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最悪攻略者の登場
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久しぶりに見るリアルパンキーの顔。相変わらず憎たらしい…
そして僕のフラヴィオは相変らずイイ男だ。ああそうそう、フランコとセルジオは続き間の隣室で我関せずを貫いているっぽい。正しい選択だよ…
「エ」
ニッコリ笑ってフラヴィオを封印。愛する旦那様はすぐ反応しちゃうんだから。
「お兄様。いつまで待ってもお呼びがかからないので来てしまいました」
「ああすまない。少し込み入ってね…」
「でしょうね」
チラリと横目でニコラに視線を寄越すカタリーナ様。
マルティノの件で二コラを毛嫌いしているカタリーナ様の視線は鋭く冷たい。
女性相手では得意のチャームも通用せず、憐れ二コラは開け放した扉の前でひたすら小さく震えている。
「約束ですもの構いませんわね。あら、そこに見えるのがイヴァーノ様の旦那様かしら?初めまして。わたくしが王女カタリーナですわ」
「これはお初お目にかかります。私がイヴの夫、フラヴィオ・ビアジョッティにございます」
「こちらのエヴァはよくご存知ね。ご友人の従妹ですもの」
「え、ええまあ…」
「これ!エヴァの従兄はどこ!拝謁を許します。こちらへ」
憐れなフランコ。もちろんセルジオもワンセットだ。彼らは有難くも迷惑な本日二度目の〝王族への挨拶”を済ませると、ギッっとこっちをにらんで隣室へ戻って行くが…いや…二度目は僕のせいじゃないから…
「ところであなた…フラヴィオとお呼びしても?」
「光栄にございます」
「わたくしイヴァーノをここへ招きたいと思っておりますの。ええもちろんパンクラツィオが王都を留守にしている時によ」
おおーっと!カタリーナ姫、いきなりの先制攻撃!
この場に居たのは想定外のパンクラツィオだが、援軍が居ることでちょっと彼女は強気なようだ。
「カタリーナ、それはどういう意味だ」
「あら?じゃないとパンクラツィオ、あなた強襲しそうなのですもの。イヴァーノへの嫌がらせに」
「カタリーナ!」
「だってそうでしょう?そうじゃないなら何故今ここに居るの?あなたは来るわ。イヴァーノがここに居れば必ず。そして王命で公爵家に近づけぬイヴァーノをここから追い立てその姿を見て悦に入るのでしょう?分っていてよ」
「ずいぶんな言い様じゃないか。カタリーナ、君はまだ例の件を根に持っているのか!」
あ、これ二コラをマルティノんちの養子にする件ね。女を怒らせると怖いんだから。
「やめないかカタリーナ!」
「お兄様は黙っていて頂戴!」
ん?
げー!アマーディオがこっち見てる!
え?何とかしろって言ってる?いいじゃん面白いからもう少しこのままで。仲裁する筋合いなんて僕には…
あー!フラヴィオまでこっち見てる!
え?え?やっぱりどうにかしろって言ってる?
従妹の…それも王女カタリーナ相手に火力三割減のパンキーがすごく面白いのに…
仕方ない。フラヴィオの勉強会を台無しにするわけにはいかないし…一肌脱ぎますか!
パンクラツィオが二コラに食指を示した理由は実に簡単。それは…二コラが学院中の男子からモテモテだったからだ。パンクラツィオの中の狩猟本能に火がついたんだね。そしてそれはライバルアマーディオの参戦によってさらに加速した。
けど…それはあくまできっかけであって、二コラにここまで沼落ちしてるのは一枚も二枚も二コラが上手だからだ。
二コラは攻略対象者によってアプローチ法を変える熟練者だ。…って、これはもちろん、ゲームのプレイヤーが攻略成功のため各対象者に合わせて分岐をチョイスするせいなんだけど…それが二コラの恋愛テクに反映されてるって訳だね。
二面性ヴィットーレ相手の時は互いの境遇を語り合ってシンパシーを高めるのが最短ルートだ。そして半分素の顔を見せることで奴は勝手に「私だけが二コラの理解者」と好感度ゲージを赤く染め上げていく。
イイ人ヘタレ系のダリオは向こうの愛情がストレートなだけにプレイヤーの選択肢もストレートが吉!とにかく一緒に遊んで一緒に笑って、物理的接点がそのまま恋心に直結する。そして頼る!頼られれば頼られるほどゲージが上がっていくのがこのダリオだ。けど、ちょっとだけマザコン要素があるのですこーしママっぽく時には甘やかしてあげてね。
マルティノは前回説明したからパスイチで。
さて、キラキラ系改めチャラチャラ系アマーディオが落ちるのは意外にも癒し系だ。
側にいると癒され、包容力のあるタイプにコロッといくのだからわからないものだ。だからと言って重いのはNG。自立していて尚且つ自分を束縛しない人、なんて男にばっか都合のいいことを考えているのが天下人アマーディオね。
