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明るい家族計画編
生誕珠の謎 ②
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しばらくは忘れていたはずの多属性への執着が再燃したのが殿下の、そしてバーガンディの後継問題が議題に上がった時。
とんでもないことに今度はさらにグレードアップして、殿下の光にグラナダ様の炎、そして…自分の水と風を流し込んで…4属性の赤子を誕生させようとした王。生誕珠でなら上手くいくのでは、と考えたらしい。
「え、でも、やっぱりおかしくないですか?殿下はお一人でここに来たって…珠は二人の祈りが届かないと生誕珠にはならないって…そう聞きました。」
「王はここに、このベールの奥におられました。そして私を脅したのでございます。逆らえばこの神殿とすべての神官を失うことになると。ベールの向こう、殿下が祈りを捧げ、その祈りが魔力となってこの珠に注がれた時、私の後ろに隠れていた王もまた己の魔力を珠に放たれた…。そうして心ならずもまがい物の生誕珠を発現させる事となったのです。」
「…ド、ドン引き…滅されて良かった…」
「アデルを会わせず済んだのは幸いであった…狂っておるな…」
「魔力という権能に憑りつかれておったのでございましょう…王はお生まれになられた時、この国唯一の多属性持ちとして大変崇められておられました。それが単一属性とはいえ尋常ならざる魔力量を誇る貴方様がお生まれになった。それが心を歪ませたのでしょう。ですが…正直あの生誕珠が正常に受精できたかどうか…私は…神は決してお許しにはならなかったのではないかと…そう思います…」
僕はわざと明るい声をあげこのシリアスな空気を一掃する。いやもう、お腹いっぱいだよ。
「う…ま、まぁ、でも、もう居ないんだし、気を取り直して僕らの祈り捧げよう?ね、グラナダ様?」
ぐえっ、いきなり抱きついてどうしたの?苦しいよ。
「アデルがおらねば…お前がおかしいと指摘せねば…何も考えず私は兄の言うとおりにしておっただろう…お前は私の…この国の…真の救世主であるな…」
「ぐ、グラナダ様…ほんとにそう思ってくれるなら…後で僕のお願い聞いてくださいね…」
「無論だとも…」
ヤッタ…どさくさに紛れて言質は取ったからね。
聖人様の手の上の灰色の小さな珠…へぇーあの乳白色って最初からじゃないんだ。
「では、祈りを…」
…グラナダ様は神様への祈りの言葉を唱えているんだろうか…僕は何を唱えればいいんだろう。
グラナダ様に似た男の子グラナダ様に似た男の子グラナダ様に似た男の子グラナダ様によく似た超カッコいいイケメンに育つ超絶可愛い男の子!優しくて賢くて強くて親思いで声が良くってダンスが上手くて好き嫌いなく何でも食べて素直な笑顔の可愛い男の子…それからそれから…僕のところに来て!絶対絶対幸せにする!大切にする!大事に大事に愛情持って育てるから!
あ、…何か抜けた…隣でグラナダ様も顔を上げた。僕は小声で同意を求める。
「ね、何か飛んでいったね?」「ああ、そうだな」
聖人様の手の平の珠が乳白色に輝きだした。そこに何かの祝詞を唱え何かの魔法をかけていく…綺麗。
神秘的な輝きがおさまり、今まで持ってたニセ珠よりもずっと透明感のある珠がそこにはある。そうして今度こそ真実の生誕珠がグラナダ様に手渡された。
「これが…僕とグラナダ様の生誕珠…なんか…泣きそう…」
「嬉しいかアデルよ?」「すっごく…ぐす…」「私もだ」
「聖人様、次の夫夫が祈りの間に参りました。」
感動の空気をぶった切って容赦なく声がかけられる。聖人様にもう一件のお仕事が入ったようだ。
「長々と済まなかった…だが感謝する。大変に意義深い話であった。私もクリフトもこれを誡めとしより良き治世の糧としよう…」
僕とグラナダ様は頭を下げその場を下がろうと…して、ぴたりと足を止めた。
……ク、クリフト殿下と…へ?ワイアットお兄様?
「えー!もがっ」「声をあげるでない馬鹿者」
グラナダ様に口元を抑えられたまま身振り手振りであれはどういうことだと問いただす。
「私に聞いても知らぬ」
ですよね。けど、だけど、だって。
「み、禊の儀は?」
「ふむ、ここへ来てからかなり時間がたっておる。すんだのであろう」
「な、なんで平然としてん…ん?」
あー!あー!あー!!!で、出来ちゃったよ生誕珠!どうすんのーこれ!
