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番外編 バーガンディの日常
争いの行方
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「絶対絶対、ぜ~ったい負けないでねグラナダ様!」
「心配はいらぬ。あの若造め。デカい口を叩く。アデルお前を失望はさせぬからな、安心して観ておるがいい。」
「絶対絶対、ぜ~ったい負けないで下さいね閣下!俺の今月の給料かかってますから!」
「知らぬ!」
「閣下が俺に賭けろって言ったんですよ⁉」
千客万来のバーガンディ競馬場。
急遽開催の決まった領主と部下の一騎打ち再戦は今のバーガンディにおける最大の娯楽となった。
コソッ「領主さまに10ドラン頼む」
コソッ「へぇ?随分堅いじゃないかないか」
コソコソッ「こっちはリスボン隊員だ。20ドラン!」
コソコソッ「いいね、そうこなくっちゃ」
許可も出してないのにいつの間にか横行する観客間の密かな賭け。幸いここは異世界だから…固い事は言いっこなしだ。自己責任でお願いします!
ちなみに今日のレースは3試合。
第一レース、土魔法使いが土壌を盛り上げ、農耕馬を使ったばんえい競走。見た目の派手さで場の温め役だ。勝敗にはこだわらない。
第二レース、有志の隊員6名による早駆け競争、いわゆる一般的な競馬だね。勝ち馬を当てた観客には土産が出るので来場者は入場時に一頭選んでる。そのほうが観戦も白熱するってもんだよね。
第三レース、グラナダ様とリスボンさんの一騎打ち障害競走。本日のメインイベント!
セオドアさんからの提案でバラエティ豊かな構成になった。欲張りな事このうえないな。
ナイジェルさんがぬかりなく、騎乗する隊員の写像画販売ブースを確保してた。動きが早い!
だけど…ちっちっちっ、わかってないな。
競馬場では馬の写像画が売れるんだよ。鉄オタの友人を思い出しながら…僕はそうナイジェルさんに耳打ちしておいた。
ドーン
ドラの音と共に出走するグラナダ様とリスボンさん。
「いけいけいけー!」
「うおぉーー!」
「リスボンっ、そこだー!」
「うわぁぁー!グラナダ様ー!リスボンさんに負けないでー!」
「いいぞー!」
「閣下ー!俺の給料ー!」
声援にも力が入る。
抜きつ抜かれつ大きな差は開かない。
「「ああっ!閣下が抜かれたっ!」」
鼻先に小さな石つぶてが跳ね返りその驚きで体勢を崩すグラナダ様騎乗の愛馬ラグーン。
時間にしたらほんの一瞬のことだったんだけど…
ゴール真近だというのに一馬身の差が開く。
ぐぬぬ…こんな…こんなのは認めん!
僕のグラナダ様はいつだって英雄なんだから!
「いやぁーーー!グラナダ様ー!勝ってー!勝ったら何でもしてあげるーー!!!」
勝者が誰だったかは言うまでもない…そして僕がどんな目に合ったかも…言うまでも…ない。
「くそっ!くそくそくそっ!普通あそこからの追い上げが間に合うものか!くそっ、俺の未熟者め!なんでもっと引き離せなかった!」
「まぁまぁ、そう怒るなリスボン。やけ酒なら付き合ってやる。おいナイジェル、お前も来るよな?」
「…行くわけないだろう…」
「馬鹿を言え!酒など飲んでいる場合か!帰ってすぐに再再戦の為の特訓だ!決まっているだろうがっ!」
馬バカの挑戦は終わらない…。
「おい、お前聞いたか?奥方様のあの声援。」
「聞いた聞いた。お熱いよな。もう2人も子供がいるのに。」
「「………」」
「なぁ」「おう」
「何したんだと思う?///」
それからしばらくバーガンディのいたるところでそんな会話が交わされることになった事を…領主夫妻だけが気づかなかった。
「心配はいらぬ。あの若造め。デカい口を叩く。アデルお前を失望はさせぬからな、安心して観ておるがいい。」
「絶対絶対、ぜ~ったい負けないで下さいね閣下!俺の今月の給料かかってますから!」
「知らぬ!」
「閣下が俺に賭けろって言ったんですよ⁉」
千客万来のバーガンディ競馬場。
急遽開催の決まった領主と部下の一騎打ち再戦は今のバーガンディにおける最大の娯楽となった。
コソッ「領主さまに10ドラン頼む」
コソッ「へぇ?随分堅いじゃないかないか」
コソコソッ「こっちはリスボン隊員だ。20ドラン!」
コソコソッ「いいね、そうこなくっちゃ」
許可も出してないのにいつの間にか横行する観客間の密かな賭け。幸いここは異世界だから…固い事は言いっこなしだ。自己責任でお願いします!
ちなみに今日のレースは3試合。
第一レース、土魔法使いが土壌を盛り上げ、農耕馬を使ったばんえい競走。見た目の派手さで場の温め役だ。勝敗にはこだわらない。
第二レース、有志の隊員6名による早駆け競争、いわゆる一般的な競馬だね。勝ち馬を当てた観客には土産が出るので来場者は入場時に一頭選んでる。そのほうが観戦も白熱するってもんだよね。
第三レース、グラナダ様とリスボンさんの一騎打ち障害競走。本日のメインイベント!
セオドアさんからの提案でバラエティ豊かな構成になった。欲張りな事このうえないな。
ナイジェルさんがぬかりなく、騎乗する隊員の写像画販売ブースを確保してた。動きが早い!
だけど…ちっちっちっ、わかってないな。
競馬場では馬の写像画が売れるんだよ。鉄オタの友人を思い出しながら…僕はそうナイジェルさんに耳打ちしておいた。
ドーン
ドラの音と共に出走するグラナダ様とリスボンさん。
「いけいけいけー!」
「うおぉーー!」
「リスボンっ、そこだー!」
「うわぁぁー!グラナダ様ー!リスボンさんに負けないでー!」
「いいぞー!」
「閣下ー!俺の給料ー!」
声援にも力が入る。
抜きつ抜かれつ大きな差は開かない。
「「ああっ!閣下が抜かれたっ!」」
鼻先に小さな石つぶてが跳ね返りその驚きで体勢を崩すグラナダ様騎乗の愛馬ラグーン。
時間にしたらほんの一瞬のことだったんだけど…
ゴール真近だというのに一馬身の差が開く。
ぐぬぬ…こんな…こんなのは認めん!
僕のグラナダ様はいつだって英雄なんだから!
「いやぁーーー!グラナダ様ー!勝ってー!勝ったら何でもしてあげるーー!!!」
勝者が誰だったかは言うまでもない…そして僕がどんな目に合ったかも…言うまでも…ない。
「くそっ!くそくそくそっ!普通あそこからの追い上げが間に合うものか!くそっ、俺の未熟者め!なんでもっと引き離せなかった!」
「まぁまぁ、そう怒るなリスボン。やけ酒なら付き合ってやる。おいナイジェル、お前も来るよな?」
「…行くわけないだろう…」
「馬鹿を言え!酒など飲んでいる場合か!帰ってすぐに再再戦の為の特訓だ!決まっているだろうがっ!」
馬バカの挑戦は終わらない…。
「おい、お前聞いたか?奥方様のあの声援。」
「聞いた聞いた。お熱いよな。もう2人も子供がいるのに。」
「「………」」
「なぁ」「おう」
「何したんだと思う?///」
それからしばらくバーガンディのいたるところでそんな会話が交わされることになった事を…領主夫妻だけが気づかなかった。
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