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二人のハニームーン
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イヴの発案によりなんとも自然な流れでアスタリアへの帰国が決まった我々。それを聞いたルイージは驚きに眼を丸くした。
「カタリーナ様は保養の計画を知っていたのですね…。帰国の相談をすべきでした」
「だがあの時点で我々が姫殿下に無理を言うのは憚られた。言えはしないよ」
成年に満たない姫がアスタリアへ入られる準備は両陛下、そして大臣主導で同行人員も含め決定される。だが知れば彼女は無理をする、何も知らない私たちはそれを懸念したのだ。
ようやくここまで成し遂げたルイージの即位。一筋の疑念もサルディーニャ側に抱かせてはならない、と…
今頃アレクサ様にも姫殿下より保養の説明がなされている事だろう。そしてまた「大した子ね」と苦笑されるに違いない。
それにしても聞けば聞くほど、まるで奇跡のような妙ではないか。複雑に組み立てられたあの寄木細工と同じ。まるでピースが嵌るように理想形へと組み上がっていく…
「ルイージ君、はいこれ」
「イヴ様これは…?」
「マッティオ氏が見送りに来るって言うから僕はエヴァで出発しなきゃいけなくて…ルイージ君ちょっと僕に変装してくれないかな?」
「ふふ、構いませんよ」
まただ。これもまたイヴの奇跡。
何故なら、私たちは極力ルイージの姿をサルディーニャの船員に印象付けまいと考えていた。万が一の予防策として。
だがルイージの麗しい相貌、それをどう隠したものかと考えてあぐねていたのだ。
「さすがに当主夫人のイヴァーノが見えないのは不自然でしょ?これ僕と同じアッシュゴールドの付け毛つきスカーフね。頭は真知子巻きで。あと僕の服とデッカいサングラス」
確かに。ルイージの姿などさして面識もないマッティオ殿がわざわざ探したりはすまい。
そして…彼らは背丈だけならよく似ている。
----------------------
「いい?マッティオ氏には余計な挨拶とかしないでツーンとすまして「あとはよろしく」それだけでいいから」
「こうですか?「あとはよろしく」」
「わー!似てるー!で、そのまま乗り込んじゃって」
「はい」
「フラヴィオー、迎えの馬車は八時ですからねー」
「ああ分かった。しかしルイージをイヴに、イヴがエヴァに…なんと良い案だろうか」
「でしょ?あ!ロデじいー!リコとエルモの荷物も確認したー?」
「あの二人の荷物など多くはございませぬ。玄関に出してございます」
「隣に挨拶は」
「済ませましたぞ」
「リコー!ジュゼッペじいさんに屋敷の鍵渡してきてー!」
「もう渡してあります」
「留守番中は食材好きに食べて良いよって…」
「それも伝えました。火のもとに気をつけるように、何かあればコレッティ家へって」
「ばっちり!そうだエルモー!おやつは」
「持ちました!」
なかなか全員良い仕事ぶりである。
明日は出発。現在ビアジョッティ伯爵家では、初の家族で向う長期海外旅行に浮かれっぱなしだ(主に僕が)。
ジュゼッペじいさんはコレッティ家に長年勤めた信用の置ける人物である。その彼に留守を託し、僕たちは総勢七名(エヴァ含む)で音楽の国を目指す。
…と言っても、この国の地理に詳しくない僕は、それがどこにあるのかもよく分かっていない。マッティオ氏が手配した通りに動くだけ。でもパッケージツアーってそういうもんだよね?
「それにしてもイヴ…荷物が多いのだね」
「ふふーん、着替えがいっぱい入ってます。あー楽しみ!」
音楽の国だしオペラとか舞踏会とかいっぱいあるかもしれない。販促かねて何着かのコンパクトなドレスを僕は持参している。あとは現地で珍しい布地を見つけた時のために裁縫道具もね!
カタリーナ様には、マッティオ氏から聞いた宿泊先の地図と名前を渡しておいたし…ウキウキして眠れない!だってだって…
僕は前世から通算して海外旅行は初めてなんだからー!
