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二人は友人をゲットする
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イヴの友人だというフランコとセルジオ。聞けば彼らは貴族街にある収監施設の衛兵なのだという。
「イヴと君たちの接点がよくわからないのだが…」
「聞いてないのか?イヴァーノ様が拘留されてたってこと」
「公爵家のパンクラツィオ様に公衆の面前で暴言はいて、ちょっとな」
…これか、コレッティ侯の頭を悩ませていた家内の問題とは。
イヴが何か無礼をはたらいたとは聞いていたが…なるほど。庶民街でのやり取りを思い返せば、さもありなんだ。
「そこで知り合い友人に?」
「あー、まあ。退屈しのぎの言葉遊びに付き合わされてな」
社交的なのだなイヴは。
正直…イヴと親しげに話す目の前の二人に思うところが無いわけではない。だが私たちはまごうことなき夫夫。つまらない嫉妬はイヴを困らせるだけだろう。なにより…
器の小さな男と思われたくはない。ふっ、これは夫としてのささやかな矜持だ。
「それで君たちの部屋で着替えると…」
「そういうことだ」
「しかし…まさか庶民に混ざって働くとはな…」
「イヴを責めないでくれ。全ては私の不甲斐なさが招いた事。笑われるべきは私自身だ」
「いや、責めちゃいないが…」
「意外だったってだけで、なあセルジオ」
「ああ」
「イヴはこれを「趣味と実益だから気にするな」と言ったが…とても無理な話だ」
「趣味で働くのか…?大したものだな」
「社会勉強、ってやつか」
社会勉強、その言葉に得心がいく。そうか…、イヴは後学のために真の労働を知ろうと考えているのか…そうか!そうだったのか!だから趣味と実益、そう言ったのか!
今夜にでももう一度説得を試みるつもりでいたのだが…それは野暮なことなのだろう。私はしばらく静観するべきかもしれぬと考え直した。
どれ程待っただろうか。ロデオの淹れたお茶を楽しむ間に夕食の支度は整ったようだ。
「ハーイ、お待ちどうさま。今日はトンカツだよ」
この国サルディーニャと私の母国アスタリアでは、テーブルを飾る料理にも多少の違いがある。
使用する食材にそれほど違いは無いのだが、アスタリアでは煮込むか焼くか、素材を生かしたものが多い。そこへいくとイヴの作る食事は、食材一つ一つに手を加え、品数は無くともそれを感じさせないほど様々な風味を感じさせる。
「わ、甘い!イヴァーノ様、この人参甘いです!」
「気に入った?」
「ええとても!」
添えられていたのは甘味を感じる人参とクリーミーにつぶした芋。嬉しそうなルイージの笑顔がなんとも微笑ましい。
「おいおいマジでイヴァーノ様が作ってんのか…」
「これはずいぶん美味そうなコトレッタだな」
コトレッタ…この国の定番料理なのだろうか?母国では見たことのないパンの衣をまとった肉料理。だがそれはまるで黄金の様に輝いている。
「しかし…噂なんて当てにならないもんだな」
「気が強くて我儘…ね。間違っちゃいないが…拍子抜けだ」
「恐らくは婚約者であられた公爵子息によって流布されたのだろう。同じ言葉でも聞く者の心構えによってそれは全く別の響きになる。少なくとも私の知るイヴは誰より可愛らしい人だ」
「これはこれは」
ヒュー「お熱いことで」
「なんの話?はい、トマトのカプレーゼ」
わずか数日間で私の心を掴んだイヴ。彼は多くの誤解を受けているようだが、この人間的魅力は恐らく懐に入らなければ知ることは叶わなかっただろう。
それが他者へ知れることが嬉しくもあり、また一方でどこか悔しくもある。
馬鹿な考えだ…。彼が人々から好感をもたれより広い人脈を得るならばそれは良いことではないか…
「さあかけてくれたまえ。イヴはスパイス使いがとても上手でね、彼の手にかかればどんな食材だろうと絶品になるのだよ」
-------------
僕の手料理を前にニコニコと自慢げなフラヴィオ。こう…真っすぐ褒められるのはなかなかいい気分だ。フラヴィオ、カツ一切れ追加で。
「ほほう!これは美味そうな肉ではありませんか。いつの間に?」
「ロデじい、しっ!」
美味そうな肉…のキーワードは彼らに何かを気付かせてしまったようだ。…もーロデじいってば!あれは帰宅後のサプライズだったのにぃ!
