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王位交代開始編
沼のほとり
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カマーフィールドから映像を蓄えた魔石が伝書鷹で届けられた。
マーカス副長のほうも、王家の非道な命に背いた善良な当主に対し、時には大地に、時には身体に呪いを刻んだ幾人かの呪術師が懺悔とともに告発を約束してくれたらしい。
グレゴリー隊長と反現王派の貴族たちで地方の有力者はすっかり取り込みが終わり各領民たちの誘導も最後の詰めを残すばかりとなってる。
今日は皇太子殿下に会わせてもらう日。僕の護衛にはマカフィーさんと、なんとジョッシュさんも来てくれた。
「伯爵より、〝穀倉の殻で肌を痛めた”を名目に薬師を呼び出すと伺っております。こちらでお待ちいただけますか」
西領の管理を任されている子爵様が僕を薬師が集まる医局の一室に連れてきてくれた。へぇー、薬師さんってこうやってお薬作ってるんだ。僕は護符とかポーションとか魔法にすぐに頼っちゃうので普通の調合薬に興味津々だ。
今日の僕は久々のアラタ。メタモル魔法かける時グラナダ様はじめみんなに見られて恥ずかしかった。言っとくけど僕は観る側ですから!
「アラタ、お呼びがかかったみたいだぜ」
肩に手が載せられる。軽い、軽いよジョッシュさん。
「お前いい加減にしろ、奥方様に、馴れ馴れしい」
「若輩の薬師相手ならこんなもんだろうが」
道すがら馬車の中でジョッシュさんが僕の髪をくしゃくしゃする。ジョッシュさんはアデルよりアラタの方が気が楽みたいだ。
それを見てたマカフィーさんも、負けじと頭を撫でてくれた。
そう、アラタはいつだってみんなの孫でみんなの息子でみんなの弟なのだ。
穀倉の近くに小屋というにはしっかりした作りの小さな邸があり警護の兵がびっしりと立っている。
外と違って中はすっかり人払いがすんでいる様子。殿下もお父様も王から警戒されてないからこういう時案外監視が緩むみたい。
「おと、カマーフィールド伯爵様。本日はご用命いただきありがとうございます。皇太子殿下に私どもの膏薬を献上できますこと光栄に存じます」
「そ、そのほうが調剤の良さに定評のある薬師のアラタか。ふむ、こちらへ」
ーアデルなのか?ー僕だけに聞こえる小さな声。かすかにうなずいて見せる。
膝をついて殿下からのお言葉をまつ。こちらから勝手に話しかけてはいけないのだ。
「顔を上げておくれ。おや君は…私と年の頃がとても近いようだね。卿の懇意にしている薬師と聞いたよ。ふふっどうかな?治療の間だけでも市井の娯楽など、私に聞かせてはくれないかな?」
へあっ!こ、これはっ、…王子様キター!雅やかー!上品ー!なんちゃってアデルの僕よりずっと麗しいでしょうがっ!リアルロイヤルー!アミュー〇かな?ジャ〇〇ズかな?ジュ〇ンボーイかなっ!え、銀髪っ!眉目秀麗ってこおいうこと?
いや、好みとは違う…違うんだけど、違うはず、だけど眩しいー!えっ、何?ダメー!その沼はっその沼は僕の守備範囲とは違うからっ!
…鼻息を荒げなかった自分をほめてやりたい…
マーカス副長のほうも、王家の非道な命に背いた善良な当主に対し、時には大地に、時には身体に呪いを刻んだ幾人かの呪術師が懺悔とともに告発を約束してくれたらしい。
グレゴリー隊長と反現王派の貴族たちで地方の有力者はすっかり取り込みが終わり各領民たちの誘導も最後の詰めを残すばかりとなってる。
今日は皇太子殿下に会わせてもらう日。僕の護衛にはマカフィーさんと、なんとジョッシュさんも来てくれた。
「伯爵より、〝穀倉の殻で肌を痛めた”を名目に薬師を呼び出すと伺っております。こちらでお待ちいただけますか」
西領の管理を任されている子爵様が僕を薬師が集まる医局の一室に連れてきてくれた。へぇー、薬師さんってこうやってお薬作ってるんだ。僕は護符とかポーションとか魔法にすぐに頼っちゃうので普通の調合薬に興味津々だ。
今日の僕は久々のアラタ。メタモル魔法かける時グラナダ様はじめみんなに見られて恥ずかしかった。言っとくけど僕は観る側ですから!
「アラタ、お呼びがかかったみたいだぜ」
肩に手が載せられる。軽い、軽いよジョッシュさん。
「お前いい加減にしろ、奥方様に、馴れ馴れしい」
「若輩の薬師相手ならこんなもんだろうが」
道すがら馬車の中でジョッシュさんが僕の髪をくしゃくしゃする。ジョッシュさんはアデルよりアラタの方が気が楽みたいだ。
それを見てたマカフィーさんも、負けじと頭を撫でてくれた。
そう、アラタはいつだってみんなの孫でみんなの息子でみんなの弟なのだ。
穀倉の近くに小屋というにはしっかりした作りの小さな邸があり警護の兵がびっしりと立っている。
外と違って中はすっかり人払いがすんでいる様子。殿下もお父様も王から警戒されてないからこういう時案外監視が緩むみたい。
「おと、カマーフィールド伯爵様。本日はご用命いただきありがとうございます。皇太子殿下に私どもの膏薬を献上できますこと光栄に存じます」
「そ、そのほうが調剤の良さに定評のある薬師のアラタか。ふむ、こちらへ」
ーアデルなのか?ー僕だけに聞こえる小さな声。かすかにうなずいて見せる。
膝をついて殿下からのお言葉をまつ。こちらから勝手に話しかけてはいけないのだ。
「顔を上げておくれ。おや君は…私と年の頃がとても近いようだね。卿の懇意にしている薬師と聞いたよ。ふふっどうかな?治療の間だけでも市井の娯楽など、私に聞かせてはくれないかな?」
へあっ!こ、これはっ、…王子様キター!雅やかー!上品ー!なんちゃってアデルの僕よりずっと麗しいでしょうがっ!リアルロイヤルー!アミュー〇かな?ジャ〇〇ズかな?ジュ〇ンボーイかなっ!え、銀髪っ!眉目秀麗ってこおいうこと?
いや、好みとは違う…違うんだけど、違うはず、だけど眩しいー!えっ、何?ダメー!その沼はっその沼は僕の守備範囲とは違うからっ!
…鼻息を荒げなかった自分をほめてやりたい…
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