ギン!
「イヴ…、もう寝なさい」
「寝れるもんならもう寝てます。眠れない…」
「困ったね…では眠れるように手伝ってあげようか?」
「え?あ、あぁーん♡」
というお約束はさておき、待ちに待った翌朝。馬車は三台。一台は荷物、一台にはロデじいと屋根裏兄弟、もう一台に当主夫妻(偽)とエヴァちゃんだ。
夫妻(偽)の後に付いて乗り込む僕。と、その前に…
「あれ?マッティオさんは?」
「港でお待ちにございます」
皆とお待ち???エヴァが居ると聞いてファンクラブの皆でも集まってるんだろうか…?
疑問は一瞬で霧散し迎えの馬車は郊外へとどんどん進む。
貴族街を出て庶民街を横目に抜け、最後王都を囲む大きな塀の大きな門をくぐったら、そこには建物だらけの王都と違い田園風景が広がっている!
「わぁ!いきなり田舎だ!」
「イヴ、君は王都の外へ出るのは初めてなのかい?コレッティ領へは…」
「あっ、む、昔すぎてよく覚えて無くて!」
危ない危ない…。感動は外国に着いてから思いっきり表現しよう。
「ああなるほど、以前来た道と逆の方角なのだね」
何で逆?…あっ!もしや王都まで案内してくれたっていう行商遠回りしてたんじゃ…ヤロウ…
「見て見て、種まきしてる」
「ああ、秋まき小麦だね」
「ほらほらあそこ!なんか貴族っぽい鳥!」
「イヴ様、あれは〝タゲリ”という鳥ですよ」
「可愛い…」
「イヴ、はしゃぐ君の方がよほど可愛いよ。まるで妖精だ」
「水辺で羽をはためかせるハクセキレイのようですね」
「がっ!」
こ、このポエティック兄弟め!
騒いでいたのもほんの僅か、うっかり寝落ちしていた寝不足の僕が目覚めたのは潮の匂いに釣られたから…
クンクン「んが…海の匂いがする…」
「起きたのかい?港はもうすぐだよ」
「港…?」
ア何とか公国はサルディーニャに隣接した国で…海つながりはブルボンだけだから…ア何とかは山側のハズ!
「???」
あっ!海側から行くと近道なのかな?地形は分からないがきっとそうなんだろう。
「さあ着いた。エヴァ降りてごらん、海だよ」
ギシ…「わ、わぁぁぁぁ!」
海岸で撮影も多かったから海ぐらい何度も来てるけど…なーんとなく海を見るとテンション上がるのは都会っ子(でもない)の性だよね。
「海だー!船だー!」
「おおエヴァちゃん!」
「マッティオさん!僕のために(海ルート)ありがとう!」
「いやいやなんの。船室を用意するぐらいお安い御用だよ。ところでイヴァーノ様は?」
ドッキー!
ピラピラ「あとはよろしく」
ルイルイ上手い!
「イヴァーノ様馬車酔いみたいで…そっけなくてごめんなさい。僕から代わりにお礼…」ギュゥゥ
「おおう!かわゆい手…」
「あの、イヴァーノ様から伝言です。「サロンは任せた」って」
「ははは、イヴァーノ様らしい」
「そういえば二週後カステーラの船も出航のようだよエヴァちゃん」
「二週後?あの偉い人まだ居るんだ?」
「アスタリア第二王子の裁判が始まるからね。カステーラの末妹はせめて判決だけでも見届けたいのだろうね」
「ふーん」
「エヴァちゃんは興味ないかな」
「え、あ、や、あるようなないような」
どうでもいいような。
「カタリーナ姫殿下はその船にご乗船されるとか」
「え?」
「おっと。これはしまった。エヴァちゃん今のは聞かなかったことに。おやもう出航だね」
「あ、ちょ」
「気をつけてエヴァちゃ~ん!」
え?え?カタリーナ様はどこへ行くつもりだろう?え?大丈夫これ?…あっ!途中まで乗船…的な?