「…もしやこの肉…」
「おっ!おまえっ!あれはとっておきの!」
バレちゃあしょうがない。
「いーじゃん。この方が美味しいって。だってトンカツだよトンカツ。それもチーズトンカツ。まあ食べてみてよ」
バクッ「美味い…貴族街のリストランテより美味い…」
ハグッ「信じられん…こんな柔らかい肉じゃなかったろ…」
そりゃいっぱい叩いたから。
男心は胃袋で掴めとはよく言ったものだ。すっかり気を良くした二人はワインのせいもあり、いつの間にか気安い談笑を始めていた。
節約生活なのにお酒は贅沢だって?チッチッチッ、これは老男爵が遺していったワインなので何も問題はない。老男爵は服といい本といいワインといい、独身生活を心ゆくまで満喫していたようだ。そのワインを一本、今日は僕の就職祝いなので特別にね。久々のワインにフラヴィオも嬉しそうだ。
それにしても、バイトに関してフラヴィオから何か言われると思っていたのだが…どうやらいつの間にか〝良家の坊ちゃんが庶民を体験する”…みたいな納得の仕方をしていたようだ。どうしてそうなった?けどちょうどいいからこのままにしておくつもりだ。
「それよりセルジオの実家では夜会とか開かないの?」
「しがない男爵家に過度な期待はやめてくれ」
「じゃあ友達んちとか。すぐじゃなくていいんだけど誰かパーティーに招待してくれないかなぁ」
「コレッティ家なら招待ぐらい掃いて捨てるほどあるだろうが」
「ここはそのコレッティ家から勘当された僕ん家だけど?」
「あ…」ポンポン
「どこの家門も面倒事には関わりたくないよな、そりゃあ」ポンポン
ヤメロ!その気の毒そうな顔!
バシィ!「けど下位貴族にならそれでも高位貴族とのつながりが欲しい当主いるんじゃない?」
僕は考えていた。入り婿とはいえ伯爵家の当主である以上、フラヴィオにもサルディーニャ社交界デビューは必要じゃないのかな…って。
そして何よりそれは、僕のあらたな目的のためにも必要なことなのである。
コスプレ喫茶は遠ざかったが、状況に応じ生活設計が変るなんてことはよくある話で。僕の頭の中ではすでに新しい計画がクラウチングスタートを切ろうとしている。
「イヴ…、そんなことを考えてくれていたのか…」
「駄目だった?」
「いいや、今はまだこの国を知るのに精いっぱいだが…いずれはと考えていた。嬉しいよ」
「では父と母に話してみよう」
「やった!よろしくね!」
「おいイヴァーノ、明日朝は裏口から来いよ」
「出入りが目立っちゃまずいんだろ?」
「うん、そうする」
彼らにはお世話になることもあって敬称の省略をOKすることにした。気さくな口調と様付けの違和感が気持ち悪かったからだ。
「じゃあ明日からよろしくね」
その後ほろ酔い気分で「明日も仕事だから」と彼らは帰っていったが、本日の任務、これにて終了!
「イヴと君たちの接点がよくわからないのだが…」
「聞いてないのか?イヴァーノ様が拘留されてたってこと」
「公爵家のパンクラツィオ様に公衆の面前で暴言はいて、ちょっとな」
…これか、コレッティ侯の頭を悩ませていた家内の問題とは。
イヴが何か無礼をはたらいたとは聞いていたが…なるほど。庶民街でのやり取りを思い返せば、さもありなんだ。
「そこで知り合い友人に?」
「あー、まあ。退屈しのぎの言葉遊びに付き合わされてな」
社交的なのだなイヴは。
正直…イヴと親しげに話す目の前の二人に思うところが無いわけではない。だが私たちはまごうことなき夫夫。つまらない嫉妬はイヴを困らせるだけだろう。なにより…
器の小さな男と思われたくはない。ふっ、これは夫としてのささやかな矜持だ。
「それで君たちの部屋で着替えると…」
「そういうことだ」
「しかし…まさか庶民に混ざって働くとはな…」
「イヴを責めないでくれ。全ては私の不甲斐なさが招いた事。笑われるべきは私自身だ」
「いや、責めちゃいないが…」
「意外だったってだけで、なあセルジオ」
「ああ」
「イヴはこれを「趣味と実益だから気にするな」と言ったが…とても無理な話だ」
「趣味で働くのか…?大したものだな」
「社会勉強、ってやつか」
社会勉強、その言葉に得心がいく。そうか…、イヴは後学のために真の労働を知ろうと考えているのか…そうか!そうだったのか!だから趣味と実益、そう言ったのか!
