんよ」
「覚悟の上だ。ディディエの気持ちに応えてやりたい」

これも主人の務めよ…

「畏まりました。いいかディディエ!決して勢い任せに押し進めないように!いいな!」
「わ、分った!分かってるって!」

よしよし。これでやっと続きを…え?

「我慢できない!ベル様!」ガバッ
「あっ!」

ディディエー!!!
舌の根も乾かないうちから…お前ー!

首にうなじに吸い付くディディエは、まるで飼い主にじゃれつく元気盛りの仔犬のようだ。

う、うぅ…こう…少しは抵抗するディディエ…とかを見てみたかったのだが、僕への思慕が勝ってしまったのなら仕方がない。それはそれで愛おしいし。

気がつけば僕の上半身はディディエに舐め尽くされている。

「あうち!」

「ごめんベル様」
「馬鹿ディディエ!歯を立てるなと言っただろうが!」
「怒るなよリオネル…」

なるほど。リオネルは鬼教官か。

「そ、それより早く…」
「ああ、先ほどの続きですね」

そう。押し寄せる快感の波に身を委ねたい……って、あ、あれ?僕は一体…

僕は何をしようとしている!!!

汗と共に酒の排出された脳はここまで来てようやく素面に戻りつつあった。

何故だ!どうしてこんなことに!

僕は二人を攻め立てる側だったはずなのにどうして組み敷かれている!

何故だぁ!!!

「ディディエ。すでに準備は終えている。早くベル様のお望みを叶えて差し上げろ」
「言われなくても!」

「ちょ、ちょっとま、あ!」

グッ!

「あああああーーー!!!」

こ、これは!!!

これぞ魂に刷り込まれた記憶ーーー!

そ、そそ、そうだ!僕はこれを知っている!

身体の一部としてジーンに融合していたあの時!僕たちは全ての感覚を共有していた!
そう!まさにこの、圧迫とともに押し寄せる、言い様のない怒涛の快楽を!

くどいようだがアシルは技巧派…

なんてこった!僕の本能はこれに逆らえない!

「待って待って、あ、くぅぅ!」
「痛いですかベル様?」

耳元で問いかけるのは意外にも心配そうなリオネル。これ…は教官としての責任だろうか。

「い、痛くはないけど…く、苦しい…」
「では気を紛らわせるお手伝いを」

「へぁ!」

いらないからぁ!そんな手伝いぃ!

「ぅ、あッ……んんッ!」

教官ー!お手柔らかにー!

「あっ、あ……っ、あーーーッ!」

「ディディエ!緩急だ!」
「そ、そうか…」

ヤメロ!そこで指導するのは!

「んぁ…っ⁉」

また来た!きたきたきたー!落雷ー!!!

「いいぞそこだ!」
「ここだな!」

「はッ、ダメ、も、ん、ああ…」

ダメダ…ゼンブモッテカレル…

「やっ、あっ、ああっーーーッ!!!」
「ベル様…っ!」

力任せな最後の一突き。僕は身も心も開放しながら意識をも手放そうとしていた…

「はぁっ……ベル様…」

満足そうなディディエのため息を最後に…




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