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197 断罪跡地にウサギ
さて、問題はこの扉の向こうだ。
恐らく現在全員が勢ぞろいしているであろうサロンの扉。
お父様、ニコールさん、ブラッドはシェイナの巨大化を寝ている間に見ているので驚きはしないだろうが、キレイな銀髪が短くなったことには…多分怒るだろう。そして怒られるのは間違いなく僕だ。自信がある。
そしてずっと眠っていたジェロームは幼児から少女になったシェイナを見ていない。きっと腰を抜かすほど驚くだろう。イヤそうでもない?
ええい!当たって砕けろだ!こんな異常事態で反応なんか読めるもんか!
バタン「おまたせしました皆さま。これが新生シェイナです」
「シェイナ、おお…」スン「シェイナ、その髪は?シャノン、説明しなさい」
「ああ目覚めて良かったシェイ…まあ!シャノン様、これは一体…」
ほらね?何でだか常識外れなことは大体僕の仕業だと疑われるんだから…
「シェイナ、髪をどうしたんだい?」
動じないのが唯一ブラッドとは…意外。後日ブラッドに「兄さんで慣れましたから」と言われたのはご愛敬だ。
言い訳もせずシェイナは言う。
「傷んでいましたので切りました。それだけです」
「だがシェイナ。仮にも侯爵家の娘がその短髪はいただけない」
「髪などいずれ伸びるでしょう。ひと時短かろうとさして問題とは思えません。違いますかお父様」
「いや、もちろんそれはそうだが」
お父様がタジタジとは…
「シェイナ、でもその髪ではドレスが似合わなくてよ?」
「では髪が伸びるまで僕はお兄様の洋服を身につけましょう」
まだ何か言おうとするニコールさんを片手で制止し軽くスルー。シェイナさん?
「それよりジェリー…、ああ本当に…!」
「シェイナ…⁉ シェイナなのかい?まさか!…だがその姿は…」
思わずジェロームへ駆け寄るシェイナは無意識でハグったことに気付いているだろうか…
「…おかしい…ですか?」
「いや…、何度も夢に見た姿だよ」
「あなたの姿も…思い描いた通り」
「あの時の私はただの田舎者だっただろう?」
「いいえ。とても涼やかでした」
…あの時シェイナは角を曲がるジェロームの後ろ姿しか見ていないはずだ。そしてジェロームも震える後ろ姿しか見ていないはずだ。
つまり出会ってはいたけど初めて見る互いの正面姿。なのに二人ともがまるで知ってたかのように話すのだからちょっと…
じっと見つめ合い二人だけの世界に行ってしまったシェイナとジェローム。周囲には何が何だか分からないだろう。
だからこそ僕の出番だ。二人が眠っている間に考えていたつじつま合わせの説明。それをお父様たちに口と手で十六丁。今日イチ大事な任務だ。
「…というわけで僕を助けるために魂を繋げたシェイナとジェロームはそのせいで魂が不安定になってしまいました。そこで僕は危うくなった二人の魂を、成熟したジェロームの右心房から未熟なシェイナの左心房へ、右心房を通って再びジェロームの左心房、二人の間をミラクルパワーで循環させバランスを保てるようにしたのです。名付けて魂の透析治療!」
「な…るほど…」
あ、これ絶対分って無い顔…
「その結果がこれであり、ついでに言うとこれでもう二人は離れられません」
「ど、どういうことだねシャノン」
「透析に終わりはありません。二人は魂の共同体です。引き離したら…多分死にます」
「なんということだ!」
「え?初耳ですけど?」って言う顔で固まったシェイナとジェローム。でもウソは言ってない。愛し合う二人は「離れたら生きていけないの!」って言うのが鉄板だから。
それに僕は二兎も三兎も追いかけたい派だ。こんな絶好のチャンス…僕は逃がさない。
「お父様。シェイナはジェロームに。これは神の定めし運命」
「…だがシェイナはいくら成長しようがまだ二歳の…たった一人の娘だ…」
まあね…。初めて恵まれた大事な一人娘をいきなり嫁に、とか言われても複雑だよね。
けどここは僕も譲れなくてね。お父様…いざデュエル!
「お父様…、お父様には僕が居ます」チラッ「僕が居るのに…なのにシェイナがいないと寂しい…、誰も娘の代わりにはなれない、そう言うんですね。グスッ」
「いや、そうではない!」
「…僕はこれくらいの年頃お父様とほとんど過ごせませんでした…。グスン、だからこそ今からでも遅くない。お父様ともっと一緒にいようって…そう思ってたのに…」ウルウル…チラッ
「シャノン…」
「あー、そういうことですか。いくらお母様に似てると言っても所詮僕は男。シェイナの方がカサンドラお母様を思い出せますもんね」プンプン!