確かに…着地点が愛人…と考えればこれも有りなのかもしれない。
二コラは治癒師という時点で癒しと自立のポイントはすでに抑えている。そして当然束縛しない。何故なら自分も束縛されたくないからだ。あとはベタだが、あざとく世話を焼くだけでゲージは上がる。
そして問題のパンクラツィオ…
前述したように俺様キャラのパンクラツィオだけに着火理由は男としての狩猟本能だ。なかなか落ちない恋多き二コラ。それをこの手で落としてこそ男の楽しみとかなんとか…男ってバカだね。
出会ってすぐのアプローチはちょいツン寄りが正解。ここを間違えると好感度ちっとも上がってかないからね。
公爵子息…?間に合ってます!みたいな二コラに序盤のパンキーは貢ぐしマメだしエスコートするし…誰だよお前?みたいな。
だが中盤に入ってからは真逆の対応が必要となる。だって本来俺様なんだもん。好みのタイプは当然従順で素直で一途な相手だ。
二コラのどこにそんな要素が?って皆さん思うことだろう。そこを別人みたくならなくても上手ーく装うのが二コラの腕前だよ。
「すごい!すごい!パンクラツィオさまぁ!」とか「パンクラツィオさまってば、なんて頼りになるお方!」とか褒めたり崇めたりすると、すーぐ自尊心くすぐられちゃう単細胞パンキー、自分勝手なパンキーに「僕をこんなに振り回して…ヒドイ人…でも…そんなところも…スキ!」なーんてMっぽさを醸し出すとぎゅんっ!ってゲージ上がるし。
因みにモノになると途端にモラ男になるのがこのタイプだよ。二コラは計算づくだから心配いらないけど…みんなは気をつけてね☆
ってことで。
頭の中にある攻略本を駆使することで僕にはパンキーのコントロールがある程度可能となる。パンキー…地団太踏ませてやるからな。ププッ!そうなったら超ケッサク!
だからってフラヴィオの前でパンキーにいい顔なんてしないよ?例え演技でもパンキーに気のあるそぶりなんて…するわけないじゃん。このエヴァ様が。
だって僕はトップアイドル。誰も手の届かない高嶺の花なんだもん。万人に愛を忘れずプロとして白衣の天使を演じ切れば…必ず患者は増えるはずだ。それこそがなんてたって偶像!
さて…最初の一声は…いーち、にーい、さーん…ダー!
「元気ですかー!」
そして僕のフラヴィオは相変らずイイ男だ。ああそうそう、フランコとセルジオは続き間の隣室で我関せずを貫いているっぽい。正しい選択だよ…
「エ」
ニッコリ笑ってフラヴィオを封印。愛する旦那様はすぐ反応しちゃうんだから。
「お兄様。いつまで待ってもお呼びがかからないので来てしまいました」
「ああすまない。少し込み入ってね…」
「でしょうね」
チラリと横目でニコラに視線を寄越すカタリーナ様。
マルティノの件で二コラを毛嫌いしているカタリーナ様の視線は鋭く冷たい。
女性相手では得意のチャームも通用せず、憐れ二コラは開け放した扉の前でひたすら小さく震えている。
「約束ですもの構いませんわね。あら、そこに見えるのがイヴァーノ様の旦那様かしら?初めまして。わたくしが王女カタリーナですわ」
「これはお初お目にかかります。私がイヴの夫、フラヴィオ・ビアジョッティにございます」
「こちらのエヴァはよくご存知ね。ご友人の従妹ですもの」
「え、ええまあ…」
「これ!エヴァの従兄はどこ!拝謁を許します。こちらへ」
憐れなフランコ。もちろんセルジオもワンセットだ。彼らは有難くも迷惑な本日二度目の〝王族への挨拶”を済ませると、ギッっとこっちをにらんで隣室へ戻って行くが…いや…二度目は僕のせいじゃないから…
「ところであなた…フラヴィオとお呼びしても?」
「光栄にございます」
「わたくしイヴァーノをここへ招きたいと思っておりますの。ええもちろんパンクラツィオが王都を留守にしている時によ」
おおーっと!カタリーナ姫、いきなりの先制攻撃!
この場に居たのは想定外のパンクラツィオだが、援軍が居ることでちょっと彼女は強気なようだ。
「カタリーナ、それはどういう意味だ」
「あら?じゃないとパンクラツィオ、あなた強襲しそうなのですもの。イヴァーノへの嫌がらせに」
「カタリーナ!」
「だってそうでしょう?そうじゃないなら何故今ここに居るの?あなたは来るわ。イヴァーノがここに居れば必ず。そして王命で公爵家に近づけぬイヴァーノをここから追い立てその姿を見て悦に入るのでしょう?分っていてよ」
「ずいぶんな言い様じゃないか。カタリーナ、君はまだ例の件を根に持っているのか!」
あ、これ二コラをマルティノんちの養子にする件ね。女を怒らせると怖いんだから。
「やめないかカタリーナ!」
「お兄様は黙っていて頂戴!」
ん?
