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推し活満喫編
狂気の部屋② グラナダ視点
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「ま”ああああああああああああ!」
絶叫とともにアデルが私の腕をふりほどき走り出す。早い!
奥の扉を開けようとしたグレゴリーからその取っ手を奪い返すと一人その部屋に滑り込み中から鍵をかけた。
また隠れようというのか!私を置いてどこへ行こうというのか!
「どけっグレゴリー!」
力任せに蝶番ごと扉を引きちぎると解放されたその部屋の真正面には…描きかけの…ヒュドラに対峙したあの日の私が居た。
「…やはりあれはお前だったのだな。…そうか、お前の目に私はこう映っているのか…」
人の皮を被った魔人と人々が恐れる私の力。だがそのキャンバスの中の私は、ヒュドラの背に乗り、勇敢で剛胆でそして堂々たる姿で描かれていた。
…いかん!顔がくずれる。部下の前だというのに。
アデルは……どっ、どうしたアデルッ!
五体投地の状態で頭を抱えている。
ん?正面の絵に気を取られていたがよく見渡してみればこの部屋は…
離宮でみたあの部屋をはるかに上回る勢いで私が装飾されている。私を模したなにがしかが壁という壁、机という机を埋め尽くしている。
アデルの私への底知れぬ狂気を感じる…そ、そうか…愛されているのだな私は…
「うぅ…ミナイデ…ミナイデ…」
呪文のようにアデルがうめいている。
ふむ、以前は炭で描かれていた肖像画も色をのせるとこうなるのか。しかしやや美しすぎるのではないか?まぁ、アデルの目にそう映るというのであれば仕方ないが。
「閣下顔がにやけてますよ」
「うるさいマカフィー」
マカフィーの奴め、最近態度がぞんざいだぞ。
ダイニングでは全ての椅子に私が座っている。夜着の私。訓練着の私。部屋着の私。ふふ、食事を共にしていたのだな。
風に揺れシャラシャラと音を立てるハンギングアミュレットは私の赤と濃紺で彩られている。これでは私がアデルを守っているも同然ではないか。可愛いまねを…どうしてくれようか…
「あーゴホン、閣下こちらを」
がばりと顔をあげアデルが復活する。
「それだけはダメーーーーーーーー!」
ベッドの上の長い枕を死守しようとしている。枕ごときに何を慌てているのやら。グレゴリーがあっけなくその枕を奪い取り私に放ってよこす。
「ほ、ほぅ…照れますな」
「これはこれは」
「なかなかの出来具合で」
「へー、上背もあってますね」
「……裸体を披露したことは無いのだがな…ふっ…」
上半身をさらけ出した私の姿を描いた等身大の枕であった。
「ふふ、アデルよ。して、この枕をどのように使っているのだ」
「ばっ!まっ、枕に枕以外の使い方なんてっ」
「そうか?」
「そうです!」
「気づかなかったが湯浴みでも覗いていたのか?んん?」
つい声が甘くなる。
「そんっ、まさかっ!…そ、想像して…ぁあっ!もう嫌だ!」
「ならばどうだ。本物の身体を見てみるか?」
人の顔がここまで赤くなるのかと面食らうくらい真っ赤になってアデルは意識を手放した。
ちょうどよい、このまま連れて帰ってしまおう。
「アデルの創作物はすべて邸に運び込め。丁寧に扱うのだぞ」
興味深げに部屋をみていた魔術士が口をあけて天井を凝視している。
そこにも大判の布地に描きあげられた私の顔があった。
ふむ、全方位完璧だな。
絶叫とともにアデルが私の腕をふりほどき走り出す。早い!
奥の扉を開けようとしたグレゴリーからその取っ手を奪い返すと一人その部屋に滑り込み中から鍵をかけた。
また隠れようというのか!私を置いてどこへ行こうというのか!
「どけっグレゴリー!」
力任せに蝶番ごと扉を引きちぎると解放されたその部屋の真正面には…描きかけの…ヒュドラに対峙したあの日の私が居た。
「…やはりあれはお前だったのだな。…そうか、お前の目に私はこう映っているのか…」
人の皮を被った魔人と人々が恐れる私の力。だがそのキャンバスの中の私は、ヒュドラの背に乗り、勇敢で剛胆でそして堂々たる姿で描かれていた。
…いかん!顔がくずれる。部下の前だというのに。
アデルは……どっ、どうしたアデルッ!
五体投地の状態で頭を抱えている。
ん?正面の絵に気を取られていたがよく見渡してみればこの部屋は…
離宮でみたあの部屋をはるかに上回る勢いで私が装飾されている。私を模したなにがしかが壁という壁、机という机を埋め尽くしている。
アデルの私への底知れぬ狂気を感じる…そ、そうか…愛されているのだな私は…
「うぅ…ミナイデ…ミナイデ…」
呪文のようにアデルがうめいている。
ふむ、以前は炭で描かれていた肖像画も色をのせるとこうなるのか。しかしやや美しすぎるのではないか?まぁ、アデルの目にそう映るというのであれば仕方ないが。
「閣下顔がにやけてますよ」
「うるさいマカフィー」
マカフィーの奴め、最近態度がぞんざいだぞ。
ダイニングでは全ての椅子に私が座っている。夜着の私。訓練着の私。部屋着の私。ふふ、食事を共にしていたのだな。
風に揺れシャラシャラと音を立てるハンギングアミュレットは私の赤と濃紺で彩られている。これでは私がアデルを守っているも同然ではないか。可愛いまねを…どうしてくれようか…
「あーゴホン、閣下こちらを」
がばりと顔をあげアデルが復活する。
「それだけはダメーーーーーーーー!」
ベッドの上の長い枕を死守しようとしている。枕ごときに何を慌てているのやら。グレゴリーがあっけなくその枕を奪い取り私に放ってよこす。
「ほ、ほぅ…照れますな」
「これはこれは」
「なかなかの出来具合で」
「へー、上背もあってますね」
「……裸体を披露したことは無いのだがな…ふっ…」
上半身をさらけ出した私の姿を描いた等身大の枕であった。
「ふふ、アデルよ。して、この枕をどのように使っているのだ」
「ばっ!まっ、枕に枕以外の使い方なんてっ」
「そうか?」
「そうです!」
「気づかなかったが湯浴みでも覗いていたのか?んん?」
つい声が甘くなる。
「そんっ、まさかっ!…そ、想像して…ぁあっ!もう嫌だ!」
「ならばどうだ。本物の身体を見てみるか?」
人の顔がここまで赤くなるのかと面食らうくらい真っ赤になってアデルは意識を手放した。
ちょうどよい、このまま連れて帰ってしまおう。
「アデルの創作物はすべて邸に運び込め。丁寧に扱うのだぞ」
興味深げに部屋をみていた魔術士が口をあけて天井を凝視している。
そこにも大判の布地に描きあげられた私の顔があった。
ふむ、全方位完璧だな。
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