「ばっ、馬鹿を言うな!父にはお前が要れば十分だ!そのようなこと…考えたこともない!」
焦って視線を送った先はニコールさんだ。おや?以前のお父様なら気にかけたりしなかったろうに。そっか。時間とともに愛が芽生えたのなら…何よりだ。
「お父様…」じぃぃぃ…
「う…」
「お父様!」じぃぃぃ…
「く…」
「お父様!これこそがお父様の罪滅ぼしですよ!」
「罪滅ぼし…だと?」
「何が子の幸せか考えてください!」
最後の言葉はお父様の胸にズドン!と響いたようだ。
ため息交じりにお父様は言う。シェイナに起きた奇跡の数々。それを目の当たりにした社交界の動きが予測もつかないと。恐れをなして縁談が遠ざかるのか、それとも神子の奇跡にあやかろうと縁談が殺到するのか。
「いずれにしても煩わしいことだ。であればこれが最善なのかもしれん…」
信じられないものを見るように一回僕を見て、それから互いに目と目を合わせ、その後お父様に視線を戻すシェイナとジェローム。二人にはお父様の次の言葉が分かっているのだろう。
「この奇跡が知れ渡り面倒が舞い込む前に…、こうなればいっそのこと早急に婚約を公表してしまおうではないか。二人ともかまわないかね?」
「構うも何も…、私にとってこれ以上光栄な話があるでしょうか」
「お父様、これこそが僕の望みです」
「シェイナ…思えばあの冬の日共に煙に巻かれた時からこうなる運命だったのだろうな…」シンミリ…
「お父様…」
分かるよお父様。めでたいのにどこか淋しい…僕もいま同じ気持ちだ。
因みに後日お父様とニコールさんに「幼少時のシェイナを見逃しちゃって残念じゃない?」と聞いたところ、お父様は「元よりシェイナに子供らしさは皆無。いっそこの方が接しやすい」と言い、ニコールさんは「不思議とこうなることを分っていた気がします」とそう言った。
問題はアノンだったが、そのアノンは「ねえちゃまがおおきなねえちゃまになった!」と大はしゃぎだ。なにこのエンジェル?
さてさて、僕はこの件に乗じて三匹めのウサギを追うつもりだ。それは何かって?それはこれだ!
「ああそうそうお父様。僕はこの大仕事を終え『神託』としての力を使い切ってしまいました」
「どういう意味だね?」
「『神託』エンプティです。ゼロゲージです。オールレッドです。つまり僕はもう『神託』ではありません」
「それは本当かね?」
「そもそも神子にコンラッドを指名した時点で『神託』の役目は終わってます。これ以上名ばかりの『神託』に意味はありません」
あごに手をやり考え込むお父様。でもお父様ならきっと察してくれるはずだ。
「これだけの奇跡を起こしたのだ。力を使い切ったと言っても周囲は納得しよう。いいだろう。王妃殿下には私から話をしてみよう」
ニッコリ「ありがとうお父様」
早く『人間』になりたーい!
恐らく現在全員が勢ぞろいしているであろうサロンの扉。
お父様、ニコールさん、ブラッドはシェイナの巨大化を寝ている間に見ているので驚きはしないだろうが、キレイな銀髪が短くなったことには…多分怒るだろう。そして怒られるのは間違いなく僕だ。自信がある。
そしてずっと眠っていたジェロームは幼児から少女になったシェイナを見ていない。きっと腰を抜かすほど驚くだろう。イヤそうでもない?
ええい!当たって砕けろだ!こんな異常事態で反応なんか読めるもんか!
バタン「おまたせしました皆さま。これが新生シェイナです」
「シェイナ、おお…」スン「シェイナ、その髪は?シャノン、説明しなさい」
「ああ目覚めて良かったシェイ…まあ!シャノン様、これは一体…」
ほらね?何でだか常識外れなことは大体僕の仕業だと疑われるんだから…
「シェイナ、髪をどうしたんだい?」
動じないのが唯一ブラッドとは…意外。後日ブラッドに「兄さんで慣れましたから」と言われたのはご愛敬だ。
言い訳もせずシェイナは言う。
「傷んでいましたので切りました。それだけです」
「だがシェイナ。仮にも侯爵家の娘がその短髪はいただけない」
「髪などいずれ伸びるでしょう。ひと時短かろうとさして問題とは思えません。違いますかお父様」
「いや、もちろんそれはそうだが」
お父様がタジタジとは…
「シェイナ、でもその髪ではドレスが似合わなくてよ?」
「では髪が伸びるまで僕はお兄様の洋服を身につけましょう」
まだ何か言おうとするニコールさんを片手で制止し軽くスルー。シェイナさん?