げー!アマーディオがこっち見てる!
え?何とかしろって言ってる?いいじゃん面白いからもう少しこのままで。仲裁する筋合いなんて僕には…
あー!フラヴィオまでこっち見てる!
え?え?やっぱりどうにかしろって言ってる?
従妹の…それも王女カタリーナ相手に火力三割減のパンキーがすごく面白いのに…
仕方ない。フラヴィオの勉強会を台無しにするわけにはいかないし…一肌脱ぎますか!
パンクラツィオが二コラに食指を示した理由は実に簡単。それは…二コラが学院中の男子からモテモテだったからだ。パンクラツィオの中の狩猟本能に火がついたんだね。そしてそれはライバルアマーディオの参戦によってさらに加速した。
けど…それはあくまできっかけであって、二コラにここまで沼落ちしてるのは一枚も二枚も二コラが上手だからだ。
二コラは攻略対象者によってアプローチ法を変える熟練者だ。…って、これはもちろん、ゲームのプレイヤーが攻略成功のため各対象者に合わせて分岐をチョイスするせいなんだけど…それが二コラの恋愛テクに反映されてるって訳だね。
二面性ヴィットーレ相手の時は互いの境遇を語り合ってシンパシーを高めるのが最短ルートだ。そして半分素の顔を見せることで奴は勝手に「私だけが二コラの理解者」と好感度ゲージを赤く染め上げていく。
イイ人ヘタレ系のダリオは向こうの愛情がストレートなだけにプレイヤーの選択肢もストレートが吉!とにかく一緒に遊んで一緒に笑って、物理的接点がそのまま恋心に直結する。そして頼る!頼られれば頼られるほどゲージが上がっていくのがこのダリオだ。けど、ちょっとだけマザコン要素があるのですこーしママっぽく時には甘やかしてあげてね。
マルティノは前回説明したからパスイチで。
さて、キラキラ系改めチャラチャラ系アマーディオが落ちるのは意外にも癒し系だ。
側にいると癒され、包容力のあるタイプにコロッといくのだからわからないものだ。だからと言って重いのはNG。自立していて尚且つ自分を束縛しない人、なんて男にばっか都合のいいことを考えているのが天下人アマーディオね。
確かに…着地点が愛人…と考えればこれも有りなのかもしれない。
二コラは治癒師という時点で癒しと自立のポイントはすでに抑えている。そして当然束縛しない。何故なら自分も束縛されたくないからだ。あとはベタだが、あざとく世話を焼くだけでゲージは上がる。
そして問題のパンクラツィオ…
前述したように俺様キャラのパンクラツィオだけに着火理由は男としての狩猟本能だ。なかなか落ちない恋多き二コラ。それをこの手で落としてこそ男の楽しみとかなんとか…男ってバカだね。
出会ってすぐのアプローチはちょいツン寄りが正解。ここを間違えると好感度ちっとも上がってかないからね。
公爵子息…?間に合ってます!みたいな二コラに序盤のパンキーは貢ぐしマメだしエスコートするし…誰だよお前?みたいな。
だが中盤に入ってからは真逆の対応が必要となる。だって本来俺様なんだもん。好みのタイプは当然従順で素直で一途な相手だ。
二コラのどこにそんな要素が?って皆さん思うことだろう。そこを別人みたくならなくても上手ーく装うのが二コラの腕前だよ。
「すごい!すごい!パンクラツィオさまぁ!」とか「パンクラツィオさまってば、なんて頼りになるお方!」とか褒めたり崇めたりすると、すーぐ自尊心くすぐられちゃう単細胞パンキー、自分勝手なパンキーに「僕をこんなに振り回して…ヒドイ人…でも…そんなところも…スキ!」なーんてMっぽさを醸し出すとぎゅんっ!ってゲージ上がるし。
因みにモノになると途端にモラ男になるのがこのタイプだよ。二コラは計算づくだから心配いらないけど…みんなは気をつけてね☆
ってことで。
頭の中にある攻略本を駆使することで僕にはパンキーのコントロールがある程度可能となる。パンキー…地団太踏ませてやるからな。ププッ!そうなったら超ケッサク!
だからってフラヴィオの前でパンキーにいい顔なんてしないよ?例え演技でもパンキーに気のあるそぶりなんて…するわけないじゃん。このエヴァ様が。
だって僕はトップアイドル。誰も手の届かない高嶺の花なんだもん。万人に愛を忘れずプロとして白衣の天使を演じ切れば…必ず患者は増えるはずだ。それこそがなんてたって偶像!
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「元気ですかー!」
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