契約結婚だけど大好きです!

子爵令息のイヴ・ランヌは伯爵ベルナール・オルレイアンに恋をしている。
そんな中、子爵である父からオルレイアン伯爵から求婚書が届いていると言われた。

片思いをしていたイヴは憧れのベルナール様が求婚をしてくれたと大喜び。
しかしこの結婚は両家の利害が一致した契約結婚だった。

イヴは恋心が暴走してベルナール様に迷惑がかからないようにと距離を取ることに決めた。

......

「俺と一緒に散歩に行かないか、綺麗な花が庭園に咲いているんだ」

 彼はそう言って僕に手を差し伸べてくれた。

「すみません。僕はこれから用事があるので」

 本当はベルナール様の手を取ってしまいたい。でも我慢しなくちゃ。この想いに蓋をしなくては。
 この結婚は契約だ。僕がどんなに彼を好きでも僕達が通じ合うことはないのだから。


※小説家になろうにも掲載しております
※直接的な表現ではありませんが、「初夜」という単語がたびたび登場します
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