今夜にでももう一度説得を試みるつもりでいたのだが…それは野暮なことなのだろう。私はしばらく静観するべきかもしれぬと考え直した。
どれ程待っただろうか。ロデオの淹れたお茶を楽しむ間に夕食の支度は整ったようだ。
「ハーイ、お待ちどうさま。今日はトンカツだよ」
この国サルディーニャと私の母国アスタリアでは、テーブルを飾る料理にも多少の違いがある。
使用する食材にそれほど違いは無いのだが、アスタリアでは煮込むか焼くか、素材を生かしたものが多い。そこへいくとイヴの作る食事は、食材一つ一つに手を加え、品数は無くともそれを感じさせないほど様々な風味を感じさせる。
「わ、甘い!イヴァーノ様、この人参甘いです!」
「気に入った?」
「ええとても!」
添えられていたのは甘味を感じる人参とクリーミーにつぶした芋。嬉しそうなルイージの笑顔がなんとも微笑ましい。
「おいおいマジでイヴァーノ様が作ってんのか…」
「これはずいぶん美味そうなコトレッタだな」
コトレッタ…この国の定番料理なのだろうか?母国では見たことのないパンの衣をまとった肉料理。だがそれはまるで黄金の様に輝いている。
「しかし…噂なんて当てにならないもんだな」
「気が強くて我儘…ね。間違っちゃいないが…拍子抜けだ」
「恐らくは婚約者であられた公爵子息によって流布されたのだろう。同じ言葉でも聞く者の心構えによってそれは全く別の響きになる。少なくとも私の知るイヴは誰より可愛らしい人だ」
「これはこれは」
ヒュー「お熱いことで」
「なんの話?はい、トマトのカプレーゼ」
わずか数日間で私の心を掴んだイヴ。彼は多くの誤解を受けているようだが、この人間的魅力は恐らく懐に入らなければ知ることは叶わなかっただろう。
それが他者へ知れることが嬉しくもあり、また一方でどこか悔しくもある。
馬鹿な考えだ…。彼が人々から好感をもたれより広い人脈を得るならばそれは良いことではないか…
「さあかけてくれたまえ。イヴはスパイス使いがとても上手でね、彼の手にかかればどんな食材だろうと絶品になるのだよ」
-------------
僕の手料理を前にニコニコと自慢げなフラヴィオ。こう…真っすぐ褒められるのはなかなかいい気分だ。フラヴィオ、カツ一切れ追加で。
「ほほう!これは美味そうな肉ではありませんか。いつの間に?」
「ロデじい、しっ!」
美味そうな肉…のキーワードは彼らに何かを気付かせてしまったようだ。…もーロデじいってば!あれは帰宅後のサプライズだったのにぃ!
「…もしやこの肉…」
「おっ!おまえっ!あれはとっておきの!」
バレちゃあしょうがない。
「いーじゃん。この方が美味しいって。だってトンカツだよトンカツ。それもチーズトンカツ。まあ食べてみてよ」
バクッ「美味い…貴族街のリストランテより美味い…」
ハグッ「信じられん…こんな柔らかい肉じゃなかったろ…」
そりゃいっぱい叩いたから。
男心は胃袋で掴めとはよく言ったものだ。すっかり気を良くした二人はワインのせいもあり、いつの間にか気安い談笑を始めていた。
節約生活なのにお酒は贅沢だって?チッチッチッ、これは老男爵が遺していったワインなので何も問題はない。老男爵は服といい本といいワインといい、独身生活を心ゆくまで満喫していたようだ。そのワインを一本、今日は僕の就職祝いなので特別にね。久々のワインにフラヴィオも嬉しそうだ。
それにしても、バイトに関してフラヴィオから何か言われると思っていたのだが…どうやらいつの間にか〝良家の坊ちゃんが庶民を体験する”…みたいな納得の仕方をしていたようだ。どうしてそうなった?けどちょうどいいからこのままにしておくつもりだ。
「それよりセルジオの実家では夜会とか開かないの?」
「しがない男爵家に過度な期待はやめてくれ」
「じゃあ友達んちとか。すぐじゃなくていいんだけど誰かパーティーに招待してくれないかなぁ」
「コレッティ家なら招待ぐらい掃いて捨てるほどあるだろうが」
「ここはそのコレッティ家から勘当された僕ん家だけど?」
「あ…」ポンポン
「どこの家門も面倒事には関わりたくないよな、そりゃあ」ポンポン
ヤメロ!その気の毒そうな顔!
バシィ!「けど下位貴族にならそれでも高位貴族とのつながりが欲しい当主いるんじゃない?」
僕は考えていた。入り婿とはいえ伯爵家の当主である以上、フラヴィオにもサルディーニャ社交界デビューは必要じゃないのかな…って。
そして何よりそれは、僕のあらたな目的のためにも必要なことなのである。
コスプレ喫茶は遠ざかったが、状況に応じ生活設計が変るなんてことはよくある話で。僕の頭の中ではすでに新しい計画がクラウチングスタートを切ろうとしている。
「イヴ…、そんなことを考えてくれていたのか…」
「駄目だった?」
「いいや、今はまだこの国を知るのに精いっぱいだが…いずれはと考えていた。嬉しいよ」
「では父と母に話してみよう」
「やった!よろしくね!」
「おいイヴァーノ、明日朝は裏口から来いよ」
「出入りが目立っちゃまずいんだろ?」
「うん、そうする」
彼らにはお世話になることもあって敬称の省略をOKすることにした。気さくな口調と様付けの違和感が気持ち悪かったからだ。
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