「せ、聖人様?良いんですか?殿下もうじき、へ、陛下…になるんですよ?」
「愛あるお二人に祝福を。睦まじいお姿でございまするな」
ベールの向こう側では、この上なく幸せそうな二人が微笑みあっていた。
とんでもないことに今度はさらにグレードアップして、殿下の光にグラナダ様の炎、そして…自分の水と風を流し込んで…4属性の赤子を誕生させようとした王。生誕珠でなら上手くいくのでは、と考えたらしい。
「え、でも、やっぱりおかしくないですか?殿下はお一人でここに来たって…珠は二人の祈りが届かないと生誕珠にはならないって…そう聞きました。」
「王はここに、このベールの奥におられました。そして私を脅したのでございます。逆らえばこの神殿とすべての神官を失うことになると。ベールの向こう、殿下が祈りを捧げ、その祈りが魔力となってこの珠に注がれた時、私の後ろに隠れていた王もまた己の魔力を珠に放たれた…。そうして心ならずもまがい物の生誕珠を発現させる事となったのです。」
「…ド、ドン引き…滅されて良かった…」
「アデルを会わせず済んだのは幸いであった…狂っておるな…」
「魔力という権能に憑りつかれておったのでございましょう…王はお生まれになられた時、この国唯一の多属性持ちとして大変崇められておられました。それが単一属性とはいえ尋常ならざる魔力量を誇る貴方様がお生まれになった。それが心を歪ませたのでしょう。ですが…正直あの生誕珠が正常に受精できたかどうか…私は…神は決してお許しにはならなかったのではないかと…そう思います…」
僕はわざと明るい声をあげこのシリアスな空気を一掃する。いやもう、お腹いっぱいだよ。
「う…ま、まぁ、でも、もう居ないんだし、気を取り直して僕らの祈り捧げよう?ね、グラナダ様?」
ぐえっ、いきなり抱きついてどうしたの?苦しいよ。
「アデルがおらねば…お前がおかしいと指摘せねば…何も考えず私は兄の言うとおりにしておっただろう…お前は私の…この国の…真の救世主であるな…」
「ぐ、グラナダ様…ほんとにそう思ってくれるなら…後で僕のお願い聞いてくださいね…」
「無論だとも…」
ヤッタ…どさくさに紛れて言質は取ったからね。
聖人様の手の上の灰色の小さな珠…へぇーあの乳白色って最初からじゃないんだ。
「では、祈りを…」
…グラナダ様は神様への祈りの言葉を唱えているんだろうか…僕は何を唱えればいいんだろう。
グラナダ様に似た男の子グラナダ様に似た男の子グラナダ様に似た男の子グラナダ様によく似た超カッコいいイケメンに育つ超絶可愛い男の子!優しくて賢くて強くて親思いで声が良くってダンスが上手くて好き嫌いなく何でも食べて素直な笑顔の可愛い男の子…それからそれから…僕のところに来て!絶対絶対幸せにする!大切にする!大事に大事に愛情持って育てるから!
あ、…何か抜けた…隣でグラナダ様も顔を上げた。僕は小声で同意を求める。
「ね、何か飛んでいったね?」「ああ、そうだな」
聖人様の手の平の珠が乳白色に輝きだした。そこに何かの祝詞を唱え何かの魔法をかけていく…綺麗。
神秘的な輝きがおさまり、今まで持ってたニセ珠よりもずっと透明感のある珠がそこにはある。そうして今度こそ真実の生誕珠がグラナダ様に手渡された。
「これが…僕とグラナダ様の生誕珠…なんか…泣きそう…」
「嬉しいかアデルよ?」「すっごく…ぐす…」「私もだ」
「聖人様、次の夫夫が祈りの間に参りました。」
感動の空気をぶった切って容赦なく声がかけられる。聖人様にもう一件のお仕事が入ったようだ。
「長々と済まなかった…だが感謝する。大変に意義深い話であった。私もクリフトもこれを誡めとしより良き治世の糧としよう…」
僕とグラナダ様は頭を下げその場を下がろうと…して、ぴたりと足を止めた。
……ク、クリフト殿下と…へ?ワイアットお兄様?
「えー!もがっ」「声をあげるでない馬鹿者」
グラナダ様に口元を抑えられたまま身振り手振りであれはどういうことだと問いただす。
「私に聞いても知らぬ」
ですよね。けど、だけど、だって。
「み、禊の儀は?」
「ふむ、ここへ来てからかなり時間がたっておる。すんだのであろう」
「な、なんで平然としてん…ん?」
あー!あー!あー!!!で、出来ちゃったよ生誕珠!どうすんのーこれ!
「せ、聖人様?良いんですか?殿下もうじき、へ、陛下…になるんですよ?」
「愛あるお二人に祝福を。睦まじいお姿でございまするな」
ベールの向こう側では、この上なく幸せそうな二人が微笑みあっていた。
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