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人間模様
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「ポール、そのアンディ様ってのはどうも…アンディでいいよ」
「いえ。アンディ様は貴族家の従者ですので」
弁えすぎるほど弁えているのがポールという人だ。…座る位置以外…
…ああもうっ!気にしないったら気にしない!
「す、すごいよね。まさか全員三次に進めるなんて」
「逆に言ったら二次で落ちた人物はよほどの出来だったという事だな」
「それだけど…たった一人十分の面談でわかるもの?」
「あのなオリー。それ以外のオフタイムこそが審査時間だろうが」
「えっ!!!」
じゃあ僕は食べて食べて食べまくったうえコッソリ持ち帰った浅ましい姿を知られたうえで通過したってこと?
……気の毒すぎて見逃されたのかな…
「ここだけの話だけどね、あまりに陰での振る舞いが意地悪だからって、よくよく調べたら一次の石選別で姉妹を替え玉に使ってたって令嬢が居たらしいよ」
「それ本当ヘンリー⁉ 」
「あ、僕も知ってますそれ。コテージでも噂になってましたよね。あれでよく石の選別通ったな、って」
こ、こっわー…
「見ろよ、二次で三十六名いた高位貴族が三次で二十三名。脱落二十二名のうち高位で十三名は多すぎだと思わないか」
「呆れたな…嘆かわしい」
そうは言っても残念ながらこれが現実だよね。
家柄のいい有名大学卒の政治家がみんな清く正しいか、って言ったらそうでもないのと同じだよね。
「その脱落者の中にポールを襲わせた誰かもいるんだな」
「えっ!なにそれ!」
驚くヘンリー。ポールはここへ来る間に話さなかったのか…
「大事にする必要もないと思いましたので」
「え…まあ…」
「でもアンディ様の活躍は話したいかも」
「止めてくれ。いやマジで」
「ふふ」
ちょ!なにこのちょっといい雰囲気!う…うぅう…
「お待たせー!どうこの髪形」ファサッ「すっごく艶っぽい」
ガタッ!「す、すっごい似合ってる!デイビッドこっちこっち!ここ座って!」
「ちょっとオリヴィエ…あっ、ポールじゃない。アンディ、ちょっとそこどいて」
デイビッド…、神!彼はとても自然に二人の間に割り込んだ。ホッ…
「さっ、オリヴィエちゃん、こっちいらっしゃい」
「は、はーい…」
ヒューさんの目は一体どこについているんだろう。
ずっとデイビッドと話ながらスタイリングを続けてたのに、待合の出来事を全て把握してる…
「なるほどね」
「な、なに」
「ポールって子はアンディが好きなのね」
「…」
認めたくないその事実…
「で、オリヴィエちゃんはヤキモキしてると」
ギョギョ!何その観察眼!
「あの、その、ちが」
「違わないでしょーよ」
反論するだけ無駄か…
「まどろっこしいわね。はっきり言いなさいよ、アンディに」
「無理」
「あらどうして?」
「僕じゃアンディに釣り合わない」
「あんたたちってば揃いも揃って…」
「え?」
「なんでもないわ。じゃあ誰なら釣り合うっていうのよ」
「もっときれいで都会的な大人っぽい人…」
「あたしのこと?ダメよあたしは。アンディみたいにヒョロイのタイプじゃないの」
いや、キレイで都会的で大人だけども…ま、まあいいや。
「少なくとも僕が自立してなきゃ言えないよ…」
何から何まで助けてもらってて…そのうえ好きだなんて、今のままじゃ図々しすぎる。
「あら?生意気ね。でもそう…オリヴィエちゃんにも意地はあるのね」
「意地って言うか…」
理想って言うか…
「そういうことなら黙っててあげる。代わりに約束なさい。自分に自信がついたら必ず自分の口から気持ちを伝えるって」
「…」
告白…今の僕にはなんてハードルの高い…
「約束しないと坊主頭にするわよ!」
「す、する!約束するからボウズは止めて!」
「オッケー」
三次の前に坊主だなんて惨事だよ!
でもそうだな…いつか…いつか気持ちだけでも…。なにも望まないけど想いだけでも伝えられたら。アンディならきっと迷惑な顔はしないだろう。いつかきっと…
その後、ヒューさんが「ついでに整えたげる」と、ポール、ヘンリーのカットを済ませる間に、ヘンリーの従者エディ氏とジュード氏で買い出しに行って(ロジンブローチのお礼だって)、軽食とスイーツ、飲み物をいっぱい並べると店内ではプチお茶会が開催された。
ヘンリーの従者エディ氏はとある大店の次男。彼は魔法騎士を夢見て、比較的敷居の低い下位貴族の、中でも魔法扱いを自慢にしているジョーンズ男爵家(ヘンリーのお家ね)へ修行を兼ねてやってきたのだという。どうりでヘンリーと話している様子は、主従というより修行仲間だ。
その従者三人は昼間っから酒盛りを始めている。
その従者組から少し離れたところで妙な雰囲気を醸し出している悪い大人が一人。
「ポールのお兄さんお名前は」
「ジョーだ」
「いい筋肉してるのね」
「そうか?村では普通だけどな」
「……飲まないの?お・さ・け」
「強く無くてな。それよりヒューさん…だったか。ポールまでありがとうな」
「ああ、ヘアカットのこと?」
「本当にいいのか、お代」
「いーのいーの!前髪と裾を揃えただけだもの。でもそうね…お代の代わりにお兄さんの身体で払ってもらおうかしら」
「もちろんだ!何をすればいい?家屋の修繕でも看板のペンキ塗りでもなんでもするぞ」
「じゃまずは挨拶代わりに一杯、ね、口付けるだけでいいから」
「そうだな、じゃあ…」
……僕は何も見なかった。
「いえ。アンディ様は貴族家の従者ですので」
弁えすぎるほど弁えているのがポールという人だ。…座る位置以外…
…ああもうっ!気にしないったら気にしない!
