イケメン大好きドルオタは異世界でも推し活する

kozzy

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王位交代開始編

~閑話~ 謎の花火 

「あ”ぁ”…気持ち悪い…」

僕はお酒を飲んだことはないけど…二日酔いってこんな感じ?
吐くほど気持ち悪いのに空っぽのお腹はもう胃液しか出ない…
地面はまるでトランポリンだし…視界はまるで度の合わない眼鏡をしてるよう…グワングワンする…

「当たり前ですアデル様。一日で魔力ポーション50本も空けるなど…」
「うぅ…だって…」
「…仕方のない事だとはわかっておりますが、…これで済んだのは幸運だったのですぞ。悪ければ意識が飛んで戻らないこともあるのですからね」
「え、そう…なの?」

ヤバイところだった。
魔力が右から左状態だったからポーション酔いですんだけど、そうじゃなきゃいわゆる急性ポーション中毒になってたってトマスさんに叱られちゃった。

僕はしばらくの禁ポーションを心に誓った…

「ところでアデル様。帰還しました討伐隊の者たちが一目お顔を拝見したいと駆け付けておりますがいかがなさいましょうか?」
「…頭に響くから…うるさくしないでね…ドウゾ…」




-ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「そういえばアデル様。あのピンクの光はなんだったのですか?」
「そうとも!あの何とも言えぬ不思議な感覚」
「ゾクゾクでもなくワクワクでもなくドキドキともまた違う…不思議な高揚感でした!」

ほう?それを知ったらもう後戻りはできませんよ?



「本当に知りたいですか?」
「ええまぁ」

「…それは『萌え』です。人の心を豊かにし、世界を平和へと導く…それこそが『萌え』…」
「ちょっと、その概念がわかりませんね。なんですそれ?」

マカフィーさんはとても良い人ではあるが、萌えを理解するには少々朴念仁である。
僕は高揚感を感じた有望株のほうに向きなおり静かに語り始めた。彼はグレゴリー隊長のシンパであったはず。

「例えば…想像してください。」
「はい」
「今あなたの目の前にいつも勇ましいグレゴリー隊長が居ます。」
「ふむふむ」

「力自慢の隊長。お茶を注ごうとしてうっかりあなたの思い出のカップを割ってしまいます」
「ははは」
「隊長らしい」
「普段の隊長なら何て言うと思いますか?」
「そりゃぁ、「すまんすまん」と笑って「よし!もっとデカいのを買って返そう!」とか」
「それとも「形あるものはいつかは壊れるのだ。あきらめよ!ははは」とか」

「ですね。まぁそんな隊長もすごく男らしくて良いんですが…ここで目をつむって思い浮かべて下さい…」
「うん?」
「夜、みんなが寝静まった後、誰も居ない談話室で…」
「ごくっ…」
「「あいつの大切にしていたカップだからな…」そう呟きながら一人こっそり修繕するグレゴリー隊長」
「はぁん」
「うぉう!」
「ぐぅぅ」

3人くらい堕ちたな。

「続けて思い浮かべて下さい」
「まだ続くのか…」
「割れたカップの破片で指を切った隊長…その指をフーフーしながら口で…パクッ!」
「ぐぁぁぁ!」
「うおぉぉぉ!」
「ぬあぁぁぁぁ!」

「今あなた方に去来した感情…それが【萌え】です」
「「「うぉおおおおおおお!」」」

「わかんねーよ!」
「もっとわかりやすいので例えてくださいよ。なんで隊長なんですか」
「こう、美人のおねぇちゃんが指くわえちゃダメなのかよ」
「美人のおねぇさんが指くわえたら、それは萌えじゃなくてセクシーになっちゃうでしょうが。わかってないなぁ」


ギャップ無きところに萌えは生まれないのだ。


感想 104

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