タラリ…僕とカタリーナ様はア何とか公国で無事合流できるのだろうか?
一抹の不安は残るが…こうご期待!
「カタリーナ様は保養の計画を知っていたのですね…。帰国の相談をすべきでした」
「だがあの時点で我々が姫殿下に無理を言うのは憚られた。言えはしないよ」
成年に満たない姫がアスタリアへ入られる準備は両陛下、そして大臣主導で同行人員も含め決定される。だが知れば彼女は無理をする、何も知らない私たちはそれを懸念したのだ。
ようやくここまで成し遂げたルイージの即位。一筋の疑念もサルディーニャ側に抱かせてはならない、と…
今頃アレクサ様にも姫殿下より保養の説明がなされている事だろう。そしてまた「大した子ね」と苦笑されるに違いない。
それにしても聞けば聞くほど、まるで奇跡のような妙ではないか。複雑に組み立てられたあの寄木細工と同じ。まるでピースが嵌るように理想形へと組み上がっていく…
「ルイージ君、はいこれ」
「イヴ様これは…?」
「マッティオ氏が見送りに来るって言うから僕はエヴァで出発しなきゃいけなくて…ルイージ君ちょっと僕に変装してくれないかな?」
「ふふ、構いませんよ」
まただ。これもまたイヴの奇跡。
何故なら、私たちは極力ルイージの姿をサルディーニャの船員に印象付けまいと考えていた。万が一の予防策として。
だがルイージの麗しい相貌、それをどう隠したものかと考えてあぐねていたのだ。
「さすがに当主夫人のイヴァーノが見えないのは不自然でしょ?これ僕と同じアッシュゴールドの付け毛つきスカーフね。頭は真知子巻きで。あと僕の服とデッカいサングラス」
確かに。ルイージの姿などさして面識もないマッティオ殿がわざわざ探したりはすまい。
そして…彼らは背丈だけならよく似ている。
----------------------
「いい?マッティオ氏には余計な挨拶とかしないでツーンとすまして「あとはよろしく」それだけでいいから」
「こうですか?「あとはよろしく」」
「わー!似てるー!で、そのまま乗り込んじゃって」
「はい」
「フラヴィオー、迎えの馬車は八時ですからねー」
「ああ分かった。しかしルイージをイヴに、イヴがエヴァに…なんと良い案だろうか」
「でしょ?あ!ロデじいー!リコとエルモの荷物も確認したー?」
「あの二人の荷物など多くはございませぬ。玄関に出してございます」
「隣に挨拶は」
「済ませましたぞ」
「リコー!ジュゼッペじいさんに屋敷の鍵渡してきてー!」
「もう渡してあります」
「留守番中は食材好きに食べて良いよって…」
「それも伝えました。火のもとに気をつけるように、何かあればコレッティ家へって」
「ばっちり!そうだエルモー!おやつは」
「持ちました!」
なかなか全員良い仕事ぶりである。
明日は出発。現在ビアジョッティ伯爵家では、初の家族で向う長期海外旅行に浮かれっぱなしだ(主に僕が)。
ジュゼッペじいさんはコレッティ家に長年勤めた信用の置ける人物である。その彼に留守を託し、僕たちは総勢七名(エヴァ含む)で音楽の国を目指す。
…と言っても、この国の地理に詳しくない僕は、それがどこにあるのかもよく分かっていない。マッティオ氏が手配した通りに動くだけ。でもパッケージツアーってそういうもんだよね?
「それにしてもイヴ…荷物が多いのだね」
「ふふーん、着替えがいっぱい入ってます。あー楽しみ!」
音楽の国だしオペラとか舞踏会とかいっぱいあるかもしれない。販促かねて何着かのコンパクトなドレスを僕は持参している。あとは現地で珍しい布地を見つけた時のために裁縫道具もね!
カタリーナ様には、マッティオ氏から聞いた宿泊先の地図と名前を渡しておいたし…ウキウキして眠れない!だってだって…
僕は前世から通算して海外旅行は初めてなんだからー!