「す、すごいよね。まさか全員三次に進めるなんて」
「逆に言ったら二次で落ちた人物はよほどの出来だったという事だな」
「それだけど…たった一人十分の面談でわかるもの?」
「あのなオリー。それ以外のオフタイムこそが審査時間だろうが」
「えっ!!!」
じゃあ僕は食べて食べて食べまくったうえコッソリ持ち帰った浅ましい姿を知られたうえで通過したってこと?
……気の毒すぎて見逃されたのかな…
「ここだけの話だけどね、あまりに陰での振る舞いが意地悪だからって、よくよく調べたら一次の石選別で姉妹を替え玉に使ってたって令嬢が居たらしいよ」
「それ本当ヘンリー⁉ 」
「あ、僕も知ってますそれ。コテージでも噂になってましたよね。あれでよく石の選別通ったな、って」
こ、こっわー…
「見ろよ、二次で三十六名いた高位貴族が三次で二十三名。脱落二十二名のうち高位で十三名は多すぎだと思わないか」
「呆れたな…嘆かわしい」
そうは言っても残念ながらこれが現実だよね。
家柄のいい有名大学卒の政治家がみんな清く正しいか、って言ったらそうでもないのと同じだよね。
「その脱落者の中にポールを襲わせた誰かもいるんだな」
「えっ!なにそれ!」
驚くヘンリー。ポールはここへ来る間に話さなかったのか…
「大事にする必要もないと思いましたので」
「え…まあ…」
「でもアンディ様の活躍は話したいかも」
「止めてくれ。いやマジで」
「ふふ」
ちょ!なにこのちょっといい雰囲気!う…うぅう…
「お待たせー!どうこの髪形」ファサッ「すっごく艶っぽい」
ガタッ!「す、すっごい似合ってる!デイビッドこっちこっち!ここ座って!」
「ちょっとオリヴィエ…あっ、ポールじゃない。アンディ、ちょっとそこどいて」
デイビッド…、神!彼はとても自然に二人の間に割り込んだ。ホッ…
「さっ、オリヴィエちゃん、こっちいらっしゃい」
「は、はーい…」
ヒューさんの目は一体どこについているんだろう。
ずっとデイビッドと話ながらスタイリングを続けてたのに、待合の出来事を全て把握してる…
「なるほどね」
「な、なに」
「ポールって子はアンディが好きなのね」
「…」
認めたくないその事実…
「で、オリヴィエちゃんはヤキモキしてると」
ギョギョ!何その観察眼!
「あの、その、ちが」
「違わないでしょーよ」
反論するだけ無駄か…
「まどろっこしいわね。はっきり言いなさいよ、アンディに」
「無理」
「あらどうして?」
「僕じゃアンディに釣り合わない」
「あんたたちってば揃いも揃って…」
「え?」
「なんでもないわ。じゃあ誰なら釣り合うっていうのよ」
「もっときれいで都会的な大人っぽい人…」
「あたしのこと?ダメよあたしは。アンディみたいにヒョロイのタイプじゃないの」
いや、キレイで都会的で大人だけども…ま、まあいいや。
「少なくとも僕が自立してなきゃ言えないよ…」
何から何まで助けてもらってて…そのうえ好きだなんて、今のままじゃ図々しすぎる。
「あら?生意気ね。でもそう…オリヴィエちゃんにも意地はあるのね」
「意地って言うか…」
理想って言うか…
「そういうことなら黙っててあげる。代わりに約束なさい。自分に自信がついたら必ず自分の口から気持ちを伝えるって」
「…」
告白…今の僕にはなんてハードルの高い…
「約束しないと坊主頭にするわよ!」
「す、する!約束するからボウズは止めて!」
「オッケー」
三次の前に坊主だなんて惨事だよ!
でもそうだな…いつか…いつか気持ちだけでも…。なにも望まないけど想いだけでも伝えられたら。アンディならきっと迷惑な顔はしないだろう。いつかきっと…
その後、ヒューさんが「ついでに整えたげる」と、ポール、ヘンリーのカットを済ませる間に、ヘンリーの従者エディ氏とジュード氏で買い出しに行って(ロジンブローチのお礼だって)、軽食とスイーツ、飲み物をいっぱい並べると店内ではプチお茶会が開催された。
ヘンリーの従者エディ氏はとある大店の次男。彼は魔法騎士を夢見て、比較的敷居の低い下位貴族の、中でも魔法扱いを自慢にしているジョーンズ男爵家(ヘンリーのお家ね)へ修行を兼ねてやってきたのだという。どうりでヘンリーと話している様子は、主従というより修行仲間だ。
その従者三人は昼間っから酒盛りを始めている。
その従者組から少し離れたところで妙な雰囲気を醸し出している悪い大人が一人。
「ポールのお兄さんお名前は」
「ジョーだ」
「いい筋肉してるのね」
「そうか?村では普通だけどな」
「……飲まないの?お・さ・け」
「強く無くてな。それよりヒューさん…だったか。ポールまでありがとうな」
「ああ、ヘアカットのこと?」
「本当にいいのか、お代」
「いーのいーの!前髪と裾を揃えただけだもの。でもそうね…お代の代わりにお兄さんの身体で払ってもらおうかしら」
「もちろんだ!何をすればいい?家屋の修繕でも看板のペンキ塗りでもなんでもするぞ」
「じゃまずは挨拶代わりに一杯、ね、口付けるだけでいいから」
「そうだな、じゃあ…」
……僕は何も見なかった。
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