「それよりジェリー…、ああ本当に…!」
「シェイナ…⁉ シェイナなのかい?まさか!…だがその姿は…」
思わずジェロームへ駆け寄るシェイナは無意識でハグったことに気付いているだろうか…
「…おかしい…ですか?」
「いや…、何度も夢に見た姿だよ」
「あなたの姿も…思い描いた通り」
「あの時の私はただの田舎者だっただろう?」
「いいえ。とても涼やかでした」
…あの時シェイナは角を曲がるジェロームの後ろ姿しか見ていないはずだ。そしてジェロームも震える後ろ姿しか見ていないはずだ。
つまり出会ってはいたけど初めて見る互いの正面姿。なのに二人ともがまるで知ってたかのように話すのだからちょっと…
じっと見つめ合い二人だけの世界に行ってしまったシェイナとジェローム。周囲には何が何だか分からないだろう。
だからこそ僕の出番だ。二人が眠っている間に考えていたつじつま合わせの説明。それをお父様たちに口と手で十六丁。今日イチ大事な任務だ。
「…というわけで僕を助けるために魂を繋げたシェイナとジェロームはそのせいで魂が不安定になってしまいました。そこで僕は危うくなった二人の魂を、成熟したジェロームの右心房から未熟なシェイナの左心房へ、右心房を通って再びジェロームの左心房、二人の間をミラクルパワーで循環させバランスを保てるようにしたのです。名付けて魂の透析治療!」
「な…るほど…」
あ、これ絶対分って無い顔…
「その結果がこれであり、ついでに言うとこれでもう二人は離れられません」
「ど、どういうことだねシャノン」
「透析に終わりはありません。二人は魂の共同体です。引き離したら…多分死にます」
「なんということだ!」
「え?初耳ですけど?」って言う顔で固まったシェイナとジェローム。でもウソは言ってない。愛し合う二人は「離れたら生きていけないの!」って言うのが鉄板だから。
それに僕は二兎も三兎も追いかけたい派だ。こんな絶好のチャンス…僕は逃がさない。
「お父様。シェイナはジェロームに。これは神の定めし運命」
「…だがシェイナはいくら成長しようがまだ二歳の…たった一人の娘だ…」
まあね…。初めて恵まれた大事な一人娘をいきなり嫁に、とか言われても複雑だよね。
けどここは僕も譲れなくてね。お父様…いざデュエル!
「お父様…、お父様には僕が居ます」チラッ「僕が居るのに…なのにシェイナがいないと寂しい…、誰も娘の代わりにはなれない、そう言うんですね。グスッ」
「いや、そうではない!」
「…僕はこれくらいの年頃お父様とほとんど過ごせませんでした…。グスン、だからこそ今からでも遅くない。お父様ともっと一緒にいようって…そう思ってたのに…」ウルウル…チラッ
「シャノン…」
「あー、そういうことですか。いくらお母様に似てると言っても所詮僕は男。シェイナの方がカサンドラお母様を思い出せますもんね」プンプン!
「ばっ、馬鹿を言うな!父にはお前が要れば十分だ!そのようなこと…考えたこともない!」
焦って視線を送った先はニコールさんだ。おや?以前のお父様なら気にかけたりしなかったろうに。そっか。時間とともに愛が芽生えたのなら…何よりだ。
「お父様…」じぃぃぃ…
「う…」
「お父様!」じぃぃぃ…
「く…」
「お父様!これこそがお父様の罪滅ぼしですよ!」
「罪滅ぼし…だと?」
「何が子の幸せか考えてください!」
最後の言葉はお父様の胸にズドン!と響いたようだ。
ため息交じりにお父様は言う。シェイナに起きた奇跡の数々。それを目の当たりにした社交界の動きが予測もつかないと。恐れをなして縁談が遠ざかるのか、それとも神子の奇跡にあやかろうと縁談が殺到するのか。
「いずれにしても煩わしいことだ。であればこれが最善なのかもしれん…」
信じられないものを見るように一回僕を見て、それから互いに目と目を合わせ、その後お父様に視線を戻すシェイナとジェローム。二人にはお父様の次の言葉が分かっているのだろう。
「この奇跡が知れ渡り面倒が舞い込む前に…、こうなればいっそのこと早急に婚約を公表してしまおうではないか。二人ともかまわないかね?」
「構うも何も…、私にとってこれ以上光栄な話があるでしょうか」
「お父様、これこそが僕の望みです」
「シェイナ…思えばあの冬の日共に煙に巻かれた時からこうなる運命だったのだろうな…」シンミリ…
「お父様…」
分かるよお父様。めでたいのにどこか淋しい…僕もいま同じ気持ちだ。
因みに後日お父様とニコールさんに「幼少時のシェイナを見逃しちゃって残念じゃない?」と聞いたところ、お父様は「元よりシェイナに子供らしさは皆無。いっそこの方が接しやすい」と言い、ニコールさんは「不思議とこうなることを分っていた気がします」とそう言った。
問題はアノンだったが、そのアノンは「ねえちゃまがおおきなねえちゃまになった!」と大はしゃぎだ。なにこのエンジェル?
さてさて、僕はこの件に乗じて三匹めのウサギを追うつもりだ。それは何かって?それはこれだ!
「ああそうそうお父様。僕はこの大仕事を終え『神託』としての力を使い切ってしまいました」
「どういう意味だね?」
「『神託』エンプティです。ゼロゲージです。オールレッドです。つまり僕はもう『神託』ではありません」
「それは本当かね?」
「そもそも神子にコンラッドを指名した時点で『神託』の役目は終わってます。これ以上名ばかりの『神託』に意味はありません」
あごに手をやり考え込むお父様。でもお父様ならきっと察してくれるはずだ。
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