ギン!
「イヴ…、もう寝なさい」
「寝れるもんならもう寝てます。眠れない…」
「困ったね…では眠れるように手伝ってあげようか?」
「え?あ、あぁーん♡」
というお約束はさておき、待ちに待った翌朝。馬車は三台。一台は荷物、一台にはロデじいと屋根裏兄弟、もう一台に当主夫妻(偽)とエヴァちゃんだ。
夫妻(偽)の後に付いて乗り込む僕。と、その前に…
「あれ?マッティオさんは?」
「港でお待ちにございます」
皆とお待ち???エヴァが居ると聞いてファンクラブの皆でも集まってるんだろうか…?
疑問は一瞬で霧散し迎えの馬車は郊外へとどんどん進む。
貴族街を出て庶民街を横目に抜け、最後王都を囲む大きな塀の大きな門をくぐったら、そこには建物だらけの王都と違い田園風景が広がっている!
「わぁ!いきなり田舎だ!」
「イヴ、君は王都の外へ出るのは初めてなのかい?コレッティ領へは…」
「あっ、む、昔すぎてよく覚えて無くて!」
危ない危ない…。感動は外国に着いてから思いっきり表現しよう。
「ああなるほど、以前来た道と逆の方角なのだね」
何で逆?…あっ!もしや王都まで案内してくれたっていう行商遠回りしてたんじゃ…ヤロウ…
「見て見て、種まきしてる」
「ああ、秋まき小麦だね」
「ほらほらあそこ!なんか貴族っぽい鳥!」
「イヴ様、あれは〝タゲリ”という鳥ですよ」
「可愛い…」
「イヴ、はしゃぐ君の方がよほど可愛いよ。まるで妖精だ」
「水辺で羽をはためかせるハクセキレイのようですね」
「がっ!」
こ、このポエティック兄弟め!
騒いでいたのもほんの僅か、うっかり寝落ちしていた寝不足の僕が目覚めたのは潮の匂いに釣られたから…
クンクン「んが…海の匂いがする…」
「起きたのかい?港はもうすぐだよ」
「港…?」
ア何とか公国はサルディーニャに隣接した国で…海つながりはブルボンだけだから…ア何とかは山側のハズ!
「???」
あっ!海側から行くと近道なのかな?地形は分からないがきっとそうなんだろう。
「さあ着いた。エヴァ降りてごらん、海だよ」
ギシ…「わ、わぁぁぁぁ!」
海岸で撮影も多かったから海ぐらい何度も来てるけど…なーんとなく海を見るとテンション上がるのは都会っ子(でもない)の性だよね。
「海だー!船だー!」
「おおエヴァちゃん!」
「マッティオさん!僕のために(海ルート)ありがとう!」
「いやいやなんの。船室を用意するぐらいお安い御用だよ。ところでイヴァーノ様は?」
ドッキー!
ピラピラ「あとはよろしく」
ルイルイ上手い!
「イヴァーノ様馬車酔いみたいで…そっけなくてごめんなさい。僕から代わりにお礼…」ギュゥゥ
「おおう!かわゆい手…」
「あの、イヴァーノ様から伝言です。「サロンは任せた」って」
「ははは、イヴァーノ様らしい」
「そういえば二週後カステーラの船も出航のようだよエヴァちゃん」
「二週後?あの偉い人まだ居るんだ?」
「アスタリア第二王子の裁判が始まるからね。カステーラの末妹はせめて判決だけでも見届けたいのだろうね」
「ふーん」
「エヴァちゃんは興味ないかな」
「え、あ、や、あるようなないような」
どうでもいいような。
「カタリーナ姫殿下はその船にご乗船されるとか」
「え?」
「おっと。これはしまった。エヴァちゃん今のは聞かなかったことに。おやもう出航だね」
「あ、ちょ」
「気をつけてエヴァちゃ~ん!」
え?え?カタリーナ様はどこへ行くつもりだろう?え?大丈夫これ?…あっ!途中まで乗船…的な?
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